今週はちょっと忙しかったので,ペトリファイドフォレストの続きが書き上がっていない。

で,代わりと言う訳じゃないんだけど,面白そうな展覧会を紹介しようと思う。


会場入り口まで続く和柄の絨毯?!

   

        残念ながら絨毯ではなかったけど,近くで見ても圧巻だった。


   

     名古屋市博物館の特別展「模様を着る」を見に行って来たぞっ♪


「模様を着る」って何だろう?

そんな疑問が湧いてくる展覧会名だな。

では早速,展示室内へレッツ・ゴ~♪


   

        友禅染と刺繍(左上と雛)で表現された鶴の袱紗。


この展覧会は,百貨店の松坂屋コレクションを一挙に集めたもののようなんだな。

松坂屋と言えば,元は呉服屋。

その歴史は古く,織田信長に仕えた伊藤祐道(すけみち)によって開かれた呉服小間物問屋から始まるそうだ。

もっとも,既に信長は本能寺の変で亡くなっており,身分としては浪人だったみたいだな。


その後,松坂屋は尾張徳川家の呉服御用達にまでなり,現在に至る訳だ。



   

             万年青が大胆にあしらわれている。


万年青は刺繍で,岩の部分は匹田の小袖裂。

何故か分からないけど,実が金色だった。

どうやら染め直しをしているようで,全体に色が染まってしまってるのが残念だった。



   

   小袖にあしらわれたモチーフに関連して,貝桶と貝合わせの貝なども展示されていた。






   

                見事な刺繍の袱紗。


   

    紅葉に雅楽器に幔幕,そして鳥兜・・・源氏物語の紅葉賀を思い起こさせる。


これは定番的なモノだし,このお話自体が好きだからすぐ分かったけどなぁ・・・。

散りばめられたモチーフが何を示唆しているのか。

一枚の布から想像力を掻き立てられるのは,推理ゲームみたいで楽しいなぁ~♪



     

            こちらはかなり大胆なデザインの夜着


夜着って言うのは「かいまき」の事だな。

かいまき自体にあまり馴染みがないとは思うけど・・・。


   

         招待券にもこの孔雀の夜着がデザインされていた。


孔雀は綺麗な鳥なのに,見た目に反して何故か蛇やサソリを食べる。

そんなことから仏教では,孔雀は邪気を払う孔雀明王として神格化されている。

で,寝ている間を護ってもらう為のモチーフがデザインされた夜着が好まれたんだって。


   

               獏と南天の描かれた帯裂。


南天は,難を転ずるって言うのは有名だから割愛するとして。


中国から伝わった想像上の生き物である獏は,悪夢を食べると言われている。

ただ,知り合いの中国人が,大陸の獏は悪夢を食べる訳じゃなく,寝ている間を守護するモノだって言ってたけど。

まぁ,どっちも寝ている間に邪気を寄せ付けないって事だろ?

なので,どうして食べる事になったのかについては,深くは考えない方がいいと思う。



ずっと裂とか着物ばかりで飽きちゃう・・・って人もいるだろうな。

実は,この展覧会には着物以外の目玉がある。


      

                    

ちょっと分かりにくいだろうけど,金箔を使ったものすご~くキラキラした甲冑なんだな。

そして,注目すべきはそのデザイン。

一番分かりやすいには胸だな。

左と右で随分と様子が違うだろ?

そう,右半身部分の鎧が無いようって言うか,片肌脱ぎっぽく見えないか?


・・・壊れた訳でも,露出が好きな変態って訳でもないぞ。

なんと,わざと地肌を出しているかのように見えるデザインにしつらえてあるんだそうだ。

頭,顔,前腕も同じように金箔を押した小札(こざね)を綴り合わせてあるんだって。


   

  色々糸威片肌脱二枚胴具足(いろいろいとおどし かたはだぬぎ にまいどうぐそく)と屏風。


どちらも祇園祭(宵山)の時に,京都にある松坂屋の建物で飾られていたことがあるそうだ。


お祭りの時に,お店のショーウィンドウに素敵なデコレーションがされる事があるだろ?

あんな感じで,通りに面した家々が道行く人に飾り付けを楽しんで貰う「屏風祭」っていうのがあるんだ。

屏風の他には,着物や具足類を飾る家が多いと思う。

中には重要文化財レベルのものとかあるらしいぞ・・・(*´Д`)

で,解説には書かれていなかったけど,多分「屏風祭」の時に飾られたんじゃないかな?と思った。


因みに,一度見たら忘れなさそうなインパクトの甲冑は,加藤清正の所有品と伝えられているそうだ。



   

       小袖や裂のデザインのぬりえは自由に持ち帰りできる。


右側の小さめの紙は,連続模様の描き方。

麻の葉模様なら描けるかなぁ?



こちらは昭和5年の春の流行色と図案。

   

          図案を描いたのは,なんと人間国宝の稲垣稔次郎


人間国宝になったのは昭和37年なので,この時はまだ一般人なんだけどな。

なんでも染織作家になる前は,松坂屋の京都支店図案部で友禅の図案家として働いていたんだって。

   


いや~,着物の展覧会かと思ったら,いい意味で予想を裏切られたなっ♪

テキスタイルデザイン系の展示って感じで,面白い。


   

              着物も展示されてるけど・・・コレは何・・・?


この独特な雰囲気の着物は,歌舞伎の為の衣装なんだって。

化繊の着物だけど伝統工芸である有松・鳴海絞の技法を使い,立体感としぼを作り出している。



この他にもヨーロッパ更紗やアンデスの裂も展示があって,和物とか和柄はちょっと~と言う人でも楽しめると思うんだ。

と言う訳で,興味のあるみんなは名古屋市博物館へどうぞなんだな。

まだ会期が始まったばかりなので会場内も静かで,じっくりと心行くまで見れると思う。

今のところは予約等も必要ないそうなので,マスクを忘れずに出かけてくれよっ♪




と言う訳で,おやつ。

先週に引き続き,弁財天フルーツ大福 夏いちごだな。


         

               もう,細かい説明は要らないだろ?


         

      紐で縦に二つに切り分けると,とっても鮮やかな赤い果肉がお目見え。

         

              いっただきま~す♪


羽二重餅はとろっとろで,口の中で蕩けるなぁ~。

そして,夏いちごだけあって,春の苺よりも果肉はしっかりと引き締まっていて,果汁の爽やかな甘酸っぱさがたまらない(´艸`*)

・・・これなら2ついける気がする。


と言う訳で,今日も弁財天フルーツ大福でお送りしたんだな。




ごめん,夕ごはんがまだなんだ。

今から作るんだけど,寒いし何にしようかなぁ・・・・・・(´・ω・)

そんな訳で,次回もお楽しみに♪