旧blog ぼくと「かえる」日記(引越し先)
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「かえる」の「こじろう」の見たこと,聞いたこと,感じたこと。
ようこそぼくと「かえる」日記2へ!
今までも読んでくれてたみんなも,偶然発見したみんなも,遊びに来てくれてありがとう
なんだかんだで「かえる」日記も2冊目に突入したんだなっ♪
突然の2度のアメリカ赴任,そして帰国後の生活はドラマのように大どんでん返し
やっと状況が落ち着いたかと思いきや,急な転勤辞令で落ち着かない事この上ない
人生いつ何が起きるか分からない
そんなジェットストリームな日々に振り回されっぱなしな「かえる」が,だらだら綴る日記だ。
お暇な時にでも,覗いてみて欲しいんだなっ♪
そこは鎮守の森。~橿原でハイキング。その22。~ [思い立った奈良]
みんなはアマビエを知ってるかな?
山梨県立博物館ではアマビエに続く不思議なイキモノ?(妖怪)「ヨゲンノトリ」を紹介してるんだ。
この「ヨゲンノトリ」が鳥好きの「かえる」のハートを鷲掴み。
そして,今はタブレットの待ち受けになっている (´ω`*)
閑話休題。
今日は橿原のお話の続きにしようか・・・。
まず最初に。
誤解を招くといけないので書いておくけど,これは2019年10月に橿原を訪れた時のお話だ。
なので,緊急事態宣言が出ている現在とは,色々と状況が変わっているであろうことを念頭に置いて読み進めて欲しいんだな。
藤原宮跡の列柱(再現)前で撮ったけど,合成写真みたいだ・・・(;´Д`)
再現された列柱の奥にこんもりと木々が繁っている場所がある。
気になったので近づいてみると,この辺りだけ少し土地が盛り上げてある事が分かった。
ひょっとして,これって大極殿の基壇(きだん)なのかな?
基壇って言うのは,建物の下にある盛った土や石を積んだ土台の事なんだな。
(基壇で画像検索すれば良い例が出てくる)
なんでも,ここは大宮土壇と呼ばれているそうだ。
そのままの土地に建物を建てると,瓦とかの重さで建物が地面に沈みこんでしまうことがあるんだ。
それを防ぐ為に瓦や石を積んで地盤を改良・強化したのが基壇なんだな。
また,長雨があったり多湿な環境から建物を守る為にも,周辺の土地よりも高さが必要だったって言うのもある。
他の理由としては,高さを嵩増しして,より立派に見せる為とも言われている。
森の中には広い空間が広がっていた。
鴨公(かものきみ)神社跡?
って事は,ここ大極殿跡は森っぽいんじゃなくて「鎮守の森」になっているようだ。
一般的に鴨公とは鴨氏のことを指すんだけど,時代的に香具山の歌を詠んだ鴨君足人(かものきみたりひと)あたりに関係してるのかな?
大極殿跡にある神社のようだけど,創建理由がよく分からなかった。
鴨氏の誰かが,遷都後の土地神様を鎮める為に建てたのかなぁ,と勝手に推測。
そう言えば,向うの方にショベルカーが見えるな。
今も発掘調査は行われている。
この藤原宮跡の場所についての議論は,随分昔からされてきた。
710年に都が平城京に遷った後,この辺りは水田になってしまったみたいなんだな。
平安時代の記録では,この一帯にはいくつかの荘園が置かれていたそうだ。
そして,江戸時代に賀茂真淵が「大宮土壇と呼ばれる土地こそが藤原宮跡」だと提言。
その後,時は随分流れて200年以上経った昭和に入ってから,この土地から瓦や礎石が出土した。
それを受けて,三菱の岩崎小弥太の援助により本格的な調査が始まったそうだ。
昭和41年には,バイパス工事の為の事前調査が入り,やっと藤原宮跡の全体像が掴めるようになったんだって。
道路の反対側には大きな醍醐池があった。
この時は全くと言っていいほど鳥の姿は見られなかったけど,冬になったら何か見られるんだろうか?
