旧blog ぼくと「かえる」日記(引越し先)
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「かえる」の「こじろう」の見たこと,聞いたこと,感じたこと。
ようこそぼくと「かえる」日記2へ!
今までも読んでくれてたみんなも,偶然発見したみんなも,遊びに来てくれてありがとう
なんだかんだで「かえる」日記も2冊目に突入したんだなっ♪
突然の2度のアメリカ赴任,そして帰国後の生活はドラマのように大どんでん返し
やっと状況が落ち着いたかと思いきや,急な転勤辞令で落ち着かない事この上ない
人生いつ何が起きるか分からない
そんなジェットストリームな日々に振り回されっぱなしな「かえる」が,だらだら綴る日記だ。
お暇な時にでも,覗いてみて欲しいんだなっ♪
涸れ谷に哭く。~蔵出しアリゾナ日記6~ [蔵出しAZ]
さて,今日はモニュメント・バレーのナバホ族と行くツアーの最終回だ。
Totem Pole(トーテム・ポール)。
確かに,沢山の巨大な柱が乱立する様子がトーテム・ポールを思い起こさせるな。
パウダー状の砂地になっている。
風が吹く度に砂が流れて模様を描き出す様子を見ていたら,そろそろツアー客が入れる最奥になると言われた。
確かに,ホテル近くとは随分と雰囲気が変わってきたよなぁ。
そして,ついに到着!
目の前には,ぽっかりと巨大な穴の開いたメサが見える。
Ear of the Wind(イヤー・オブ・ザ・ウィンド)
「風の耳」かぁ・・・。
確かに耳のような形をしてるな。
これが自然にできたなんて信じ難い気もするけど,人工物ではないそうだ。
穴の前には砂でできた丘があって,穴の前まで歩いて登ることもできるんだって。
(ツアーに遅れが出ていたので,みんな丘の途中までしか登らなかったけど)
風が吹く度に砂と雪が舞い上がり,思わず目を細める。
視界は霞がかったようにぼやけ,耳には風の吹き抜ける悲し気な音に混じって水が流れるような穏やかな音も聞こえる。
水?
あぁ,砂が流れる音か・・・。
ひょっとして,これが風の耳で聞こえると言う音なのかな?
だとしたら,一体,風は何を嘆いているんだろう。
さっきの咽び泣くような悲し気な音が,耳から離れなくなってしまっていた。
風が吹くとパウダー状の雪が舞い上がり,とても幻想的な景色になる。
最後にやって来たのは,これまた不思議な場所。
まるで天井の高いホールのようだ。
いつもなら,できるだけ人を写し込まないように写真を撮るんだけどな。
今回はその規模が分かるようにと,態とツアー客を入れてみた。
Big Hogan(ビッグ・ホーガン)
このホールのようなスペースだけでもすごいのに,天井部分に穴が開くとか信じられないな。
日本国内でも自然が創り出す不思議な造形物ってあるけど,流石アメリカ・・・規模が大きい。
改めて思う。
自然の力って人間の想像を容易に超えてくるんだな,って。
このビッグ・ホーガン以外にも似たような造りの場所があるそうなんだけど,ここの方が大きいんだって。
多少歪だけど,かなりの厚みがあるのに円形に穴が開いている。
このビッグ・ホーガンでは,ナバホ族のガイドさんが歌を歌ったり笛を演奏してくれたりするんだって。
ホールのような形をしている為,音が綺麗に反響するそうだ。
という訳で・・・ほんの少しだけ。
再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら
すぐ横にいたツアーの人の会話が入ってしまった為,途中でぶった切りしてある。
12秒間だけで申し訳ない(;´Д`)
クラッシックのように洗練された曲ではないけど,心に染み渡るようなナバホの音楽を聴いていると,ほっこりした気持ちになってくる。
他の国の民族音楽っていいうのも,情緒があっていいものだなっ♪
蟹爪に似た岩(名前は忘れた)を見てたら,近所の中華料理屋の事を思い出した。
草が生えてるのかな?緑っぽく見える場所がある。
そんなこんなで約2時間半のバック・カントリー・ツアーは無事終了だ。
自家用車じゃ回れない場所も連れて行ってもらえて,気さくなガイドさんのお話を聞きながらの快適なドライブ。
前日に予約したのに参加できたので,あまり期待してなかったんだけどな。
予想以上の楽しい充実した時間を過ごせたぞっ♪
ただ,普段はもっと混み合ってると思うので,早めの予約をした方がいいと思うんだな。
その時は,車の種類も確認した方がいいかもしれない。
だって,前回Upした写真のようなトラックの荷台風の席だと,ツアー中ずっと吹き曝しになっちゃうだろ?
