急に寒くなったな。
名古屋は昨日,ついに初積雪。
28日にも雪は降ったんだけどな。
昨日の朝は,窓を開けたら銀世界で興奮してしまった。
雪だるま#58945;が作れる!ってな。
でも,用事を済ませて昼過ぎに家に帰ってきたら,全部融けてた。
では,今日は,久しぶりにぷらぷらっと京都を散歩しよう。
今回やって来たのは,圓光寺さん。
前に紹介した詩仙堂さんと八大神社さんの近くにあるお寺だ。
この圓光寺さんは徳川家康によって設立された学校で,僧侶だけでなく,一般の人(俗人)にも門戸を開いたそうだ。
ここでは多くの人が学び,日本文化の発展に大きな影響を及ぼしたとされている。
また,圓光寺版と呼ばれた多くの書物を木活字版で刊行したことでも知られている。
なんと,今でもその木製活字5万個が現存し,重要文化財に指定されているそうだ。
もふもふの苔がお出迎えしてくれる。
意外や意外,人がまばらだ。
紅葉シーズン真っ盛りではないけれど,静かで不思議なくらいだ。
でも,これくらい静かな方が落ち着くけどな。
今は南禅寺派の研修道場になっているようだ。
奔龍庭の看板。
龍が(空を)奔る庭?
おおっ!すっごくダイナミックな枯山水だ。
竜安寺の枯山水と比べると明らかに趣が違うな。
右手奥に見えるにょきにょきと生えた石の柱とか,前衛芸術的過ぎて,どう解釈していいのか悩むレベルだ。
砂紋を瓦を使って強調している。
ダイナミック過ぎて,正直,これを枯山水と呼んでいいのか分からないくらいだけど。
でも,東福寺の市松枯山水とか北斗七星も十分モダンだろ?
う~ん,造ったのは重森三玲*かな?
・・・と思ったけどHPには『平成の枯山水』とあったので,違うようだ。
まだまだ勉強不足だ (´・ω・)
*重森三玲=昭和の作庭家。東福寺や龍吟庵のモダンな枯山水の作者として有名。
禅宗の庭を散歩する。(東福寺)
モダン枯山水を堪能する。(龍吟庵)
この奔龍庭辺りにも人は疎らで,やっぱり静かだ。
そうは言っても写真を撮っている人はいるから,お互いに邪魔をしないように気を遣いながら場所を移動する。
「かえる」の腕もいけないんだけど,全体像を写すには難しい程度の人は居た。
奔龍庭という名の通り,龍 ↑ が空を奔る姿を現している。
砂を雲海に見立て,そそり立つ柱は激しい稲妻を表しているんだって。
因みに,この石柱は古い井戸に使われていたものを再利用したそうだ。
こうして謎が解けてみると,なかなか面白いなっ♪
詳しいことが分からないままの方が良いって言う人もいるだろうけどな。
だって,枯山水って心に宇宙を感じる物なんだろ?
そう考えると,余計な先入観が無い方がいいのかもしれない。
まぁ,「かえる」は少しだけヒントが欲しい派だけど,素敵な枯山水を見ることができるならどっちでもいいかな。
個人的に思うには,どう頑張っても上の写真の龍の頭は他の何物にも見えないし・・・。
それも俗物だからであって,修行を積めば何か違う見方ができるのかもしれないぞ。
・・・?
なんだかざわついてるな。
小さな門をくぐり一歩中へ入ると,そこには人人人。
外が静かだったから油断してたな。
紅葉に彩られたのは水琴窟。(左の竹筒から音が聞こえた)
広がった形の手水鉢は珍しいな。
眺めていたら,鉢被り姫?鉢かづき姫?の鉢を思い出して,とっても気になってきた。
案の定,この写真を撮る為に順番待ちをしているようだ。
そう,この水琴窟をデジイチを首から吊り下げた外国人が取り囲んでいたんだ。
しかも,Canon率高っ!って感じだ。
勿論,日本人もいたけど,パッと見た感じはスマホ撮影のようだった。
・・・・・・・水琴窟ってことは音が聞こえるんだろ?
写真も撮りたいけど,どうせなら音を聞きたいなぁ~。
という訳で,人が切れた瞬間を狙って水をすくい,流してみた。
そっと竹筒に耳を当てる。
軽やかで鈴のような,でも金属的な硬い音ではない。
耳だけでなく身体の芯にまで響くような,深くて,どこか歪な,でも円やかな音。
水が滴る度に不思議な音が響いてくる。
でも,はぁ~(*´ω`) と余韻に浸る間もない。
気が付くとすぐ後ろに人が立っていたぞ・・・(;´Д`)
年末でバタバタしてるので,今日はここまで。
次回は・・・もう来年になっちゃうけど,お庭の方を回る予定だぞっ♪
・・・そう言えば,平成も残り数カ月だな。
「平成の枯山水」に興味のあるみんなは,平成が終わる前に是非とも圓光寺さんへ見に行ってくれよなっ♪
今年一年,色々とありがとうございました。
また来年も宜しくお願い致します。
寒さが一段と厳しくなりますが,どうぞご自愛くださいませ