伏見稲荷周辺のお塚巡りの続きだぞっ♪

この辺りは住宅街の中の舗装された道だから,山の中とは違って足元の心配なく歩ける。

でも,あんまり人気が無いから,ちょっと不安になるけど。



主に不安になった理由がこれ。


   


                   梅松社


鳥居のすぐ奥には,参拝するものを遮るかのように伸びた幹。

しかし,梅松大神なのに,生えているのは桜のようだけど・・・・・・?

そして写真中央下辺りには,謎のマーク。


この辺りには大日本大道教という,道教っぽい廟もあるんだけど。

よく見ると,大日本大道教もこの梅松社のマークも太極図と向きが違うんだな。


・・・・・・韓国の国旗っぽい?

ひょっとして,両方とも韓国系の人が建立したのかな?

朝鮮半島からの渡来人に由来する高麗神社ってあるけど,高句麗と韓国じゃ違うからあまり参考にならなくて,よく分からなかった。

とにかく謎の多い参道だ,って事だけは確かだけど。



     

                  大日本大道教の廟(寺院)。


狛蛙の末廣社もこの大日本大道教と関連があるのかもしれないけど,境内の境界線が溶け合っているだけかもしれない。





さて,道草は適当に切り上げないと。

さらに坂を登っていく。

そして,ついに今回の最終目的地である荒木神社に到着だ。


静かな境内には,不思議な灯篭が置かれていた。


       

             腰痛の神様 足利稲荷大明神


腰痛の神様と聞いて,黙って通り過ぎるわけにはいかないな。

何しろ,ある朝,起きようとしたらぎっくり腰になったことがあるくらいだからだ。

でも,この由来を読んだら,ちょっと「ぞぞぞっっ・・・」としてしまった。


そもそもこの灯篭は,京都市内の家にあったものなんだって。

じゃあ,なんで稲荷山にあるのかって?

・・・・・・。

どうやら,鎧を着た幽霊 #59105; の仕業のようだ。


とある家の家人が幽霊を目撃したものの,それを放置していたところ,家人が腰痛で起き上がれなくなってしまったんだって。

で,ある日やって来た見知らぬお坊さんが「この灯篭が原因だから掘り起こして,稲荷山の荒木神社へ収めなさい」と不思議なお告げともとれるようなお話をしていった。

そして,灯篭を掘り起こすと・・・・・・


埋まっていた部分には「足利稲荷大明神」「おくの坊」と刻まれていたそうだ #59122;

で,荒木神社へと運び込まれたそうなんだな。



因みに,この謎の灯篭だけど,掘り起こされた後も腰痛の猛威を振るったみたいだぞ。

これを運んだ石屋も,境内の中で設置場所を変えようとした荒木神社の宮司さんも腰痛に見舞われたと書かれていた。



そんな訳で,鎧武者の幽霊の願いの通りに,現在の場所に戻されたんだって。

幽霊の希望通りの場所に祀られるようになって以来,関係者の腰痛はピタッと止まったそうだ。



いや~,鎧武者が腰痛を運んでくるとか,洒落怖話の季節には早過ぎると思うんだな #59105;

だけど,この一連のお話は大昔の事でなく,昭和40年代の出来事だそうだ#59143;

そんなこんなで,今では腰痛を治してくれる神様として祀られているそうだぞっ♪




さて,ちょっと気分を変えて,本題に入ろうか。


   

                小さな白狐さんがいっぱい。



なんとここには,白狐さんが縁結びをするとして有名な神社があったんだ。

因みに荒木神社さんの御祭神は,お稲荷さんの荒魂(あらみたま)で,和同年間の頃から祀られているみたいだな。

今のような形になったのは,明治の頃だそうだけど。


         

         縁結びの神 口入稲荷大神(くちいれいなりおおかみ)とある。


口入(くちいれ)って何?という質問が出そうなので・・・。

くちいれとは,間に入って,両者の間を取り持つことを指すんだな。


時代劇が好きな人なら,口入れ屋(くちいれや)って言葉を聞いたことがあるんじゃないかな?

奉公人とかを斡旋するおたなのことだ。

今で言うところの人材派遣会社だけど,まぁ,時代劇ではあんまりいいイメージはないな。

正直,犯罪すれすれと言うか,人攫いまがいの事もしてたり,吉原に若い娘さんを売り飛ばしたりとかな。

あとは,どこかの悪党与力とつるんで「お主も悪よのぉ~」「へへへっ,〇〇様ほどでは・・・」なんてやり取りをしてるイメージがあるな。




・・・・・・・・・・・・#59124;
で,この口入稲荷さんの場合は,良縁求人就職の縁などを取り持つ,と言う佳い意味の口入だ。



写真に写っている白狐さんたちは,口入人形と呼ばれていて,願いが叶った参拝客から奉納されたものなんだって。




みんなも気になるだろ?

この口入人形のことが。


という訳で,社務所で聞いてみた。


3体で一組の白狐さんは,夫婦と伴(とも)と呼ばれているそうだ。

赤い着物を着たもの,裃を身に着け扇子を持ったたものと,赤い提灯を持ったもの。

この3体を載せた三宝を社務所で受けて,口入稲荷大神さんにお供えし願い事を伝える。

口入人形は持ち帰り,家にお祀りする。

お祀りすると言っても粗末にさえしなければいいそうで,神棚もお供え物も必要ないそうだ。


あら簡単!



         

   

               たち吉製の口入人形


で,願い事が叶ったら,できればお礼を兼ねて,お祀りしていた口入人形を奉納して欲しい,と仰っていた。


つまり,あの沢山の白狐さんたちは,お礼参りに来た人たちが奉納していったって事だな。



因みに,この口入人形たち吉さんのものだそうだ。

初穂料は,ちょっとお高めの5000円。


相変わらず人間関係で悩む「かえる」にはピッタリなので,早速お願いをしてきたぞっ♪



という訳で,口入稲荷さんに興味のあるみんなには,是非とも坂道を登ってみて欲しいんだなっ♪

宮司さんの奥様が描かれた朱の鳥居の絵葉書なども取り扱っていたので,稲荷山参拝の記念にどうかな?



あ~,ここで一つだけ注意することがある。

このお人形,陶器製だけあって,小さいなりに重量がある。

だから,紙袋を引っ提げたままの観光は結構きついと思うんだな。

なので,できれば午後か帰る前に寄るといいんじゃないかなと。



今日のおやつは,京都ヴェネトグラッ茶
      

   

             4月に駅で新商品と言われ試食をしたんだな。

   

   

        綺麗な緑色のパッケージが清々しい気分にさせてくれる。


   

                個包装は助かる。


では,試食!

      

   

                 若竹色っぽい生地。


   

        中にはマスカルポーネチーズを混ぜた板チョコが挟まれている。


見た目は,某有名北海道土産なんだけど,明らかに味が違うな。

果たしてマスカルポーネチーズなのか?という感じは否めないけど。

でも,宇治抹茶の香りがするサクッとした生地と,チョコとは違う深みのある味がする絶妙感が癖になりそうだ。

チーズがあまり好きじゃない人でも食べれたので,チーズの食わず嫌いの人もお試しして欲しいんだなっ♪




という訳で,稲荷山探索ファイナルはこれまでだ。

やっと完結したな。

長引かせてしまって申し訳なかったんだな。

でも,またいつの日か,稲荷山のまだ見ぬ不思議を探しに出かけるかもしれないけどな・・・・・・。