さて,前回最後に紹介した木の根道のお話だぞっ♪


まずは,前のblog見直すの面倒だ~って言われそうなので,同じ写真を再掲しよう。


   

              何なんだこの木の根っこは!?

   

 (地這い大蛇ってこんな感じなんだろうか・・・って分からない人は知る必要はないネタだ )   


むき出しとなり,一部は浮かび上がり,まるで蛇がのたうちまわるかのような木の根。

恐ろしくもあり,同時に神秘的でもある不思議な光景だな。


で,どうしてこうなった?

案内によれば,この辺りは地面がとっても硬くて杉の根が地中に入りにくい為,こんなふうに地表を這っているそうだ。


   

       柔らか目の土壌が多めい一帯では,根っこが一部地中に収まっている。


この辺りには,ホルンフェルスと呼ばれるとても硬い地層があるそうだ。

ホルンフェルスは変成岩の一種。

変成岩って言うのは理科で習ったと思うけど,岩石に圧力や熱,化学変化が加わって作られたもののことだ。

この木の根道の場合は,堆積岩(多分,黄泥砂岩)が変化したもの。

元々あった岩石にマグマが入り込み,その熱によって,鉱物組成や岩石の組織が変化,再結晶したものなんだな。


変成岩の分かり易い例を挙げれば,石灰岩がマグマの熱で変化すると大理石になるのが有名だな。


聞きなれないホルンフェルスって言葉だけど,ドイツ語のhorn(ホーン,角)+fels(フェルス,岩)から来ている。

身近で見られるとしたら,博物館の石器コーナーかな?

ひょっとしたら,ホルンフェルス製の鏃とか斧があるかもしれない。

後は,東京近辺の人は知ってるかもしれないけど,上野にパンダ橋ってあるだろ?

あそこの「パンダ橋」って彫られた大きな石(黒っぽい方)は,ホルンフェルスだったと思う。

もう一つ,「かえる」は行ったことが無いけど,萩市の須佐ホルンフェルスという断崖なら画像検索で見ることができる。


   

         「できるだけ木の根を踏まないように」


勿論,踏むつもりはないし,木の根っこにひっかかって転んだりしないように,気を付けて歩き始める。

普段は,だらだらと生活している物臭「かえる」は,今日の日の為にトレッキングシューズを用意したんだからな。

やっとのことで辿り着いたゴールにテンション高めだ。

と,人の気配を感じたので,木の陰でひっそり写真を撮ろうとしていたら声をかけられた。


・・・Excuse me?


あぁ,やっぱり見つかってしまったか。

ひょこっと顔を出し返事をすると,アジア系の女の子が一人佇んでいた。

この地図の場所を探しているんだけど・・・と。

地蔵堂ならさっき見かけたから,あっちだなぁ~と返すと,台湾から来たと教えてくれた。

どうやら貴船神社側から登って来て,現在地が分からなくなったそうだ。

本殿側から登って来た「かえる」は見所ポイント抑えつつ歩いているので,現在地が分からない理由が不明だったけど,この先暫く何もないのかなぁ?とちょっぴり不安になってきた。



この近くに杉を祀った社があるようなんだけど・・・   


   

                 なんだこれは・・・・・・。


   

            ひょっとして・・・これは,ご神木だったもの?


   

            やっぱり大杉権現社だった。 

 

聞いていた話では,ご神木は昭和の頃の台風で折れてしまったみたいだな。

でも,この荒れ様は絶対に去年の台風が原因だろ?

御神木についてはこの山を護って倒れたのかもしれないし,たまたま代替わりのタイミングだっただけかもしれない。

ただ,台風って怖いよなぁ~と改めて思った。


そう言えば,この辺りは大杉苑瞑想道場って呼ばれるらしい。

鈍感「かえる」には感じられなかったけど,護法魔王尊のエネルギーが高い場所なんだって。

つまりは,パワースポット??

確かに,人が集まれるような開けた場所が森の中にあったけど,この惨状では瞑想どころではないんじゃないかな。

まぁ,そんな状況下でも集中できる人もいるんだろうけど。


大杉社の為に脇道に逸れていたので,元来た道へ戻ることにした。

・・・・・・平日だからだろうけど,人少ないよなぁ~。


暫く歩いて見つけたのは,僧正ガ谷不動堂だ。

     

       最澄の作ったお不動さんが奉安されているんだって。


鞍馬寺の説明によれば,最澄が天台宗を開く為に「一刀三礼を尽くし刻んだ不動明王」そうだ。

一刀三礼って言うのは,写経の時の一字三礼と同じで,一彫り毎に三度礼拝するって言われてるけど,実際にはそうでもないみたいだな。

普通,仏像を彫る時には仏の姿を思い浮かべて始めるわけだけど,彫っている時に集中が切れたり思い浮かべた姿にブレが生じたら一旦,中断。

心を静めて,また姿が結ばれたら彫り出すっていうのを繰り返すんだって。

一彫りや一文字書いて三度礼拝するのでもいいとは思う。

でも,それをしていたら大きな仏像だったらできあがる前に寿命が尽きる気がする。

だから,「三度礼拝する」そんな気持ちで行いなさい,って言う教えなんじゃないかな。

何が正しいのかは分からないけど,それもまた修行だと思えば,乗り越えられるものだったのかもしれないけど。



     

               おや,カエルがいるらしい。


視線を感じて目をやった先には・・・・・・

         

                常滑で見たことがあるようなカエルだな(;´Д`)


いよいよ39番のポイントまでやって来た。

                         義経堂が見えてきた。

   