(モニュメント・バレーの風を肌に感じたい!っていう人は,それでもいいと思うけど。)
ホテルのテラスは日差しがあって意外と暖かい。
では,次の目的地へ出発~っ!
という訳で,モニュメント・バレーのお話はこれまでだ。
緊急事態宣言が解除されたので,でかけたいんだけどな。
まだ遠距離移動は難しいし・・・どうしたものだろう。
このまま蔵出しアリゾナ日記を続けるか,違うお話にするか,ちょっと考え中だ。
本当は梅雨に入る前に探鳥もしたい。
ただ,コロナ自粛で体力落ちてるところへ,連日30度近い最高気温のせいで体力がゴリゴリ削られてる。
更にマスク着用するとなると,鳥を追っかけてるうちに熱中症でパタリ・・・とか笑えないし ⊂⌒っ*-ω-)っ
う~ん,悩ましい。
何はともあれ,みんなも体調にはくれぐれも気を付けて欲しいんだなっ♪
では,次回もお楽しみに (´ω`*)
*******独り言*******
そう言えば,So-netからの更新は今日が最後になるんだな。
さっき訪問先のblogを読ませて頂いてて気が付いた。
サービス内容に大きな変更点はないようだし,このままSSブログで更新をしていくつもりなので,どうぞこれからも宜しくお願いするんだなっ♪
そして,Seesaaじゃ嫌だぁ!と引退される方もいると思う。
今迄,お疲れ様でした。
そして,お付き合い下さって,ありがとうございました。
ソネブロを引退されてもお暇な時には「かえる」日記を覗いて欲しいんだなっ♪
多分,いつものようにだらだらと書き綴ってると思うのでなっ (*´ω`)φ...
涸れ谷に舞う。~蔵出しアリゾナ日記5~ [蔵出しAZ]
今日もモニュメント・バレーのナバホ族ガイドと行くツアーのお話だぞっ♪
ふわぁさーとした毛並みが美しい。
John Ford’s Point(ジョン・フォード・ポイント)
中央に見える少し突き出た舞台のような所が,John Ford’s Point(ジョン・フォード・ポイント)と呼ばれる場所だ。
ここは,西部劇の神様とも呼ばれるジョン・フォードが映画「駅馬車」の撮影時に好んで使った場所なんだって。
一番上の写真にも馬が写ってるけど,ナバホの人がポイントの先端へ馬を連れて行ってポーズを取ってくれたりするそうだ。
この時は運悪く先客が帰るところで,馬は右の方へ下がって行ってしまったばかりだったけどな。
ところで,「かえる」は「駅馬車」を見た事が無いんだけど,ジョン・ウェインの出世作・代表作として知られてるようだ。
駅馬車に乗り合わせた人々の人物模様の描き方とアパッチ族の襲撃のアクションシーンが素晴らしい作品らしいそうだ。
因みに,この映画に出てくるアパッチ族,ひょっとするとナバホ族的な何かが混ざっているかもしれない。
と言うのも,言語的には異なるナバホ族がアパッチ族とひっくるめて考えられていた時期があるようなんだ。
ただ,多くのナバホ族は,アパッチ族のジェロニモなどが登場し抗争が激化する前に,リンカーンの指示で強制移住させられている。
その制圧から逃れた人々が,言語が近いアパッチ族と共に参戦していた可能性はあるけどな。
巨大な奇岩が目の前にそびえたっている。
右の大きな台地のように見えるのが,モニュメント・バレー最大のメサであるMitchell Mesa(ミッチェル・メサ)。
左の3つの柱はThree Sisters(スリー・シスターズ)。
このシスターたちは姉妹じゃなくて修道女の方のシスターだ。
左の岩は修道服を着た女性が祈っているように見える。
右も,後ろ姿だと思えば,なんとなく納得がいく。
ただ,中央のは・・・なんだろう?
浸食され過ぎたのか,何かの拍子に折れてしまったんだろうか。
どうしても鑿(ノミ)にしか見えない。
数合わせなのかなぁ~そんな微妙な気持ちになった。
駐車場に集まった車を見て,思ったより沢山のツアーが出てる事に気付く。
トラックの荷台部分を改造したであろう屋根なしで剥き出しの椅子をみて思った。
うちのツアーは普通の車でよかった!ってな。
次の目的地に着いたようだ。
壁面には,羽を大きく広げた鷲のような姿が浮かび上がって見える。
Flying Eagle Butte(フライング・イーグル・ビュート)
岩の削れ方が芸術的過ぎて,思わず「おお~っ!」感嘆の声が漏れる。
ただ,ハラがヘッテきていた「かえる」には,足元に転がっている丸っこい岩がドーナツに見えて仕方なかった。
そこはかとなくミスドのチョコレートを彷彿とさせるような色合い?