ただ,路側帯が滅茶苦茶狭いので,ここに立つのはやめた方がいい気がする。
正直,池の様子を見ていた僅かな間でも怖かった・・・(;´・ω・)
藤原宮跡の隣の区画には,藤原京資料室がある。
JAの二階にあるので,ちょっと手狭な感じはするけど。
でも,藤原宮跡の出土品が無料で見られるので,時間がある人は訪ねてみるといいと思うんだなっ♪
土器とか瓦が展示されている。
宮殿としては初めての瓦葺きだったとされる藤原宮の貴重な瓦が見られる。
予想以上にいい状態の瓦がある。
他には,藤原宮で実際に使われていた柱(部分)とかもある。
パンフレット類も置いてあるし,展示ケースには簡単だけどキャプションもあるので,自分のペースで見学できるぞっ♪
それに入口にはボランティアガイドさんたちが控えていて,藤原宮についての質問も受け付けてくれるのもありがたい。
美麗な写真が豊富に載っている「飛鳥・橿原観光ガイドブック旅さらら」。
記念スタンプコーナーもある(2019年10月現在は3種類)。
さらには藤原宮跡の四季の花の写真を使った記念の栞も。
どれにしようか悩んで,やっぱり10月に訪ねたと分かるようにコスモス畑をチョイス。
この栞は1人1枚なので,どの季節にするかよ~く考えて欲しいんだなっ♪
花畑の説明パネルも写真付きで分かり易い。
2階なので窓から藤原宮跡の様子が見える。
道路に見えるのは奈良バス。
ここから橿原神宮前駅へ帰る時には手前側のバス停(丁度バスの向かい辺り)から乗るんだけど,本当に本数が少ないので気を付けて欲しいんだな。
記念撮影コーナーもあるんだなっ♪
顔出しパネルはコロナウイルス感染拡大防止の為に撤去されてそうだけど。
という訳で,藤原宮跡のお話はこれでおしまいだ。
次回は・・・どうしようかなぁ?
橿原のお話もできるんだけど,ちょっと考えておくんだな。
秋の桜を愛でる。 ~橿原でハイキング。その21。~ [思い立った奈良]
今日は,藤原宮跡でぷらぷらっとの続きだ。
季節の巡りが早過ぎると言うより,「かえる」が遅筆で季節に追い付けていない事を申し訳なく思う今日この頃だ (´・ω・)
ただ,こんなご時世なので「お花見を自粛中」というみんなも多いだろ?
そんな訳で,今日も秋の桜(コスモス)のお花見をして行って欲しいんだなっ♪
近所の桜の写真が撮れたらUpしたいけど,生憎の雨の上にまだ5分咲き程度なので,こちらはお天気次第だな。
コスモス畑の周囲には,沢山の人がいた。
散歩をする人,写真を撮る人,写生をする人,何のグループが分からないけど楽器を持って演奏する人たちも・・・。
ただ,みんなすごくリラックスした様子なのがよく分かる。
コスモス畑のあぜ道を歩いていると,小さなバッタが次々とピョコピョコ飛び出す。
そんな中で,堂々としたバッタを発見。
・・・・・・あれ?バッタじゃなくてイナゴかも (-ω-)
記憶が正しければ,トノサマではなさそうだ。
小さめのショウリョウバッタは沢山居るんだけどなぁ~。
素人の写真では伝えきれない美しい景色だ。
こんなに綺麗だけどピークは過ぎていたっぽい。
ふと空を見上げると,サギが横切っていくのが見えた。
さっき見かけたアオサギかなぁ?
それにしても,本当にいい天気になってきた。
向こうに見えるのは蓮ゾーン。
例年だと,蓮は7月の中旬ごろが見頃のようだ。
それまでにコロナワクチンが開発されているといいんだけどなぁ。
ただ,こればかりは,なんとも。
世間では自粛疲れとかあるようだけど,名古屋は早いうちに大規模クラスターが発生した地域なのでな。
不要不急の外出を自粛!とは言われてないけど,うっすらと自粛ムードは漂ってる。
とは言っても,気にしない人は本当に気にしてる様子がないんだよなぁ・・・(;´Д`)
この温度差は何なんだろう。
あぁ,油断するとネガティブな方向へ話が向いてしまう。
キバナコスモスも咲いていた。
そう言えば,コスモスの花言葉は,乙女の真心,調和,謙虚,平和。
ただ,色によって花言葉が微妙に違うそうだ。
定番のピンクは,乙女の純潔。
オレンジは,野生の美しさ。
黄色はオレンジと同じ意味もあるけど,幼い恋心というものも。
赤と紫色は,乙女の愛情。
儚げな乙女のイメージのコスモスだけど,意外と丈夫なんだぞ。
日当たりと水はけが良ければ,多少痩せた土地でも綺麗な花を咲かせてくれる。
そして,風にも強い。
コスモスってキク科の植物なんだけど,菊と比べると葉っぱが細いと言うか,花に比べて貧弱過ぎると思わないか?
