旧blog ぼくと「かえる」日記(引越し先)
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「かえる」の「こじろう」の見たこと,聞いたこと,感じたこと。
ようこそぼくと「かえる」日記2へ!
今までも読んでくれてたみんなも,偶然発見したみんなも,遊びに来てくれてありがとう
なんだかんだで「かえる」日記も2冊目に突入したんだなっ♪
突然の2度のアメリカ赴任,そして帰国後の生活はドラマのように大どんでん返し
やっと状況が落ち着いたかと思いきや,急な転勤辞令で落ち着かない事この上ない
人生いつ何が起きるか分からない
そんなジェットストリームな日々に振り回されっぱなしな「かえる」が,だらだら綴る日記だ。
お暇な時にでも,覗いてみて欲しいんだなっ♪
『そうだ 京都, いこう。』。 ~鷹峯散策記。その3。~ [ぷらぷらっと京都]
今日は鷹峰散策の続きだ。
前回は,吉野太夫所縁の常照寺を訪ねたところまでお話したんだな。
という訳で,常照寺の西にある有名なお寺にやって来たぞ。
このお寺,とあるコマーシャルで紹介されたことで話題になった場所でもあるんだ。
鷹峰でコマーシャル,これだけで「ピン!」ときた人も多いんじゃないかな?
という訳で,次のお寺に向かおうか・・・・・・。
やって来たのは,曹洞宗のお寺,源光庵。
正式名称は,鷹峰山寶樹林源光庵と号するそうだ。
大徳寺の徹翁(てつとう)国師が開いたんだって。
この位置での写真を撮る時は,階段があってすぐ道路に面してるので気を付けて欲しいんだな。
(山のふもとだから平気平気~と思うかもしれないけど,道幅の割には交通量があると思うんだ。)
まっすぐな参道の石畳の模様に導かれるように進む。
前回の常照寺は日蓮宗のお寺だったけど,やっぱり宗派で境内の雰囲気って変わるよなぁ~。
どこか不思議な感じのする山門。
よく分からない違和感を覚えながらも思う。
「ここ」だけで一つの世界が成立するような雰囲気を持っている,そんな素敵な空間だなぁ~。
ちょっと見えにくいけど,山門の扁額には復古禅林と書かれている。
また山門の土台(?)には,さらさらとした赤土が盛られていた。
杜鵑かな?
10月末だったけど,庭には杜鵑(ホトトギス)が咲いていた。
お盆頃から咲き始め,秋まで楽しめる可憐な山野草だ。
花に鳥の杜鵑に似た斑点模様があるから杜鵑と呼ばれるらしい。
日陰でひっそりと,しかし長い間咲く花の花言葉は「永遠にあなたのもの」「秘めた意思」。
・・・・・・しかし,この違和感ってなんだろうなぁ?
本堂と少し色付き始めた楓(?)の巨木。
ぁぁあ,分かったっっ!!
よく分からない違和感を感じたのには,確かな理由があったんだな。
さっき「大徳寺の国師が開山した」って言っただろ?
大徳寺は臨済宗の古刹だ。
でも,ここは曹洞宗のお寺なんだな。
そう,元々,源光庵が1346年に開山された臨済宗の寺院だったのは確かで・・・。
頂いたリーフレットによれば,元禄年間に加賀の大乗寺の卍山道白(まんざんどうはく)禅師が住持(住職になった)したことにより曹洞宗のお寺として復興されたようなんだな。
↑ 魚梆(ぎょほう) と 雲板 ↑。
魚梆(別名:開梆 かいばん)を見ると叩きたくなる衝動に駆られるのは「かえる」だけじゃないと思うんだけど,どうだろうか?
お寺でよく見かけるこの木製の魚と雲板は,時刻を知らせる為の大切なアイテムだ。
聞いた話では,魚は瞼が無く目を瞑らないので,僧侶たちに怠けて居眠りしないように~という戒めの意味もあって魚の形をしているそうだ。
そして,少し魚梆の口元が暗くなってしまっているけど,実は小さな玉を咥えている。
昔は宝玉かと思っていたけど,どうもそれは子供ならではの勘違いだったようだ。
宝どころか,毒を吐き出そうとしているところだったんだな・・・
この毒とは,三毒(貪欲なこと,自己中な怒り,迷って真理を悟れないこと)という煩悩だ。
つまり,子供心に「叩きたい!」と思ったのはあながち間違いではなかったってことだな。
だって,叩いてあげれば,その衝撃で毒が口から出るだろ?
