さぁ,今日もアメリカの原風景の地モニュメント・バレーのお話の続きだぞっ♪
合成写真っぽくなるのはいつもの事。
一番左と中央は手袋のような形をしているので,東西のミトン・ビュート(The West and East Mitten Buttes)。
右手の帽子型のはメリック・ビュート(Merrick Butte)と呼ばれているそうだ。
この聞きなれないbutteという言葉は,フランス語で「小さな丘」の事を指すそうだけど,英語の辞書でも似たような事が書いてある。
ただ,地元のガイドさんの話では「周囲から孤立した急勾配な丘」の事を指すらしい。
きっとみんなは,モニュメント・バレーにある奇岩はどうやってできたんだろう?って考えてるだろうな。
そして勘が冴えている人は,既に答えを見つけているだろう。
そう,これは以前紹介したセドナ*と同じく,水や風による浸食が創り出したものなんだって。
今では考えられないけど,太古の昔,この辺りは水の下にあったそうだ。
長い年付をかけ堆積した地層はやがて隆起し,徐々に浸食されていったそうだ。
そして,この世にも不思議な景色ができあがったと。
ただ,残念な事に浸食っていうのは現在進行形でも起こっている。
だから,この景色も4年前とは,ほんの僅かだけど変化しているって事だ。
そんな訳で,もしもコロナが落ち着いた後にモニュメント・バレーに行く予定がある人は,写真を撮っておいた方がいいと思うんだ。
だって,いつかの未来には,ミトンの指が無くなっているかもしれないんだぞ・・・。
因みにグランドキャニオン**も浸食によって造られたものだけど,あそこも近い将来,地形が変わるであろうポイントがいくつかあるみたいだな。
そう考えると,目に入るすべての物は一期一会なんだって思えてくる。
セドナ*及びグランドキャニオン**については,このページの上の方に書いてある旧blog ぼくと「かえる」日記(引っ越し先)へどうぞなんだな。
そこのマイカテゴリーの下の方にある Arizona 観光 人気スポットから読むことができるぞっ♪
ネイティブ・アメリカンのナバホ族伝統柄のカバーが目を惹く。
今回利用したのはThe View Hotel(ザ・ビュー・ホテル)。
このモニュメント・バレーにあるホテルだ。
書き忘れてたけど,実はモニュメント・バレーはアメリカの国立公園ではないんだな。
正式名称はMonument Valley Navajo Tribal Park(モニュメント・バレー・ナバホ・トライバル・パーク)と言う。
ここは独自の法律,国旗,警察,教育システムがあり,独自の大統領がいる一種の独立国家Navajo Nation(ナバホ族の国)なんだって。
なんでも,アメリカ側は再三に渡って国立公園化を願い出たそうだけど,この辺りはナバホにとって聖域だという事もあって首を縦に振ることはなかったそうだ。
実際,今でも居留地内には,古くから続く生活様式を守って過ごす人たちがいるそうだ。
これは染料のサンプラーかな?
中央には機織り機が置かれ,製作途中のラグのようなものが見られる。
こういったラグは,かつてはナバホ族の儀式の際に使われていたこともあるそうだ。
一面,土と岩しかなさそうに見える広大な居留地には,予想に反して様々な植物が生えているってことだな。
で,そういった植物から染料を作り,撚った毛糸を染め上げ,機織り機で織りあげていくそうだ。
居留地内のホテルだけど,クリスマスツリーが飾られている。
さっきちらっと書いたけど,伝統的な生活様式を送る人がいる一方,多くのナバホ族は近代文明化された生活様式を選んでいる。
つまり電気やガスを使い車に乗り,ごく普通のアメリカ人と変わらない日々を送っている。
そして,居留地の外へ出ていく若者もいるそうだ。
まぁ,ホリデー・シーズンの観光客向けに飾ってるだけだろうけどな。
夕食はホテル内のレストランで,と言うか選択肢は,ほぼ無い。
車で走って来て思ったけど,本当に何もないんだ。
宿泊施設も
ナバホの料理って初めて食べるんだけど,どんなのだろう?
ナバホタコ。
名前のまんまナバホのタコスだ。
トウモロコシで作ったナバホ・ブレッドと呼ばれる生地を揚げてある。
その為,少々脂っこく,生地も厚めでヘヴィーだ。
上には,レタス,トマト,玉葱,ひき肉にチーズが散りばめられた上に,何故かハラペーニョのような物体が載っている。
メキシコのタコスとは似て非なるものって感じだな。
兎に角,量が多いので,周囲のテーブル上の様子を見てからオーダーしてもいい気がする。
グリーンチリシチュー(確かそんな名前だった)
沢山のジャガイモがごろごろっと入ったシチューだ。
見た目は美味しそうなんだけどな。
日本人的には,微妙かもしれない。
普段から減塩醤油を使い,調味料無しの蒸し野菜を好む薄味派の「かえる」が思うに,出汁の効きが足りない薄味って感じだ。
なのに,口の中はピリピリと辛い。
グリーン・チリってついてる時点で用心すべきだったんだけど,レストランのおすすめだったので注文してしまった。
塩コショウをかけたらいけるかもしれないけど,辛いのは変わる訳がなく・・・。
アメリカの量のごはんでも常日頃は完食していた「かえる」が唯一半分以上食べ残した料理と言っても過言ではない。
という訳で,みんなもごはんを注文する時は,量と味(特に量)には気を付けて欲しいんだな (´・ω・)
因みに,このナバホ族の居留地は禁酒国なので,レストランでもアルコール類は提供されないし,個人で飲酒しても逮捕されるようなので気を付けて欲しい。
廊下にあったベンチの背もたれにはナバホのデザイン。
壁一面に大きなラグが飾られている。
こちらには少し小振りなラグがある。
ランプシェードにもナバホの伝統的なデザインを取り入れている。
窓の外を見ると,雪がちらちらと舞っているのが見えた。
結構な台数の車が停まっているな。
到着した頃は,まだまだ駐車場にも空きがあったのに。
明日は雪が降るんだろうか?
冬服は日本から持ってきてるけど,アリゾナで雪を見ることになるとは思っていなかったので,少し不安になってくる。
ホッカイロも出しておこう・・・(;´・ω・)
ロビー(廊下だったかも)に飾られていた写真。
どうやら,このThe View Hotelの写真のようだけど。
何もなかった土地に小さな建物が建ち,段々と今のホテルに変わっていく様子を写した記録写真なんだろうか?
特に説明書きは無いので,想像でしかないけど。
明日は早起きして日の出を見るぞっ!
という訳で,次回に続くっ♪