ミスドのはグレーズドなだけで粉砂糖はかかってないんだけど・・・。
この辺りには意外と丸っこい岩が転がってる。
これも浸食作用によってできたんだろうけど,本当に自然と言うのは面白い物を創り出すな。
そう言えば,ナバホと言うのは,元々は北の方に住んでいた民族なんだって。
古くからの居住者であるプエブロと呼ばれる民族の文化を取り込み,勢力を拡大してきたそうだ。
新しい物好きなのかは知らないけど,スペイン人が持ち込んだ羊の放牧を最初に始めたのもナバホ族なんだって。
そしてナバホとは,テワ・プエブロ族の言葉で「涸れ谷の耕作地」という意味だそうだ。
この辺りの様子を見ていて思うけど,まさに涸れ谷って感じだよなぁ。
次にやって来たのは,ナバホ族の伝統に触れることができる場所だ。
ホーガンと呼ばれるナバホ族の伝統的な住居。
イヌイットの雪ブロックを使ったイグルーのように丸みを帯びてる。
でも,こちらは土だけでできている訳じゃないんだな。
木でできた枠の上に土を盛って固めてあるそうだ。
うろ覚えだけど,ホーガンの入口はどれも太陽が差し込むように東を向いてる,って言ってた。
理由も説明してくれた気がするけど聞き漏らしてしまったらしく,よく覚えていない。
室内は全体に敷物をする訳ではなく,基本は剥き出しの土のままのようだ。
ホーガンの中には様々な織物が飾られていて,織り機には織りかけのものもあった。
どうやら,ここのおばあちゃまは,観光客向けに自分のホーガンを公開しているみたいだな。
小さな籠にはナバホ伝統デザインの羊毛でできたアクセサリーが入っていて,どうやらお土産物として販売しているようだった。
ふと見上げると,青い空には鷲が飛んでいた。
Bald Eagle(白頭鷲)にしては頭が黒っぽいし,羽と尾っぽの白抜け具合がGolden Eagle(イヌワシ?)かな?
ネイティブアメリカンの多くの部族では,鷲は父なる空の使いとか運気の上昇という意味合いを持つみたいだ。
後は,長が鷲の羽を飾ってたりするだろ?
鷲の羽は神聖な物らしくて,落ちている羽でさえ普通の人は拾ってはいけなかったそうだ。
そんな話を聞くと,なんとなく吉いことが起きそうな気がするなっ♪
という訳で,次回に続くっ♪
聖地に冬日は耀く。~蔵出しアリゾナ日記4~ [蔵出しAZ]
今日もアメリカの原風景であるモニュメント・バレーのお話の続きだ。
朝だ。
折角なので,日の出を見ようと思って,ちゃんと目覚ましかけておいたんだなっ♪
では・・・
さむっ!
夜のうちにうっすらと積もったようだ。
う~ん,このまま出たら持参したスリッパが濡れそうだ。
しかも,しもやけになりそう。
と,大人しく靴に履き替えようと手に取った瞬間だった。
急に部屋の中へと光が差し込んできた。
日の出だっ!
片一方だけつっかけたままの靴のままカメラを首から下げ,慌ててベランダへと駆け寄る。
駄目だ,靴履いてる場合じゃないっ!!
靴を履くことを諦め靴下のまま框の上に立つ。
メサ*から太陽が昇って来る!
何もも考えないまま,ピントもまともに合っていないのにシャッターボタンを押した。
カメラが手元にあるからボタンを押した。
ただそれだけだった。
想像していたよりも荘厳で美し過ぎて言葉も出なかった。
両手でカメラを持ったまま息をするのも忘れたように,それを見つめていた。
メサ*(mesa)=スペイン語でテーブルと言う意味。この場合は,浸食によって形成されたテーブル状台地の事を指す。
メサの浸食がより進むとビュート(butte)と呼ばれる,周囲から孤立した切り立った小さな丘状の物となる。
そして太陽が完全に岩の上に昇った頃,両サイドの部屋から感嘆の声が聞こえてくる事に気が付いた。
多分,みんな日の出を見ていたんだろう。
暫くすると,また静かになってきた。
いやぁ~すごいものを見れたなぁ。
しかし・・・へっくしょん!