その秘密は原産地のメキシコにあるようだ。
なんでも,原産地は標高が高い上に乾燥した風が吹き付けるような場所なんだって。
それで,その乾燥した風に吹き飛ばされないように,水分を奪われないように,と葉が細くなったみたいだ。
コスモスって意外と強靭な一面もある。
花も人も見た目で判断しちゃいけないって事だな。
という訳で,今日はこの辺りで・・・。
おやつをUpしたいけど,食べた物のストック(写真)を間違えて消してしまった?らしくて,現在復元すべく調査中だ。
3/29 22:45 追記:サブタイトルの~橿原でハイキング~のナンバリングが被っていたので訂正。
誤) ~橿原でハイキング。その20。~
正) ~橿原でハイキング。その21。~
新益都に咲き乱れるは秋の花。~橿原でハイキング。その20。~ [思い立った奈良]
先日,ネットニュースに蘇の話が載っていた。
コロナが流行し始めてからTwitter上で知名度が上がった乳製品って紹介されていた。
そんな訳で,今日は蘇を使ったお菓子をUpしようと思うんだな。
まずは,前回の続きだな。
ちょっとピンボケだけど藤原宮跡の列柱(再現されたもの)。
前回Upした時に,朱色と書いたらピンクっぽいとのご指摘を受けたんだ。
言われてみれば,色褪せてるのと光の加減でピンク珊瑚(ピンクコーラル)のような色に見えるな。
うろ覚えだけど,この列柱のレプリカが置かれたのは2006年だったような?
丁度その年に「飛鳥・藤原-古代日本の宮都と遺跡群」を世界遺産暫定一覧表への追加記載候補として提案されたんだ。
その関連事業で造られたものだったと記憶してる。
ひょっとしたら,その前後かもしれない。
で,コレは仮設なのか?と聞かれたけれど,正確な所は分からない。
確か,建物の規模を視覚的に分かり易くする為に設置されたものだったと思うんだ。
ただ,ここは遺蹟なので,中途半端なものを固定する事は無いと思う。
そういう意味では,仮設と言ってもいいのかもしれないな。
朝堂院南門の説明文によれば,『調査の結果、礎石を据えた痕跡である栗石が14箇所確認され、その配置状況からここに南門が築かれていたことが明らかとなりました。』とある。
栗石って言うのは,割栗石とも呼ぶ基礎に使う石の事だ。
この辺りで,密集した拳大の石が発見された。
これが礎石の根固をしたものと推定され,南門の規模が正面24.6m,側面10.2mと判明したそうだ。
『なお、列柱は南門より北20mの場所に設置し、再現表示しています』。
ところで,前回から藤原京(藤原宮跡)と記載してるけど,実はこれは後から付けられた名前なんだって。
奈良文化財研究所によれば,本当の名前は『日本書紀では「新益都(しんやくのみやこ*)」という表現で登場します。』だそうだ。
*ググると「あらましのみやこ」の読みが大量にヒットするけど。
でも,ここでは上記に倣って「新益都=しんやくのみやこ」と表記することにした。
コロナで外出できない人も多いと思うので,コスモス畑の写真でも見て気分転換して欲しい。
季節感ゼロなのは,毎度のことだけどごめんなんだな。
ここには5つの花ゾーンがあり,春夏秋と蓮ゾーンと朝堂院東ゾーンに分かれている。
因みに,この藤原宮跡のコスモス畑は秋ゾーンと呼ばれている。
この秋ゾーンの規模は30,000㎡,花の種類は7種類300万本にも及ぶ。
開花状況は橿原市のHPで「花だより」と入力。
春ゾーンの菜の花は3月下旬~4月上旬が見ごろだそうだけど,今年は暖冬気味だったからどうだろう?
