旧blog ぼくと「かえる」日記(引越し先)
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「かえる」の「こじろう」の見たこと,聞いたこと,感じたこと。
ようこそぼくと「かえる」日記2へ!
今までも読んでくれてたみんなも,偶然発見したみんなも,遊びに来てくれてありがとう
なんだかんだで「かえる」日記も2冊目に突入したんだなっ♪
突然の2度のアメリカ赴任,そして帰国後の生活はドラマのように大どんでん返し
やっと状況が落ち着いたかと思いきや,急な転勤辞令で落ち着かない事この上ない
人生いつ何が起きるか分からない
そんなジェットストリームな日々に振り回されっぱなしな「かえる」が,だらだら綴る日記だ。
お暇な時にでも,覗いてみて欲しいんだなっ♪
雪女~美人のすべてリターンズ。後編~ [ぷらぷらっと京都]
今日は福田美術館の美人のすべてリターンズの続きだな。
早速紹介するのは,上村松園の「雪女」。
大正時代に「大近松全集」という近松門左衛門について書かれた本が出版された。
その本の付録として彼の浄瑠璃を題材にした版画が付けられたそうだ。
で,そのうちの一つが上村松園の描いた「雪女」だったと。
このお軸はその原画なんだって。
この原画,京都の民家から発見されたという。
そんなすごいものが眠ってるお家ってどんな家なんだろうなぁ・・・。
将軍暗殺を企てた赤松親子に殺された女性が雪女となって現れる。
近松門左衛門の浄瑠璃に「雪女五枚羽子板」というものがある。
これは赤松満祐が起こした嘉吉の乱を題材にしたものだ。
「くじ引き将軍」
赤松の主君であった足利義教はこう呼ばれていた。
何故なら,義教はくじで選ばれた将軍だったからだ。
ただ,当時のくじと言うのはご神託の事を指すんだな。
このくじも石清水八幡宮で執り行われたと伝えられている。
そして,例えそれが出来レースであったとしても,ご神託である以上軽んじるべきではないモノだったんだろう。
そんな将軍義教だけど,時に彼自身もくじで裁可を下したそうだ。
しかも,かなり苛烈な性格の人物だったと言われている。
どれくらい苛烈だったのかって言うと,酌が下手な侍女を殴り御所から追放の上,尼にさせた。
他には,自分の行く手を邪魔した鶏(民が飼っていた)を洛外へと追放。
これだけ聞くとトンデモナイ人物のように思える。
でも,侍女は形見の着物にお酒をこぼしたのを謝らなかった為,彼を激昂させた,とも言われている。
(だからと言って暴力はいけないが)
鶏は闘鶏が喧嘩の元になったので,厳しく取り締まった結果らしい。
この瞬間湯沸かし器な将軍が,赤松親子に暗殺されたことで幕府の権威は失墜。
それが応仁の乱の間接的な原因になったとも言われている。
まぁ,将軍職に就いた時点で,幕府の屋台骨がぐらぐらだったようだけど。
座主時代は有能な人物だったと言われる義教だけに,かなり無理な改革を行おうとしたんじゃないかな?
結果,周囲との軋轢が生まれ,そこへ後世の脚色が付け加えられたとも考えられなくもないな。
因みにこの鶏追放令だけど,息子の義勝は逆に鶏が大好きで,鶏を差し出さなかった部下を処分しようとしたそうだぞ・・・(;´Д`)
さぁ,本日も道草が酷いので軌道修正しよう。
心が落ち着く風景画もいいけど,美人画は別の良さがあるな。
こちらは「戴斗(たいと)」の作品。
みんなも知ってる江戸時代の超が付く有名作家が一時期名乗った別名なんだけど,誰だと思う?
「砧美人図」
正解は,葛飾北斎だ。
女性の背後に立てかけられた道具が砧。
砧で布を潰す作業を終えた女性の姿を描いているようだ。
働く女性の姿なのに,着物から透けて見える二の腕が妙に色っぽいと思うのは「かえる」だけだろうか?
話が飛ぶけど,「北斎づくし」展を某ネット美術館で視聴したんだ。
あれは行けるなら見に行くべき展覧会だと思った。
↓ ↓ ↓
生誕260年記念企画 特別展「北斎づくし」
2021年7月22日(木・祝)~9月17日(金)
東京ミッドタウン・ホール
東京ミッドタウン・ホール
「美人と猫図」 歌川広重
着ている着物は江戸時代のようなお引き摺りだけど,源氏物語の女三宮のお話の見立てだそうだ。
女三宮と言えば「猫」だからな。
(源氏物語って・・・って人は「女三宮 猫」で検索すればすぐに分かる)
3つ目のギャラリーはパノラマギャラリーと呼ばれている。
今回は竹久夢二のコレクション展示だった。
他の2つのギャラリーよりはこぢんまりしてる。
襟足からうなじのラインが美しい「舞姫」
「春」『婦人グラフ』表紙版画は,額装が興味深い。
何故パノラマギャラリーなのかって言うと・・・
ここからは桂川の様子が見えるからなんだな。
3のギャラリーを全て回ったので下へ降りてきた。
中庭の水盤と桂川が繋がっているように見える借景効果がすごい。
繰り返されるリズミカルな市松模様。
奥の方に見えるのは紫陽花かなぁ?