((((*+ω+*)))) 寒ぅぅぅぅ…
フリース着てるんだけど,やっぱり外は寒いな。
それに靴下がちょっぴり濡れている。
服を着替えロビーへ向かう。
早朝なので,まだまだ人は疎らだ。
多分,日の出を見た後に,もうひと眠りって言う人もいるんだろう。
テーブルもナバホの伝統柄の模様が組み込まれてる。
メリック・ビュートが見える。
こうやって見ると,メリック・ビュートがすぐそこにあるように見えるんだけどなぁ~。
そう見えるだけで,歩いていくのは危険な距離だと思う。
簡単な朝食をとり,ホテルの中をうろうろと散策する。
みんな考えることは一緒で,カメラやスマホ片手に談笑をしている。
結構,積もってるなぁ。
今日は,居留地内をガイドさんに案内してもらう予定だ。
・・・やっぱりホッカイロ持ってきて正解だったな,と思わず独り言が漏れる。
ガイドさんとの約束時間まで,まだ少しあるので外に出てみた。
泊ってるホテルの入口の壁?(正確には壁ではないけど)
前回書いたけど,この居留地=ナバホ・ネイションでは,アルコール類の販売・飲酒が法律違反で,見つかれば逮捕されるそうだ。
問題なのは,その法律を全く知らないと言う点だ。
例えばドライブするとして,アメリカでは長期滞在者は免許取得が義務付けられるし,短期なら国際免許が使える為,個人的に交通ルールを学ぶ事ができる。
多分,アメリカの交通標識が立っている道は,アメリカンルールで大丈夫なんだと思う。
でも,ドライブ中の何気ない行動がナバホの法律違反って可能性はある訳で。
だから,この居留地内では,より一層慎重な行動が求められると思うんだ。
間違っても「旅の恥は搔き捨て」とか思わないようにして欲しいんだな。
という訳で,見知らぬ土地を不安なまま運転するというストレスから解放されたいので,ツアーを予約したんだ。
ガイドさんとロビーで待ち合わせる時間が近づくにつれ,どきどきしてきた。
ナバホの人だそうだけど,どの人だろう?
きょろきょろとしていると,アメリカ人っぽいお兄さんに声をかけられた。
!?
・・・ナバホの人って聞いてたけど,あれ,勘違いしてた?
誘拐とかじゃないと思うけど,ちょっぴり不安になってきた (;´・ω・)
と,向うから,いかにもアメリカ人な家族をつれたナバホ族っぽい雰囲気の女性が来て合流し,ツアーの説明が始まった。
今回は2グループが一緒に回るそうで,2台に分乗して案内してくれるそうだ。
なんとなく不安が残るままに,うんうんと首を振り車に乗り込む。
3つのビュートを雪に覆われた大地に立って臨む。
ホテルのベランダから見たのとは,また違った印象を受けるな。
さっきまでは見下ろしていたからだろうか?
冬の日差しを浴びて,ビュートはくっきりとその姿を現す。
どこまでも広がるような赤い砂岩の大地は霜が降りているのか,サクサクと小気味いい音を立てる。
多少の植物は生えてるようだけど,本当に砂と岩って感じだな。
今回,泊ったホテルの外観はこんな雰囲気。
ワイドビューな造りで,どの部屋からもビュートが見えるようになってる。
赤茶けた丘の上にあるシンプルな造りの建物だ。
でも,レストランもお土産屋さんもあるし,ツアーガイドさんはロビーまで迎えに来てくれる。
なんでも,このツアーでは一般車が入れない区域にも案内して貰えるみたいなんだな。
すぐ横にはビジターセンターもあるので,ナバホの歴史とかも学べるようだ。
ただ,食事の選択肢が無いのが残念かなあ。
ナバホの料理はちょっと薄味だって点とアルコール抜きなのがクリアできれば,とてもいいホテルだと思う。
個人的には,都会の喧騒を忘れて,まったりとお籠りするにはうってつけだと思うんだなっ♪
因みに,今回のガイドさん,当然だけどナバホ族の人だった。
と言うのも,運転中に色々とプライベートなお話もしてくれたんだ。
母親が外国の方だそうで,見た目は西洋人っぽいけどナバホ族として育ってきたそうだ。
そして,一緒にツアーを回ってる女性ガイドさんと婚約中なんだって。
なんでも,ナバホの若者で英語が堪能な人は,生計を立てる為に観光業に就くことが多いらしい。
試しに「アメリカで働こうと思わないのか」と聞いたら「外の世界は気になるけど,彼女と一緒にナバホの伝統を守っていきたい」ような事を言っていた。
のろけですか・・・
アメリカまで来てのろけを聞かされるとは思わなかったぞ (;´ω`)
(もう4年前のことだから,今頃は結婚してるんだと思う)
という訳で,モニュメント・バレー滞在記は続くっ♪