ごめん,寒くてお昼寝(夕寝)したら遅くなっちゃった・・・(;´・ω・)



さて,前回までは,いかにもハイキングって感じだったけど,今日はちょっと趣向を変えてっと。

という訳で,綏靖天皇陵から更に北にある今井町へやって来たぞっ♪

 

   

         今井まちなみ交流センター華甍(はないらか)



   

          門扉には高市郡の「高」の文字。


元々は,明治36年に高市郡教育博物館として建てられた建物なんだって。

そして昭和に入ってからは,今井町役場として使われていたそうだ。


   

   門柱には「奈良県指定文化財 旧高市郡教育博物館」の文字が読める。


   

    現在は,今井町の歴史博物館 兼 観光案内所的な場所になっている。


だから,今井町に来たら,まずはこの華甍からスタートするといいんだな。

今井町に関わる様々な資料が展示されているけど,なんと入館料は無料なんだぞっ♪
しかも,周辺マップなども貰える。
建物のすぐ横には公衆トイレもあるし,入館時に簡単な記帳(どこから来ましたか?程度)をすれば入れるので,時間が許す限りは立ち寄った方がいいと思うんだ。


1階が展示室になっているようだ(2階は閉鎖されていた)。


   

        今井町は今でこそ古い町並みが見られるけど・・・。


   

   住民の皆さんが協力し合って古い町並みを復活させたのがよく分かる。

   

 平成5年に今井町は国指定の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれたんだって。


   

      電柱の位置が違うようだけど,同じ通りの写真なのかな?



では,今井町の歴史をたどってみよう。

   

    今井町の成り立ちについての説明と様々な展示物が並んでいる。




今井町に一向宗が道場を構えていたことが町の発展に繋がったようだ。

だけど,一向宗と言えば一向一揆を忘れてはいけない。

時は1570年。

石山本願寺と織田信長との泥沼の戦いがついに始まったんだ。


   

        武装解除した今井兵部は信長に降伏した。

   

そして・・・

   

         織田信長今井郷惣中宛赦免状(複製)1575年。


1575年に信長から赦免された,という訳だ。 
   


   

      明智光秀今井郷惣中宛書状(複製) 天正?年 


他にも秀吉,家康の書状(複製)もあった。

どれも本物は市指定文化財にもなっているそうだ。

遠く離れた今井町で,地元の武将が送った書状(複製だけど)が見られるっていうのも不思議な縁を感じるな。




       

          狭い町屋でよく見られた箱階段だ。


階段の下ってデッドスペースができちゃうだろ?

その空間を勿体ない,ってことで利用できるようにしたのが,この箪笥だ。

これは独立した箪笥になってるけど,作り付けのものもあるんだな。



   

              今井札(いまいさつ)。


江戸時代には商業で栄え,今井町独自の紙幣である今井札(藩札のようなもの)の発行さえも許可されたそうだ。

町独自の紙幣を持てるって事は,それだけ当時の今井町が商業的に成功し,信用度も高かったって事だな。



   

  古い町並みが見られる今井町では,独特な造りの町屋が見られるようだ。


   

          こんな感じの町屋があるみたいだ。


さっきから「へぇ~,へぇ~」と某テレビ番組の「へぇ~ボタン」でも持ってるのか?と言われそうなくらいには「へぇ~」と言ってる気がする。


と,気が付いたらもう13時過ぎてる。

駅まで約15分+チケット買うのに5分+ホームまで5分として,迷わなかったとして13時30分か・・・。

30分くらいなら町の中を見て回れるかな?



   

          無造作に置かれてるけど,大丈夫なのかな?

        

     中文の説明もあるってことは,結構,海外からの観光客も多いのか。


   

          この鬼瓦,滅茶苦茶可愛いなぁ~(*´Д`)


        

            こっちは鍾馗さん(鍾馗瓦)。


京都の町屋にもあるから,御存じのみんなも多いんじゃないかな?

鍾馗さんって言うのは道教の神様で,病(疱瘡)除けの神様としても知られている。

町屋の守り神として鬼瓦と同様に屋根に置かれるんだな。

しかも,鍾馗さんは鬼よりも強いときた。

だから,向かいの家の鬼瓦に弾かれた厄が家に入って来ないように,と鍾馗さんを屋根にのせたりすることもあるんだって。




さて,ちょっと長くなってしまったので,おやつタ~イム!


      

         謎の橿原銘菓 蘇(そ)やねん橿原


とっても目を惹く鮮やかなパッケージとネーミングに引き寄せられる。


      

         橿原神宮御用菓子の実力やいかに?




見た目はフィナンシェだけど,それが只のフィナンシェじゃないって事は確実だ。

だって,の字が物凄くアピールしてくるだろ?



      

          見た目はフィナンシェだけど?


って・・・日本最古のチーズと言われたアレなのか?

文献には出てくるけど正確な製造方法は載ってなかったと思うんだけどな。

まぁ,古い文献にもその名前が出てきて一応製法も載っている。

「乳一斗を煎じたら一升ができる(1/10に煮詰める)」レベルな内容なんだけど・・・。


それでも再現を試みる人たちがいて,らしいものはできているんだ。

ただ,それが本物のなのかは現時点では誰にも分からない。

でも,が乳を煮詰めて作った「美味しい物」なのは確定事項なので,興味が引かれない訳がない。


      

           ぷぅ~んと独特な匂いが漂ってくる。


・・・・・・?

なんだろう?

フィナンシェなのに,嗅いだことのない匂いがする。

ひょっとして,これがの匂い!?


取り敢えず,試食してみよう!      


      

      甘い香りの中から,ふとした瞬間にあの独特な匂いが届く。


      



うん,フィナンシェだな。

甘くて,軽めの食感のふわっとした焼き菓子だ。

ただ,味はいいんだけど匂いが独特で・・・ちょっと癖のある系のチーズを食べてるような?

これは食べる人を選ぶかもしれないなぁ。


フィナンシェと思って食べたら「あれ?味と匂いが一致しない?」っていうのがあって,そのギャップで変な気分になってるだけかもしれないけど。



 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆





蘇やねん橿原を食べてから数日後のある日の午後。


おやつが無いな。

う~ん,アレがあったっけ。
そう呟く「かえる」の手には蘇やねん橿原の箱がしっかりと収められていた。


・・・これ,癖になる味だよなぁ。

包装を剥いたせいか匂いは薄れてるけど,それがよかったのかもしれない。

最初の1個目は少々持て余し気味だったのに,何故か病みつきになってきた (;´Д`)


という訳で,蘇やねん橿原に興味のあるチーズの匂いに耐性のあるみんなは,是非ともお試しして欲しいんだなっ♪

匂いが強い系のチーズが苦手な人は,箱を開けて少し匂いを発散させてからの方がいいかもしれない。


参考になるかは分からないけど,「かえる」はロックフォールとかのブルーチーズはいける方で,ウォッシュ系はモノによっては微妙かも?程度にはチーズを食べれる。

そして,納豆は申し訳ないけど無理・・・(´・ω・)