まぁ,本当のことを白状すると,叩いたら宝玉が落ちるんじゃないか?って期待してたんだけどな。
玉を拾わなくて(落ちてこないけど)よかったなぁ~と,今更ながら思ったぞっ♪
そして,お待ちかねの本堂の中へ・・・・・・。
そこには,二つの異なる世界が広がっていた。
四角いのは,迷いの窓。
四角い窓は人の生涯であり,上下四つの角は「四苦八苦」の「生・老・病・死」と「怨憎会苦」「求不得苦」「五陰盛苦」「愛別離苦」を表しているそうだ。
変換できるけど,ちょっと読むのも解釈も難しいな。
という訳で・・・
「怨憎会苦(おんぞうえく)」とは,憎しみ怨んでいる人と会いたくないのに会わねばならない苦しみ。
「求不得苦(ぐふとくく)」とは,欲しいものが手に入らないと言う,自分で作り出す欲求不満的な苦しみ。
「五陰盛苦(ごおんじょうく)」とは,人を取り囲む精神的・肉体的な悩み(どうにもならない病気や死)がもたらす苦しみ。
「愛別離苦(あいべつりく)」とは,愛するものと死に別れても生きねばならない苦しみ。
(書いたものの解釈が違うぞ!と言われそうで怖いな・・・。)
丸いのは,悟りの窓。
円は仏教では悟り。
そんな話を前回の常照寺の時に書いたと思う。
リーフレットには『円型に「禅と円通」の心を表わし,円は大宇宙を表現する』と書かれている。
円通と言うのは,仏教の教えが隅々まで行き渡っている状態の事だって。
なので,この窓を見る時は「迷いの窓」⇒「悟りの窓」の順に見るといいそうだぞっ♪
という訳で,四角い窓から青楓の景色を眺める。
・・・・・・鮮やかな緑が目に眩しいな
ここでひねくれものの「かえる」は,ふと思う。
四苦八苦とは言うけれど,角が無かったら止まれないじゃないかっ!
誰かに出会っても,美味しそうなものを見つけても,目の前にクマが居たとしても止まれない。
ただひたすらに,永遠にころころころころと転がり続ける自分を想像する。
それでも動じない姿こそが真理かもしれないけど,やっぱり怖いな・・・(;´・ω・)
うん・・・
煩悩「かえる」には,ちょっと難しいようだ。
諦めて,円い窓の前に移動する。
こちらも青楓が綺麗だけど,座る位置によっては白壁が見えてしまうので注意が必要だ。
まずは,広大な宇宙をイメージしてみる。
・・・・・・・・・。
行ったことないからよく分からないや (・ω<)テヘッ・・・
う~ん,丸い窓も嫌いじゃないけど。
スパ~ン!と四角く切り取った空間の,不器用にも思える潔さが気に入ってしまった。
まぁ,その時の気分によるんだろうけどなぁ~。
で,さっき話したコマーシャルのポスター 「そうだ 京都,いこう」。
よく考えたら,これってJR東海のコマーシャルだった。
ってことは,全国区じゃなかったかもしれないな・・・。
まぁ,ともかく,紅葉のベストシーズンになるとこんな感じに見えるんだぞっ♪ っていう見本だ。
この時は参拝客が少なくて,30分くらいの滞在中に見かけたのはたった7人だった。
参拝客たちは,静かな本堂でみんな思い思いの過ごし方をしていた。
忙しなく見て写真を撮って去っていった中国人カップルに,落ち着いた感じのご夫婦とインスタに写真を上げていた御朱印ガールたち。
ぼっちの「かえる」は悠々自適だ。
ご本尊の前で緊張感なく緩い口元のままに座ったり,お日様が差し込む庭をぼけ~っと眺めたり,目を閉じて焚かれているお香(堀川かなぁ?)の流れを感じたり,天井を凝視しして探し物をしたりと一通りの事をした後で,再び二つの窓の前に座った。
丸には丸の,四角には四角でいる意味があると思うんだ。
悟りを開いていないから分からないだけかもしれないけど。
でも,完成された人生なんて詰まらないじゃないか・・・と開き直る「かえる」だった。
という訳で,鷹峰の源光庵の迷いの窓と悟りの窓に興味のあるみんなは,紅葉シーズンを外して出掛けることをお勧めするぞっ♪
混雑してる時だとゆっくりできないし,写真撮影ができないかもしれないので注意してくれよっ♪
※追記が長くなり過ぎたので,申し訳ないけど,今日は甘党話はパスで (´Д⊂ヽ
追記はホラーなものが平気な人だけ読んで欲しいんだな・・・。
ホラーと言ってもPG12くらいだけど,嫌な気分になる人もいると思うので。
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この源光庵の御本堂には,ちょっとしたホラーなものがあったりする。
