旧blog ぼくと「かえる」日記(引越し先)
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「かえる」の「こじろう」の見たこと,聞いたこと,感じたこと。
ようこそぼくと「かえる」日記2へ!
今までも読んでくれてたみんなも,偶然発見したみんなも,遊びに来てくれてありがとう
なんだかんだで「かえる」日記も2冊目に突入したんだなっ♪
突然の2度のアメリカ赴任,そして帰国後の生活はドラマのように大どんでん返し
やっと状況が落ち着いたかと思いきや,急な転勤辞令で落ち着かない事この上ない
人生いつ何が起きるか分からない
そんなジェットストリームな日々に振り回されっぱなしな「かえる」が,だらだら綴る日記だ。
お暇な時にでも,覗いてみて欲しいんだなっ♪
家族で造り上げた四季の楽園。~京都で紅葉狩り2018 白龍園 その2。~ [ぷらぷらっと京都]
さて,今日も白龍園のお話をしようか・・・。
龍吟亭。
茶室っぽい造りの龍吟亭。
ここからは,白龍園の中で随一の眺めが見られると言われている。
横から見るとこんな感じ。
それもその筈,龍吟亭は清水の舞台さながらに櫓で支えられ,空中に突き出したように建てられている。
ところで,一体誰がどんな目的でこんな庭を造ったのか気になるだろ?
なんと,この白龍園は,たった一人の男の手によって始められたものなんだそうだ・・・。
白龍神社の鳥居。
この白龍園は,元々は安養寺山と呼ばれていたんだって。
で,この一帯を手に入れた故青野正一氏によって庭が造られたそうだ。
ただ,この青野さん,別に庭師とか専門家って言う訳じゃない。
どうやら,子供服メーカーの社長さんだったみたいだ。
最初に手掛けられたのは,霊域としてのこの山の復興。
この山に祀られていたのは,不老長寿の白髪白髭の翁と白蛇。
そんなこともあって,まずは不老長寿の神である白髭大神と商売繁盛の神である八大龍王の祠が整えられた。
そして,その二柱から一文字ずつを取り,この地を「白龍園」と名付けたそうだ。
惟喬(これたか)親王は文徳天皇の第一皇子であり,悲劇の皇子として知られている。
惟喬親王と言えば伊勢物語に出てくるので,知ってる人も多いだろうな。
在原業平との交流もあり,一見,雅な世界に生きた人のようにも見える。
でも,藤原氏との権力争いの巻き込まれ,流転の人生を送ることになった人だったりするんだな。
何しろ当時,権力を握っていたのはあの藤原良房。
かの藤原道長を輩出した藤原北家の先祖にあたる人物だからだ。
幼い頃の惟喬親王は,父である文徳天皇の寵を受けていたそうだ。
だけど,太政大臣であった良房の娘が産んだ弟宮が立太子され,惟喬親王は表舞台から姿を消す事となる。
とは言っても,太宰権帥(だざいのごんのそち)*にはなってるけどな。
*大宰帥(だざいのそち)=大宰府の長官。親王などが名誉職的に受けていた。現地に赴任しないらしい。
*権帥(ごんかん)=正式な定員とは別に,臨時や仮に任命された官職。
因みに,菅原道真の官職の正式な名前は,太宰員外帥(だざいいんがいのそち)。
似てるけど,ちょっと違う。
員外って付いてるだろ?
つまり・・・こちらは,みんなも知っての通り左遷された人が就いた閑職だ。
道真さんと言えば,もうすぐ京都文博で展覧会が始まるな。
なんでも髭切が展示されるとか。
天神さんで髭切の限定御朱印を受けている身としては,とっても興味がある。
できれば,見てみたい。
でも,例の人気アプリの女子たちの勢いに押されて見れないような気がするんだな。
彼女たちはすっごく熱心で,色んな神社で出会うんだ。
「〇〇に会えると聞いてやって来ました~!」
台風の被害にあった神社で出会った女の子たちは,「〇〇に縁の神社が台風で被害にあったと聞いてやって来ました。僅かですが寄付させて下さい!」
めっちゃストレートだけど,ここまで突き抜けてると見ていて気持ちいい。
そんな彼女たちが集まるとなれば,その邪魔をしてはいけない気がするんだな。
いや,多分,その熱気に押されて近寄れないかもしれない。
そもそも,京都まで出かける時間が取れるか分からないけど。
って,日曜美術館のアートシーンでも刀剣の紹介してるな。
さぁ!
