ある日の事。

冬鳥を探しながら歩いていると,どこかで見たようなパンダ色の物体を見つけた。


   

              あの白黒パンダなお尻は・・・



   

               やっぱりキンクロさんだ。


冬になるとやって来るキンクロさんだけど,いつ見てもひとりぼっちだ。



・・・・・・あ

   

                 気づかれた?


ずんずんずんずんとこちらへやって来る。


   

           あ~それ以上近づくと見えなくなっちゃうんだな。


案の定,草の影に隠れてしまって,見えなくなってしまったぞ・・・・・・。

どうもご機嫌斜めのようだな。

そのうちまた姿を見せるだろうし。



という訳で,ちょっと場所を変えてみた。

   

           カイツブリが珍しく2羽連れ添って泳いでいたぞっ♪


・・・・・。

あれ?

視界の隅に黒っぽいものが見えるんだけど・・・・・・?



   

            キンクロさん,戻ってきてくれたのか?


キンクロさんを覗き込んでいるうちに,ぷかぷか浮いていたカイツブリの片割れが水に潜った。

そして・・・・・・


   

               何か捕まえたようだな。


   

             ・・・鰻じゃないだろうから泥鰌?


頭をしっかりと咥えているようだけど,かなりの抵抗にあっている。

そりゃあ,泥鰌にとっては生きるか死ぬかの瀬戸際なんだから,当然と言えば当然なんだけど。

  

   

      しかし,キンクロさんのこのとぼけた表情を見てしまったら・・・・・・(;´Д`)


   

    手に汗握る死闘が続く中,何故かキンクロさんは周囲をうろうろとしている。


まさかと思うけど,カイツブリの獲物を横取りするつもりなのか?



   

               そして急に静かになった。


   

       水を飲んでいるように見えるから,泥鰌を飲み込んだのかな?


   

      それを確かめる間もなく,再びカイツブリは水の中へと潜ってしまった。




最近,職場近くの公園の芝生でツグミをよく見かける。

チョコチョコチョコチョコチョコと走り,ピタッ!と止まるその姿は見ていて飽きない。

ジョビ子さんも植栽から顔を出すようになったし。

だけど、近所の川にいたユリカモメの大群を見かけることはなくなった。


まだまだ寒い日が続くけど,春はもうそこまでやって来ているのかもしれない。

今年も渡りの季節が来ると思うとちょっと寂しい気がするけど・・・。

でも,また会える気がするんだな。

それまでの暫しのお別れだ。


   

               ばいばいキンクロさん♪