暑くてやる気が出ないので,今日は地元のお話を少々。

名古屋市博物館では,30日までおまたせ!再開博物館という特別企画展示を開催中だ。



      

地元のみんなはご存じだろうけど,名古屋市博物館はコロナの為に3月頃から5月いっぱいまで臨時休館になっていた。

で,常設展のキャンセルになっていた企画展示をこの機に一挙公開!という事だそうだ。

その為,通常の常設展のチケット代金で2つの展示が見られるというお得な企画なんだって。


では,レッツゴ~♪





まずはこちらの大きな壺が目に入る。



その大きさはおよそ90cm。

なんても,地元の安藤七宝店によるものらしい。

実は,七宝は愛知県が誇る伝統工芸の一つで,尾張七宝はパリ万博に出品され多くの賞を受賞したそうだ。


      

          百華文七宝大壺(ひゃっかもんしっぽうおおつぼ)


ものすごく細かい模様が描かれている・・・って思っただろ?

でも,これ,描いたって言うのはちょっと違うかも。

何しろ,この壺は有線七宝という技術で作られたものだからだ。


有線七宝って言うのは,字の通り「線」が有る。

まずは土台となる器に下絵を描き,その上に薄い~い銀のリボン状のものを糊で固定していく。

つまりは,この藤?の花弁一枚一枚が銀線でできているって訳だな。

そして,この銀線を立てる工程の良し悪しによって,仕上がりに歴然の差がついてしまうみたいだ。


(全体像を写そうとすると自分を含め周囲の人の影が映り込んでしまう為,寄った位置でしか写せなかった)


      

     筆で描くにしても細かいと思うのに,全部銀線で縁どられてるそうだ。


こんな超絶技巧なモノが剥き出しで置いてあるって,すごい事だと思う。

通常ならケースの中でしか展示されないと思うんだ。

だって,危ないだろ?


東京の美術館や博物館はともかくとして,この市博,何故かいつ行っても子供が居る。

物凄く大きな展覧会や人気の展覧会じゃない時でも,子供が居る。

学校の宿題の為だったり,何か興味を惹かれるものがあって来てるような子もいるけどな。

なんとなく近所だから~って感じで遊びに来たような雰囲気の子も多くてな。

しかも,小中学生は無料だから出入り自由。


・・・・・・滅茶苦茶不安になってくる。

壺,大丈夫なんだろうか?(゚Д゚;)

転倒防止の対策は練ってあるんだろうけどな。

この時,マスクをしていない人もいたので,別の意味でも心配になってしまった。



こちらは以前,おうちミュージアムで紹介したぬり絵の元になった本

      


こちらは北斎漫画だな。

      

      葛飾北斎は,新型小紋帳以外にも様々なデザイン画を残している。

      

               鉄砲の絵もあるんだな。



ぞしてもう一つ目を惹いたのがこれ。

      

              入って正面にあった太刀。


よく見ると,刀身に何が彫られているのが分かるかな?

                    

       タブレットで撮影したものを拡大したら輪郭がぼやけてしまったぞ・・・。


みんなも刀剣をモチーフにしたゲームの事を,一度くらいは聞いたことがあるかもしれない。

そのゲームの中に豊後国行平の刀が出てくるんだな。

その名も「地蔵行平」と言う。

この行平さん,後鳥羽上皇の御番鍛冶で,刀身に仏像等を彫り込む事でも知られている。

で,写真を見てもらうと,この刀にも人のような姿が彫られているのが分かるだろ?


おや・・・では,これはゲームに出てくる「地蔵行平」なのか?


と思ったんだけど,名古屋市博のFBによれば『重要文化財の指定書には「行者」つまり、修験道の開祖である役小角(えんのおづぬ)だと記されています。』とある。


どうやらゲーム内の刀剣は『細川忠興から明智光秀に贈られた太刀という設定』で『この太刀はその後どうなったかはわかりません。』とあるので,この刀とは別物のようだな。

ちょっぴりロマンを感じていたのに残念だな。

素人考えでは,刀身に仏像?を彫るって凄い事だと思うんだ。

これもまた超絶技巧の一種なのかもしれないな。


まぁ,ゲームではお地蔵さんと認識されているようだし,別の刀と見るのが正解だろうな。

ちなみに,市博によれば仏像(地蔵)が彫られている行平の現存は3振りだそうだ。


詳しい事が知りたい人は,名古屋市博物館のFacebookを見て欲しいんだなっ♪

(『』内は名古屋市博FBより抜粋)


