さてっと,前回で無事に鞍馬山ハイキングが終わったんだな。

なので,今日は貴船神社へ寄ったお話をしようと思うんだ。 


      


最初に,鞍馬山のルートのおさらいをしてから貴船のお話へ移ろうかな?

  

  青い線が去年の分で,ケーブルカー利用。

  緑の線が4月の分で,全部徒歩のハイキング。


去年は,地図右下の山門近くからケーブルカーを使った後,少しだけ歩いて本殿金堂へ向かった。

今年の分(緑の線)は,うねうねする九十九折参道も歩いた。


←のポイントが木の根道だ。


前回,外国人が貴船側(地図の左下側)から登って来るって話をしただろ?

確かに,貴船側からの方が木の根道は近い。

実際の距離は約1キロで,本殿までは1.5キロくらいかなぁ。

距離だけなら確かに近いけど,正直,ここの坂道は滅茶苦茶きついと思う。

なので,本殿金堂や金剛床が目当てなら電車は鞍馬駅(終点)まで乗って行って,山門からケーブルカー利用をお勧めするんだな。

鞍馬駅側からの参道は舗装こそされてないけど,歩く為の道として整えられてるっていうのもある。


帰る時に終点からなら座れそう,って思うのかもしれないけど,混雑するシーズンは絶対座れるわけじゃないと思う。

何しろ電車の本数も多い訳ではないからな。


それに,山登りは体力のある早い時間に行った方がいいと思う。

夏場はまだいいけど,春先や秋以降は日が短いって事も考えると,安全第一だ。



という訳で,鞍馬山ハイキングを終え,暫く歩いてやって来たのは貴船神社。


      

            おや,桜が咲いている?


      

  雪景色や新緑のイメージが強い貴船神社だけど,春は桜が咲き乱れる。


って,もう気付いてると思うけど・・・ 

      

        そう,参道沿いに桜をセッティング中だった。


               

         まだ片側しか桜が活けられていない。



今向かっている本宮の御祭神は,高淤龗神(たかおかみのかみ)。

余り使う事のない龗という字だけど,淤加美神(おかみのかみ)のことを指すそうだ。

この神様だけど,古事記では淤加美神,日本書紀では龗神と示されている。

なんだか分かり難い話になるんだけど,古事記では闇淤加美神(くらおかみのかみ)が,日本書紀では高龗神(たかおかみのかみ)が生まれたとされっている。

紛らわしいんだけど,どっちも「おかみ」が生まれてるので,深く考えない方がいいと思う。


貴船神社の社記には「高龗神(たかおかみのかみ)」と「闇龗神(くらおかみのかみ)」とあるらしくてな。

高龗が高い山の,闇龗が深い谷間の事を指していて,「山のおかみ」と「谷のおかみ」って事らしい。

でも,貴船神社の社記には同じ神様って書かれてるんだって。


考えれば考える程,頭がこんがらがって来るな。


   


そう言えば,龗の字が環境依存文字かもしれないので一応書いておくんだけど,雨冠に口が3つ並んだ「れい」という漢字+龍でできている。

その画数は,なんと驚異の33画。

あり得ないけど,自分の名前に入ってたらテストの時に絶望感を味わう事間違いなしの漢字だ。

下手をすると,氏名欄の枠にも収まらないかもしれないかもな・・・。


      




その難漢字の神様の正体はというと,水や雨,更には雪までを含めた降雨止雨を司る龍神だ。

龍神だから,雨とか水は分かるけど,雪も含むの?って思っただろ。

そこで,なけなしの記憶から引っ張り出してきたのが万葉集にある「我が里に大雪降れり大原の古りにし里に降らまくは後」という歌だ。

「かえる」が勝手に解釈:「雪が降ったぞ!あなたの所は後で降るんだろうな」


その返歌が「吾が岡のおかみに言ひて降らしめし雪のくだけしそこに散りけむ」。

同じく「かえる」の適当な直訳:「こっちの龍神に言いつけて降らせた雪のかけらでしょ」

(仲のいい夫婦間のやり取りらしいので,多分,そんなに間違ってないと思うけど)


また肝心な話がどこかへ吹っ飛んでいきそうになったぞ・・・。

で,返歌の方に出てくる「おかみ」って言うのが龗なんだ。

つまり,この頃でも雪を降らすのは龍神(おかみ)という認識があったってことなんだな。



      

         参道を登り,本宮へ向かう。


因みに,この神様は伊弉諾尊(いざなぎのみこと)がカグツチの首を切り落とした時に生まれた神様なんだな。      



      

     

そう言えば,みんなは貴船神社をなんて読んでる(呼んでる)?

この神社は水の神様を祀っている為に「きふね」と濁らない音で発音するんだって。




一回では本宮分が終わらないようなので,この辺りでおやつにしよう。

      

   

      京都生まれのチーズケーキ屋さんソラアオだ。

      

   

     ホールで買うと後で困るので,1/4サイズを買って来たんだな。


持ち帰るのに困るって言うのもあるけど,できれば違うフレーバーを試したいだろ?


   

       こちらは,京都水尾ゆずチーズケーキ


   

        たっぷりと入った京都水尾の柚子が見える。

下の紙を引き出そうとしたけど,失敗したのでそのままにしてある。

お客さんに出す訳ではないので,ちょっとの横着は許してほしいんだな。

だって,こんなに芳醇な柚子チーズケーキを目の前にして,我慢しろって言うのが無理な話だぞっ♪


   

   スプーンを入れてくれたけど,電車で食べると思われたのかな?


うぅ~ん,とっても滑らかで,ぷるんぷるんとしている。

しかも,程よい甘さだ。

たっぷりと使われているであろうチーズと卵の濃厚な舌触り。

柚子を噛みしめると,弾力のある歯ごたえと共に,爽やかな風味が口の中から鼻へと広がる。

あ~,この食感癖になりそうだ・・・・・・。


あっという間に完食!!

さ,次行こ次。

   

      白い箱は京都半升 湯葉チーズケーキだ。


湯葉を使ってるって言ってたけど,どんな感じかな?

   

   見た目はごく普通のチーズケーキにも見えるけど・・・表面に注目。


そう,チーズケーキの表面にはたっぷりの湯葉が乗せられている。

では,続いて試食タイム!


   

      貰ったスプーンだと湯葉の抵抗にあうようだ。

いざっ!

と思ったけど,貰ったプラスプーンでは厚みのある湯葉が切れない事に気が付いた。

でも,折角つけて貰ったスプーンを使わないのもなぁ~と,力を入れてみた。

まぁ,切れたことは切れたけど,ちょっと断面が残念なことになってしまったぞ・・・(;´Д`)


だって,湯葉が・・・湯葉が早々以上にぶ厚いんだよぉ。

言い換えると,それだけ湯葉がしっかり使われているってことなんだけどな。

柚子に比べると,更に滑らかでさっぱりとしている。

豆乳も使ってるのかなぁと原材料名を見たらやっぱり豆乳、卵、牛乳・・・と書かれていた。

どうりで卵とは違う舌触りと軽さだ。   

しかも,カロリーは通常のものの半分以下へと抑えられているそうだ。 


どっちも捨てがたいけど,これからの季節はゆずチーズケーキに軍配が上がりそうだな。

という訳で,ソラアオチーズケーキに興味のあるみんなは,是非ともお試して欲しいんだなっ♪