では,おやつ?
いつものようにカフェでブランチを。
パンとエスプレッソと福田美術館のパニーニセット 1200円
窓際のカウンター席に座り,嵐山の景色を眺めながらいただく。
しっかりした歯ごたえのパニーニには,たっぷりのパストラミとチーズ。
食感の違う紫キャベツの彩りの良さも食欲をそそるなっ♪
パストラミと紫キャベツのパニーニ。
涼し気なガラスの器には波紋のような模様が浮かび上がり,外に見える水辺へとリンクしているようだ。
嵐山の商店街には笹飾りが取り付けられていた。
笹の葉が風に吹かれる度にさらさらと音を立てる。
次回は若冲の作品が見られるそうだけど,夏休みは混むだろうし後期だけかなぁ・・・。
と言う訳で,福田美術館さんの展示に興味のあるみんなはどうぞなんだなっ♪
次回の福田美術館さんの展覧会
↓ ↓ ↓
京(みやこ)のファンタジスタ ~若冲と同時代の画家たち~
2021年7月17日(土)~ 2021年10月10日(日)
前期後期で半数の入れ替えがあるらしい
【次回予告という独り言】
踏切にて。
いつも上手く撮れない・・・(´-ω-`)
走ってる列車が撮れないなら,停まってるのをとればいいじゃない(迷言)
と言う訳で,次回はトロッコ列車に乗って来たお話を予定してるぞっ♪
列車からの眺めの動画(5秒くらい)を載せようと,あれやこれやお試し中。
今ってYoutube経由じゃないと載せれないのかなぁ。
無理に圧縮したせいで画像がガタガタになってるし,う~ん・・・(;-`ω-)
あれ,ひょっとして,一からやり直し?
こんにちは。
上村松園の「雪女」独特のタッチで幻想的です。
蝋燭の明かりで鑑賞したら、大変寒気?がしそうな日本画です。
葛飾北斎の美人画は、貴重ですね。初めてみました。
「二の腕」もですが、反り咥えたポーズがセクシーですね。
歌川広重の「美人と猫図」猫が良いアクセントになっています。
パニーニセット、少しお高め?適正価格ですが・・・
心地良い時間を過ごされたと推測です!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2021-07-25 11:38)
一枚目の作品、ほんとに怖〜いでやすね。
by ぼんぼちぼちぼち (2021-07-25 20:08)
いいですね福田美術館
美人画を堪能したあと京都のすてきな借景を眺めながらの
パニーニとエスプレッソ
お贅沢な時間です♪
上村松園の「雪女」空洞のような目が一番こわい☆
by はなだ雲 (2021-07-26 07:00)
Boss365さん,こんばんは♪
雪女は薄暗い中で見たら,かなり怖いんじゃないかな。
北斎は意外と肉筆美人画も描いてるんだ。
肉筆がは一点物だし,注文品だったのかも。
パニーニセット・・・場所を考えたらこんなものかと。
静かな空間,ここから見える景色,観覧客しか入れないカフェ。
素敵な絵画を鑑賞して昂った気持ちを落ち着かせる場所としては,これ以上ないよい環境だからな(´ω`*)
by こじろう (2021-07-30 21:37)
ぼんぼちぼちぼちさん,こんばんは♪
それなりに灯りのある展示室内でも,ちょっと怖いからな。
薄暗い和室に飾られたら,夜中にトイレとか行けないと思う・・・(;´Д`)
by こじろう (2021-07-30 21:39)
はなだ雲さん,こんばんは♪
これだけ満喫できると年パス買ってよかったと思う。
以前は,パニーニだけじゃなかったんだけど,コロナで閉館とかあってメニューが変わったりしてる。
雪女は,殺された女性が恋人(夫だったかも)の元に現れて「無念を晴らして・・・」ってお願いする場面だから,怖くないといけないんだと思う(;´Д`)
by こじろう (2021-07-30 21:53)
こじろうさんこんにちは。
最初の雪女の絵、涼しくなるくらい怖い感じがしますね。
パストラミと紫キャベツのパニーニ、フランスで良く見かけるサンドイッチの様な形をしていますね。
by ネオ・アッキー (2021-08-01 15:24)
ネオ・アッキーさん,こんばんは♪
こんなに暑い日が続くから,少しくらい寒気がするのがいいかも?
フランスだと白パンのパニーニかな?
ハムもチーズも美味しいから,焼くだけで絶品になりそうだなっ(´艸`*)
by こじろう (2021-08-07 21:28)