ついでに書いておくけど,ゲームに出てくる刀に興味のある人には熱田神宮の宝物館をお勧めするんだな。

なにしろ,巨大な大太刀(太郎太刀と次郎太刀)が展示されている。

確か写真撮影はできなかったと思うけど,天叢雲剣(草薙剣)が祀られている関係か,他にも刀剣類が豊富なんだぞっ♪



 * * * * * * * * * * *


と,ここで2階の常設展へ移動する。

      

             そこには懐かしいものがあった。

      

            これらは全て,エルモ社の製品だそうだ。



                    

                 一銭活動写真機

1銭で動画が見れたみたいだな。

博物館の資料によれば,昭和3年当時のコーヒーが一杯10銭だったようなので,安いと言えば安いのかな。



エルモ社って言うのは名古屋の光学機器メーカーで,かつては8mカメラで有名だった。

ビデオカメラが出てきた為,今は製造してないけどな。

他には,最近見かけないけど,オーバーヘッドプロジェクターの為の書画カメラが有名かな?


     

    子供の頃,壊れたこのエルモC-300をおもちゃにしてたのを覚えている。

      

              マガジンもおもちゃにしてたなぁ・・・(;´Д`)


こちらの展示は1階と違って23日までだそうなので,興味のあるみんなは急いでくれよっ♪




1階の展示絡みで?刀剣と江戸時代の火縄銃の展示もあった。

      

      これらの火縄銃と刀剣類は全て関山コレクション(寄贈)なんだって。

      

      刀の名前を真面目に覚えた事って無いけど,見てるだけなら楽しい。


どの刀工の作とかも判別できないけど(銘が入ってればともかく),刀文の形の美しさには惹かれるな。

言い換えれば,そこでしか判別できないって事だけど・・・(´・ω・)


      

             薙刀や槍の穂先も展示されていた。

      

           拵部分が無いと何となく変な感じがするな。


      

             こちらはのコレクション。

      

          面白いモチーフの物や凝ったデザインのもの多いな。

      

                お洒落な鍔もある。



と言う訳で,こちらの刀剣・江戸時代の火縄銃のコレクションも8月23日までの期間限定だそうだぞっ♪

興味のあるみんなは,是非とも名古屋市博物館へお出かけしてみてはどうかな?






上で紹介した展示がちょっぴり男のロマンっぽかったので,ここから下は女子向けに・・・。


【今日のおやつ】

おやつじゃないけど,おやつだ。


  

                 ねこねこ食パン


本当は,カットしたものじゃなくて1本買うといいんだけどな。

焼き上がりがお昼だそうで,仕方なくカットされたねこねこ食パンをチョイス。

この可愛らしいパンは,前々回紹介したねこねこチーズパイと同じく地元のパン屋さんであるハートブレッドアンティークのグループ会社のものなんだって。


一番手前は,プレーン(ミルク)。

なんでも,水を一切使わずにミルクで作っているそうだ。

それでだろうか?

袋から取り出すと優しい甘い香りが漂ってくる。

カットされている為,トーストして食べた方がいいと言われたので,じゃあトースターへ・・・。

これが失敗だった。

何しろ,真っ白なねこなのに,トーストしたらキツネ色になってしまったからな。


と言う訳で,2枚目からは学習し,アルミホイルをかけて焼くことにした。


  

        顔の上半分に模様の入った,ロイヤルミルクティー


  

              ミルクティー部分は,結構甘め。


甘い部分を食べた後だと,プレーン部分が物足りないような?

でも,全部ミルクティー味だと飽きが来そうな気もする。

う~ん,どうやって食べるのが正解なんだろうか?


  

               チョコはクルミ入り。


  

     ココア生地にチョコチップが入っているようで,濃厚なチョコ味だった。


悪くはない。

でも,朝ごはん向けじゃないな。

やっぱり,おやつ?(´Д`)


と言う訳で,ねこねこ食パンに興味のあるみんなは,是非ともお試ししてくれよなっ♪



都内だと銀座にあると思うけど,コロナが怖い人は通販もあるので安心して欲しいんだな。