それは「血天井」。
三十三間堂そばの養源院さんでも見られるんだけど,あそこは天気が悪いと暗過ぎてよく分からないと思うんだ。
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1600年夏,徳川家康の家臣であった鳥居元忠は,おおよそ1800名の兵と共に伏見城へ籠城していた。
それを取り囲むのは石田三成方の西軍,その数は4万。
もはや数の暴力としか思えないんだけど,それでも鳥居軍は善戦する。
何故かって,西軍は限りなく有利な状況にもかかわらず,鳥居方へ降伏を勧めてるからだ。
しかし,それでも落ちない伏見城。
結局,忍びを使っての攪乱・内通をきっかけに城は落とされ,残っていた380人ほどは全員自刃して果てたとされている。
そして,伏見城の床板にはその時の血が染み込んだまま残ったそうだ。
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以前,養源院さんで,そのような恐ろしい悲しい遺構を床から天井へひっくり返すことで,意味を反転させているような事を聞いた気がするけど,ちょっとうろ覚えだ。(間違ってたら申し訳ない)
他の理由としては,足で踏みつけては亡くなった人の供養にならないとか,徳川に関係するお寺に配置することによって「これぞ忠義!」というアピールをしたかったのではないか?と言う説もあるそうだ。
まぁ,実は大工の手垢とか,いわくつきにして高値で売り込む為に作り出されたと言うトンデモな説もあるんだけどな・・・。
で,長ったらしい話はここまで。
この説明を聞いても平気な人はどうぞ(写真は2枚だけど)
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天井を見上げると,ところどころに人の手型や足型が見えるんだな。
これは全部亡くなった人の血で染まったものなんだそうだ。
さっきも書いたけど,別の血天井が見られる養源院さんでは,ガイドさんが鳥居元忠の「顔・腕・足」の位置を教えてくれたりするけど,ちょっと見えにくいんだな・・・。
でも,ガイドさんが時代背景とかも教えて(テープレコーダーで)くれるので,時間がある人は晴れの日に立ち寄るといいかもしれないぞ。
わたしの苦しみ(修行?)は怨憎会苦だなぁ
毎日会社へ行って
会いたくない人に会わねばならない苦しみ、あはっ。
丸窓のフォルムは
いちばんに潜水艦を思い浮かべてしまいます♪
by はなだ雲 (2017-12-03 22:22)
はなだ雲さん,こんばんは♪
あぁ・・・なるほど。
かく言う煩悩「かえる」はと言うと,どれもあんまり感じてないかも。
と言うか,変なベクトルで悟り?かけてるのかもしれない・・・(*ノωノ)
潜水艦と言えばノーチラス号だな。
って・・・これアカンやつだった。
by こじろう (2017-12-03 23:04)
こじろう様を観光ガイドに雇いたいぐらいの解り易さですね(^^)
裸足だったんですかね(@_@;)
by middrinn (2017-12-04 07:03)
丸窓から見える風景、絵のように美しいでやすね。
by ぼんぼちぼちぼち (2017-12-08 12:57)
middrinnさん,こんばんは♪
観光ガイドかぁ。
以前,地元を案内したことがあったけど長口上と言われたんだな・・・(;´Д`)
簡潔にお話できる人が羨ましい。
by こじろう (2017-12-09 21:07)
ぼんぼちぼちぼちさん,こんばんは♪
言われてみれば,四角い窓よりも丸い窓の方が外の景色が絵画調に見えるかも!
これは新しい発見だなっ♪
by こじろう (2017-12-09 21:10)
こじろうさんこんばんは。
まだ、記事にはしていないのですが、実は源光庵にも訪れました。
比較的、人も少なく落ち着いたお寺で気に入りました。
by ネオ・アッキー (2017-12-09 21:22)
ネオ・アッキーさん,こんばんは♪
鷹峰のお寺では必見だものなぁ~。
思ったよりも落ち着いた風情で,今度は違う季節の時に行ってみたい。
ちなみに,向かいのお寺も訪ねたんだけど,次回はちょっと違うお話を紹介する予定なんだなっ♪
by こじろう (2017-12-09 23:03)