地下渓谷は耀く（アンテロープ下その２）～蔵出しアリゾナ日記９～

まずは，この度の大雨で被害にあわれた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

ここまで被害が大きいと，梅雨前線という括りに入れてはいけない気がする。

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では，ロウワー・アンテロープ・キャニオン（アンテロープ下）のツアーの続きだぞっ♪

　　　

　　　　　　　　　ふと見上げれば，青い空とオレンジ色の土が目に入る。

こうやって見上げると，自分が地底を歩いていることを再確認できる。

ふと思う。

閉所恐怖症の人って，このツアーに参加できるんだろうか？

　　　　　　

　　　　渓谷は美しいカーブを見せるけど，以前お話したようにここは鉄砲水の通り道だ。

ツアーに参加したのはクリスマス明けだけど，ベストシーズンは冬以外なんだな。

それでもツアー参加者は沢山いた。

う～ん，ベストシーズンの混雑具合が想像できない・・・。

そもそも事前予約もなかなか取れないのかもしれないな。

　　　　　　

　　　時々，頭上からもパウダー状の砂が落ちて来て，光に反射してキラキラと光る。

昔，ナバホの人々はレイヨウを放牧してたそうなんだけど，厳寒期にはこのあたりの地形を利用して寒さから保護していたんだって。

レイヨウって言うのは，カモシカのような姿で長い角が生えているウシ科の動物だ。

それでここはレイヨウの渓谷（Antelope Canyon）と呼ばれるんだって。

　　　

　　　　　　　　　　　　　クマ？それともライオン？

どうしたら，あんな笑っているように抉れるんだろう？

初めてここを訪れたナバホの人たちが，どれだけの衝撃を受けたか想像もできないな。

でも，こんな不思議な造形を見せつけられたら，ここを聖地とするのも納得だ。

　　　

　　　　　　　　今回のツアーで歩いた中で，多分，一番狭い場所。

上の方に向かって少しすり鉢状に広がってるけど，足元は靴の幅くらいしかない。

難所と言う訳ではないけど，気を付けないとバランスを崩して壁面に身体を擦り付けそうになる。

　

　　　

　　　　　　　　　　この辺りは，地上からの光が良く入り込んでいた。

　　　

　　　　　　　　　どうやったらこんなに綺麗な断面になるんだろう・・・。

　　　

　　　　　　　光が当たる場所はオレンジ色に，影になる場所は紫色っぽく見える。

　　　　　　　

　　　　　じ～っと見ていると，自分の視界まで「ぐにゃり」と曲がるような錯覚に陥る。

　　　　　　　

　　　　　　　　ただの砂岩なのに，その曲線はどんな彫刻よりも美しく思える。

　　　

　　　　　　　　一番地上に近い辺りの壁面は，鮮やかな山吹色に輝いている。

　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　この辺りは比較的開けている。

　　　　　　　

　　　　　　　　　　実は，子供連れの参加者がいたんだな。

そう，子供連れでも参加はできるようなんだけど，ずっと抱っこ状態だった。

ツアーの受付から出発する時に，中では飲食できないけど大丈夫か？とか泣き出してもすぐには出れないけど・・・と聞かれてた。

正直，こんな小さな子を連れて参加することはお勧めしない。

だって，この先に最後の難関が待ち受けているから・・・・・・。

　　　

　　　　　　　　　　　　ルート外には決して出ないように。

この分岐を進んだらRPGのラスボスとか出てきそう・・・(;´Д｀)

　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　ごめん，焦ってブレた(;´∀｀)

そう，このツアーもそろそろ終盤に差し掛かっている。

そしてそれは即ち，地上へ登る必要があるって事だ。

みんな，幅の狭い階段を用心しながら上がっていく

さっきの子連れの人も上るんだけど，両手が塞がった状態はとっても危険だ。

ちょっとでも滑ったら大変な事になるからな・・・。

と言う訳で，小さなお子さん連れでロウワー・アンテロープ・キャニオンのツアーに参加するのは，色々と大変だと思う。

夏休み辺りは気温もかなり上がって脱水症状を起こしやすいし，なによりモンスーンが当たる季節だ。

ここから比較的近いラスベガスに夏に行ったことのある人はご存じだろうけど，モンスーンに当たると最悪だ。

日本の台風に少し似てるかな。

ただ，激しい雷雨とダウンバーストと呼ばれる突風以外に，サンドストーム（砂嵐）も吹くのが特徴だ。

アリゾナに住んでた時に，一度だけサンドストームを見たけど，さながら映画の「マッドマックス」のようだった。

更には雹も降って来ることもあるそうだ。

どれも曲者だけど，アリゾナに住んでいて思ったのは街中での冠水が予想以上だったことかな。

冠水って，道路に水が溢れる事だろ？って思うだろうけど・・・。

実は，こっちにいた時にモンスーンじゃないけど大雨が降った日があってだな。

スーパーの駐車場から幹線道路に出ようとしたら，そこが「川」だったことがあったんだ。

雨はもっと激しくなる予想だったので，無理矢理「川」の中をのろのろと走った。

その後１時間ほどして，高台だったスーパーの周辺が中洲のようになった映像をテレビで見て肝が冷えた。

地元民がみんな列を成してのろのろ運転してたので「みんなで走れば怖くない」と思ってしまったけど，今にしてみれば無謀だったと思う (;´Д｀)

