夏休みが,もうすぐ終わっちゃうな。
まぁ・・・関係ないけど。


ところで,みんなは夏の暑い日はどうやって過ごしてるんだろう?

「かえる」は,美術館で半日くらい過ごすことがあるんだな。

そんな訳で,今日は京都のお話からちょっと脱線して,子供連れでも楽しめる,夏休みにおすすめの展覧会を紹介するぞっ♪

   
   
      みんなはストランドビーストStrandbeast)って知ってるかな?


名前は知らなくても「あれ,これどこかで見たことがあるかも・・・」っていう人も多いと思うんだ。

砂浜を動く巨大な謎の人工生命体。

それがストランドビーストだ。

(中外製薬,ストランドビーストで検索するとコマーシャルが見られるぞっ♪)




   

          という訳で,はるばるやって来たのは三重県の津。


名古屋駅から近鉄の急行で1時間20分ほど。

なんで特急を使わないのかって?

だって,900円払っても10分くらいしか変わらないんだ。

駅から緩やかな坂道を歩くこと15分ほどで,その建物は見えてくる。



今回は前もって来る予定をしていたので,前売り券をコンビニで発券済だ。

デザインチケットに交換して貰って,早速,写真を一枚。



   

      巨大なストランドビースト(砂浜に生息する生き物)がお出迎えしてくれた。


普段は写真撮影が禁止されている三重県立美術館内だけど,このテオ・ヤンセン展は撮り放題。

テオさん自身がSNSとかで拡散OK!と許可を出しているんだって。


写真はともかく,SNS拡散OK!を不思議に思う人もいるだろうな。

だけど,それには理由があるんだ。



本当は,砂浜を離れては生きられないビーストたち。

テオさんは,砂浜でビーストたちが一人でも生きられるようにと試行錯誤を繰り返している。

その一つが,風を受ける大きな帆の存在。



そして,恐らくもう一つは拡散されたビースト・ウィルスによって生み出される新たな人工生命体たちの存在だろう。

拡散したウィルスによってより多くの人がビーストに興味を持ち,またそれが広がっていく。

今では,砂浜以外の場所,例えばラボの中でも多くのビーストの仲間が生み出されているそうだ。


著作権とか気にならないのかなぁ~と思うだろ?

だけど,多くの人が知ることにより却って「テオ・ヤンセンのストランドビースト」という認知度が上がるので,面倒ごとが起きにくい,と考えているらしい。




と,細かい説明はここまで。

ここから先は,雰囲気を楽しんでもらえたらいいなっ♪


   


           展示室の中に所狭しとビーストたちが存在する。


   




ビースト本体以外の展示もある。

こちらは進化の過程で動かなくなったビーストたちの細胞。

   

           これらの細胞は化石(fossil)と呼ばれている。




   


             小さな試作ビーストも展示されていた。



   

       ストランドビーストはプラ管のイメージが強いけど,アルミ製もある。




   

                 テオさんのノート。



   


              プロペラ付きのって好きだなぁ~♪



      

           こちらは空気圧で動くようになったビーストの一部分。




   

               精密なデザイン画もみられる。


テオさんによれば,二次元で美しいものは三次元でも美しい,と。

確かに,デザイン画は見てるだけでも惹き込まれる。

でも,なんの変哲もないプラスチックチューブが作り出す曲線もとても美しいと思う。


   

            このキャタピラ型は動かすことができる。*


かつて2001年~2006年頃に存在したキャタピラ型のビーストが,進化して戻ってきたんだな。

これからは,進化したキャタピラタイプにも注目だ!

 

*ある程度の身長と力が必要なので,体験できるのは高学年くらいからかな。

(小さな子が無理矢理引きずっていたけど,無理をすると壊れちゃうぞ・・・)



   


           「かえる」のお気に入りのアニマリス・プロボシス。


   

 

           会期中は毎時1回,ビーストはreanimateされる。


テオさん曰く,デモンストレーションという呼び方は相応しくないそうで,reanimate(またはreanimation)=蘇生と呼ぶみたいだな。


向かい合って鼻を振るアニマリス・プロボシスたち。

人工生命体であるビーストたちは,繁殖行為は行わない。

でも,その鼻を振る動きは,まるで求愛行動のようだ。


(いつ,どのビーストが動くのかは,美術館に問い合わせて欲しいんだな。)

    

             

こちらは,巨大なアニマリス・ユメラス・セグンダス。


   

              こちらもreanimateされていた。


砂浜で風があれば帆が動くけど,ここは展示室。

アシスタントのお兄さんがクランクを回すと,帆が生き物のように波打って動き出す。 

ペットボトルには空気が溜められて,空気圧で動ける。         

      


   

 

          間違い探しみたいだけど,足が動いてるのが分かるかな?

               

   

   砂浜ならもっとしっかりとした足取りで動くんだろうけど,ちょっと滑り気味に動いていた。


砂浜を歩いていて,水を察知すると(緊急時)回避するそうだ。

海に入ってしまうと動けなくなる人工生命体たちが,自分で危険を察知できるって凄いよなぁ~。



   


では,お土産を紹介しようかな? 

   

        君もテオヤンセンになろう!キット。 ミニビースト自作キット。




小学生高学年くらいの子なら1時間~1.5時間でできると言われたので,買ってみた。

(DVD付きの解説書(図録)も買っちゃったけど)


      

               プラモデル作りみたいなものだな。


パーツの切り離しは,工具がなくてもできそうだ。

(実際にはニッパーを使うのを面倒くさがったら,ヤスリがけが発生しちゃったけどな・・・。)



   

    そんなに難しくはないけど,同じ形のパーツが並んでるからうっかりミスが発生したり。



   

                    なんとなく形が見えてきた。

 


   

                これでいいのかな?



   

        ボディーをくっつけて,プロペラもセットしたらミニビーストの完成!



   

            テーブルじゃ危ないので床に置いて・・・




扇風機on!


    

                 おお~,動いた!!#59130;


思ったよりも滑らかに動いていくフローリング・ビースト

今年の夏の思い出がまた一つできたな。


という訳で,テオ・ヤンセンストランドビースト・ウィルスに感染しちゃったみんな,是非とも三重県立美術館に出掛けてみて欲しいんだなっ♪

結構,小さなお子さん連れも多かったし,夏の工作の宿題にもおすすめなんだな。

会期は9月18日(月・祝)までなので,気を付けてくれよっ♪