   

              義経の御魂が鎮まっている場所らしい。


奥州で死んだ義経の魂は,天狗について修行した僧正ガ谷へ戻って来たそうだ。

そして遮那王尊として護法魔王尊の元で破邪顕正(間違った考えや教えを打ち破り,正しい教えを示す事)の働きを助けているそうだ。


うん・・・そろそろ「かえる」の頭はオーバーヒートを起こしかけている気がする。

蒼き狼義経説は受け入れられる程度の頭のキャパはあるんだけどなぁ~。     


   

さっきの木の根道といい,この義経堂付近の巨大な杉といい,確かに天狗が出てもおかしくない雰囲気はするな。

そして,例え天狗は存在しなかったにしても,ここで幼少期を過ごした義経は足腰が丈夫だったんじゃないかなって思えてくる。

そうすると,八艘飛びの伝説も全てが作り話って訳じゃないのかもしれないな。 



残すポイントはあと一つ,奥の院だけだ。

逸る気持ちを抑えつつ,再び歩き出す。 


あ~,これは気を付けないと転びそう。

   

   

          ここから先は,こんな感じの道が続くっぽいな。

              下りだからまだマシかもしれないけど。


   

              極相林(きょくそうりん)の説明。


要は,様々な植物が入れ代わり立ち代わり育って行って,最終的に豊かな土壌を持つ安定した環境の林が出来上がる。

このクライマックスな状態が極相って訳だ。

豊かな土壌のお陰で,虫や生き物も生きることができる。

こういった状態になるまでには,200年から300年かかるんじゃないかな?って事だ。


そんなクライマックスレベルの山の中を歩いていると,最後の目的地奥の院魔王殿に到着したようだ。


   

                  1upキノコみたいだな。


未だに「魔王尊」と聞いてもゲームとかお話に出てくる魔王のイメージが先行してしまう。


   

太古より護法魔王尊が降臨した磐座・磐堺(いわくら・いわさか)として,人々から崇拝されてきた場所だそうだ。

前にも書いたけど,何しろ#59130;650万年前に金星からやってきた永遠の16歳#59130;だからな。


磐座・磐堺があるって事は,なんらかパワースポット的なものとして信仰を集めてきたんだろう。

そこに降り立ったのが,魔王尊だったのか金星人だったのか分からないけど,何かロマンを感じるな。

        


   

              馬酔木の花からだろうか,微かに甘い香りが漂う。


はぁ~,随分下って来たぞ。

   

         下から見上げるとこんな感じの場所もある


この付近ですれ違った外国人のカップルは,短パンにTシャツで手ぶらだったけど大丈夫なんだろうか?

気になったけど,何処の言語か分からない言葉を話していたので声はかけなかった。

まぁ,きっとすぐに戻って来るんじゃないかな。

この後に,アメリカ人っぽい人とすれ違ったけど,なんでみんな貴船側から登って来るんだろ?

台湾の子も貴船側から来たようだったし。

う~ん,登りがキツイ貴船側から入る理由が知りたい。


   

因みに脇にある手すり(ロープの事も)は,あくまでもガイドロープ的なものだと思った方がいい。

何故って,足場が悪くて思わず掴んだら,微妙な感じがしたから (・ω・;)


奥の参道へ向かう時に借りた金剛杖(?)があったから助かったな。

本当はトレッキングポールを持って行こうかと思ったんだけど,知り合いに話したら笑われたんだ。

それと杖の貸し出しがあるのは知ってたから,あえて持って行かなかった。

でも,あったらあったで安心できたんじゃないかな?

稲荷山でも遭難があるように,低山ハイキングでも油断大敵だからなっ♪


   

            やっと西門(貴船側)へ到着!


はぁ~,いい運動になったし,色々楽しかったなっ♪

という訳で,鞍馬山のハイキングのお話はこれでおしまいだ。

次回は,この後,貴船に行ったお話でもしようかな


取り敢えず,ハラガヘッテ来たのでおやつで〆ようか。

   

          京都嵐山 月とと ほうじ茶ミルフィーユ


嵐山に住む「トト」言う名のうさぎのイメージとそのお話から生まれたお菓子のシリーズなんだって。

   

             個包装は助かる(特に暑くなると)。

   

            美味しそうなキツネ色のミルフィーユ。


袋を開けると,あま~い香りが一気に広がるな。

ハラガヘッテルから,余計にそう感じるのかもしれない。


では,いっただきま~す!

   

                厚みのあるパイ生地。


   

           ほうじ茶色のクリームがサンドされている。


さくさくした軽い食感のパイ生地は,癖になりそうな感じだな。

そのパイにサンドされたほうじ茶のクリームは,ちょっと甘めかな?(「かえる」的には)。

もっと「「「ほうじ茶っ!!」」」って感じのものを期待したからだろうけど,思ったよりも控えめな感じだ。

宇治の丸宗さんのほうじ茶を使っているそうだけど,もうちょっとガツンときた方が好みかなぁ?

でも,もぐもぐしていると,口の中に仄かに軽やかな香ばしい香りが広がる。

う~ん,これはこれでいいのかもしれないな。

って,淹れたコーヒーの味と酸味が強いから甘く感じたのかもしれないな。


という訳で,京都嵐山 月ととほうじ茶ミルフィーユに興味のあるみんなは,是非ともお試しして欲しいんだなっ♪

ミルフィーユではあるけど出来ればコーヒー以外で,繊細な香りを楽しんだ方がいいと思うんだな。