何よりも,コロナが収束しない事にはなぁ・・・。
駐車場も一応あるけど,かなり混み合っていたので,個人的には近鉄の畝傍御陵前駅から歩くのがいいと思う。
コミュニティバスもあるんだけど,本数的に不便だと思う。
片道30分かかるけど,気候のいい時期なら楽しい散歩になると思うんだな (*´ω`)
忘れるところだったけど,これは2019年の10月23日時点でのお話だ。
なので,上にも書いたように橿原市のHPで「花だより」で検索してからお出かけしてくれよなっ♪
(因みに,「花だより」で検索した先に,鮮やかな朱色の列柱の写真がある。)
では,蘇のお菓子の話だな。
以前,蘇を使ったお菓子を紹介したんだけど,みんなは覚えてるかな?
そう,ちょっと気になるネーミングの橿原銘菓 蘇やねん橿原*だ。
*橿原銘菓 蘇やねん橿原については,こちらをどうぞなんだなっ♪
花甍で歴史を学ぶ。~橿原でハイキング。その9。~
後,橿原には蘇を作っているお店があるんだな。
ミルク工房さん**という乳製品を取り扱うお店なんだけど,近くへ寄った時はタイミング悪く定休日だったので,まだ食べれてないんだけど。
コロナが落ち着いたら,「ひのとり」に乗って橿原までハイキングに行って,今度こそソフトクリームを食べるんだ (*´ω`)/
**すぐそこの天岩戸 in 奈良。~橿原でハイク。その15。~ + チョコレート強化月間。その1。
という訳で,蘇を使ったお菓子だ。
万葉菓子 飛鳥乙女(3個入り)。
左から,うめ味,くり味,抹茶あずき味。
抹茶あずき味。
小豆の入った抹茶色のケーキの上に・・・チーズ!?
このチーズのような板状のものが蘇なんだって。
蘇については上に載せたリンク先でもお話したので詳しい事は省略するけど,要は古代のチーズ的な食べ物だ。
詳細な作り方が現存していない為,色んな人が再現に挑戦しているロマンあふれるお菓子なんだな。
そう・・・ロマンを感じてしまった以上,試さない訳にはいかない。
では,いっただきま~す。
いきなり丸ごと食べたら蘇の味が分からなくなりそうなので,一旦,黒文字を置き,ケーキ部分だけを一口いただく。
上品な甘さのパウンドケーキは抹茶の風味が感じられ,しっとりしている。
底の方に沈みこんだ小豆は柔らかく,ほくほくした食感と甘さがある。
肝心の蘇部分だけど,厚さは3ミリくらい。
思ったよりも弾力があって,切り分けるのにちょっと手間取ってしまった。
金属のフォークならスッと切れるんだろうけどな。
そして,試食。
一口目。
表面が白っぽく,ウォッシュタイプのチーズに似ている気がする。
なんだったっけ,似たようなチーズを食べたことがあるんだけど,思い出せない。
でも,チーズのような塩気は感じない。
水分量は少なく,少しぽそぽそした食感だ。
感想としては「う~ん,これが蘇?」って言うのが正直なところ。
ところがだ。
そのまま暫くもぐもぐ口を動かしていたら,段々と仄かな甘さが口の中に広がっていくのに気が付いた。
そして,感想は「これが蘇っ!?」へと変わっていった。
バラバラにして食べるのは邪道と言うか,お行儀悪いのは承知の上のことなので,その点については勘弁して欲しいんだな。
だけど,そのお陰で蘇がチーズのような見た目なのに,仄かな甘みを持っていることが分かったぞっ♪
という訳で,古代のロマンあふれるチーズ蘇を使った飛鳥乙女に興味のあるみんなは,是非ともお試しして欲しいんだなっ♪
飛鳥乙女は,埴輪饅頭の時に紹介した橿原神宮前駅そばのオークホテルさん*で取り扱っているんだ。
ばら売りなら1個260円くらいだったと思う。
*埴輪まんじゅう(橿原オークホテルで販売)については,こちらをどうぞっ♪
手のひらサイズの埴輪をいただく。~橿原でハイキング。その1。