いつもの事ながら,脇道に逸れてまいりました・・・ (´・ω・`)
何を言おうとしていたのか忘れちゃったじゃないか。
・・・・・・。
あぁ,そうだ。
この辺りは安養寺というお寺の跡地と言われていて,惟喬親王が隠棲していた地と伝えられているんだ。
更には,この辺りに小野小町の屋敷があったとか・・・。
叡山電車沿線近くには,小町終焉の地と言われるお寺があるから,あながち嘘でもないのかもしれないけど,どうなんだろうな?
祠へ続く参道には,石灯篭が並んでいる。
水枯れなのか鹿威しは微動だにしなかった。
白龍神社の祠。
この祠も,1963年に造られたものだそうだ。
参道と祠を結ぶ橋が苔生していて,年月を感じさせる。
「かえる」のお気に入りスポット。
1963年当時は只の山道だった場所には,丹の太鼓橋と立派な苔の石段がある。
これらも,青野さんたち家族や地元の人たちによって造られたそうだ。
ヒカゲノカズラ(だと思う)がもじゃもじゃに生えている。
天照大神が天岩戸に閉じこもった時に,天宇受賣命(アメノウズメ)が舞を舞ったって言われてるだろ?
そのアメノウズメが身に着けていた裳緒(もひも=スカートのような下衣を腰に結ぶ為の紐)が,このヒカゲノカズラと言われている。
ヒカゲノカズラは切ってもすぐには枯れたりしない丈夫な植物で,神の生気を宿すとされているんだ。
その為,神事にも使われる事が多い。
そして,若返りの象徴とも言われている。
因みに光君と五節の君とのやり取りの中(「乙女」)に出てくる「日陰」は,このヒカゲノカズラだそうだ。
美しい緑を保つ葛が,2人の若かりし日の姿を思い起こさせるなぁ~。
おいおい,これじゃあ今日も終われないぞ。
後ちょっとなのに・・・。
という訳で,申し訳ないけど白龍園のお話はもう1回続くようだ。
このペースで無事にチョコレート強化月間を迎えれるんだろうか?
惟喬親王は詞書によく出てきますねぇ(^_^;)
by middrinn (2019-01-27 21:37)
middrinnさん,こんばんは♪
やっぱり有名人だよなぁ~。
もし天皇になってたら,制約も多くて,今のように名前が残らなかったかもしれないな。
おや,噂をすればじゃないけど,卒塔婆小町やってるな。
録画するんだった・・・。
by こじろう (2019-01-27 21:53)
苔生した雰囲気がとても神聖で
どうみたってお寺が神社というかんじですが
個人がつくられた庭園だったなんて☆
かえるさんのお気に入りスポット、とても素敵です♪
by はなだ雲 (2019-01-28 07:51)
こじろうさんこんばんは。
苔が趣のある神社ですね。
ヒカゲノカズラ・・・ 神聖な植物なのですね。
by ネオ・アッキー (2019-01-30 23:24)
苔むした石灯籠 いい趣でやすね(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2019-01-31 18:24)
はなだ雲さん,こんばんは♪
気に入って貰えたようで,ありがとうなんだな。
最初の頃は青野さん一人で石を運んだりしていたみたいだ。
by こじろう (2019-02-03 19:53)
ネオ・アッキーさん,こんばんは♪
紅葉スポットと聞いていたけど,実際の感想は「苔の庭」だったんだな。
苔が美しいお庭は他にもあるけど,秘境の地に・・・って事になると,これだけの物となるとなかなか無いんじゃないかな?
by こじろう (2019-02-03 19:56)
ぼんぼちぼちぼちさん,こんばんは♪
苔生した灯篭。
そう,とっても趣がある。
でも,ちょっと怖い裏話があったりするんだな・・・・・・(/ω\)
by こじろう (2019-02-03 19:57)