なので，夏休みに万が一アンテロープ・キャニオン周辺に旅行に行く予定のある人は，コロナだけでなく雷雨にも気を付けて欲しいんだな。

と言う訳で，次回に続くっ♪

【おまけ】

　　

　　　　　　　東京のコロナは第一波の残滓なのか第二波なのか・・・。

と言う訳で，疫病と言えばアマビエだ。

近所のスーパーの口福堂さん（柿安本店の和菓子部門）で買ってきた。

１個１５０円だったかな？

　　

　　　　　　　　　　　　アマビエの焼き印が可愛らしい。

　　

　　　　　今更だけど・・・アマビエって食べるものだったっけ (´･ω･)?

護符的な感じで使うって言うか，その姿を描いたものを見せろ，だった気がするけど・・・。

まぁ，ネットを通じて広めてるようなものだから，これはこれでいいのかな？

細かい事は気にしないで，いっただきま～す♪

　　

　　味はごく普通のどら焼きだけど，コロナに負けないように栄養を付けたと思えばいい。

東京のコロナの感染者数がどんどん伸びてるけど，みんなの所は大丈夫かな？

もうすぐ夏休みで，国内のみならず海外との行き来もできるようになりそうだし，ちょっと不安だな。

個人的には，お盆明けが怖いなぁ・・・。

ちなみに「かえる」は福田美術館と細見に行きたいんだけど，ロームシアターの事があって急遽予定を白紙に戻した・・・(;´･ω･)

イベントの定員の引き上げもするようだし，こうなると電車以外でも三密になりそうだな。

と言う訳で，みんなも気を付けてくれよなっ♪

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コメント 8

アマビエ様、大人気でやすね。
仰るとおり、これ召し上がって栄養つけてくださいねでやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2020-07-05 20:58) 

アンテロープキャニオンの写真は
何枚見ても飽きません♪
ちょっと角度を変えて見るだけで
いろいろな世界が広がっていきそう＾＾
by はなだ雲 (2020-07-06 06:53) 

こんにちは。
ロウワー・アンテロープ、写真見ると行ってみたいですね。
閉所恐怖症ですが、空気の流れや光の動きあれば問題ないかな？
動物が避難して来そうな場所ですね。
アマビエ、洗練されたキャラクターです。
８月は帰省します。「お盆明け」気になりますね（汗）！？(=^･ｪ･^=)

by Boss365 (2020-07-06 14:24) 

こじろうさんこんばんは。
自然が生み出す、壮大で見事な景色に圧倒されますね。
アマビエどら焼き、中々美味しそうですし、いいアイディアです。
by ネオ・アッキー (2020-07-08 23:38) 

ぼんぼちぼちぼちさん，こんばんは♪
正直，「アマビエ」がここまで人気になるとは思ってもいなかったな。
個人的には，山梨県立博の「ヨゲンノトリ」とアマビコさんも捨てがたいと思うんだけどなぁ～。
多分，コロナ自粛もあって栄養は充分に摂ってると思う(´艸｀*)
by こじろう (2020-07-11 19:43) 

はなだ雲さん，こんばんは♪
ちょっと角度を変えたり，高さを変えるだけで，目の前に広がる世界は無限に変化し続けるってな (*´ω｀)
by こじろう (2020-07-11 19:46) 

Boss365さん，こんばんは♪
空気の流れは少ないけど，人が動けば風は起こる。
時々，ぱらぱらと頭上から砂が落ちてきて，地上からの光を反射してキラキラしてるしてるから，閉塞感はなかった。

新しい生活スタイルでの帰省・・・色々と大変かもしれないなぁ (´・ω・)

by こじろう (2020-07-11 19:53) 

ネオ・アッキーさん，こんばんは♪
日本にも，こういう場所があるのかもしれないけど，国土の関係でスケールが大きいと思った。
同じように地下でも鍾乳洞（渓谷ではないけど）が「静」なら，アンテロープ下は「動」って感じかなぁ～(*´ω｀)
by こじろう (2020-07-11 19:57)