古代のロマンに思いを馳せる。 ～三室戸寺のお話。番外編。～

三室戸寺の本殿の脇に階段があるんだ。

で，その先には何かしら古い建物が見える。

当然，気になるだろ？

という訳で，レッツ・ゴ～♪

　　　

　　　

　　　　　　　　　　　　十八神社　（重要文化財）

聞いたことのない名前だけど，随分と歴史がありそうな本殿だな。

ちょっと角度が悪くて見えなくなっちゃったけど，こけら葺きだ。

元々はこの辺り一帯の産土神（うぶすながみ）だったみたいだな。

産土神って言うのは，その土地に生まれた人の守り神。

昔は現代と違って，生まれた土地で一生を過ごす人が多かったからだろうか。

氏神と混同されがちだけど，氏神は漢字が示す通りその「氏」＝一族の神様で祖先を祀ったものが多い。

有名な例で挙げれば，春日大社だな。

春日大社には春日大明神が祀られてるんだけど，この神様は複数の神様が祀られている。

そして，その中の一柱である天児屋根命（＝天児屋命（あめのこやねのみこと））が中臣連の祖先とされている。

天照大神が天岩戸に隠れた時に鏡を差し込んだことで有名だけど，あまりよく知らないんだなぁ･･･。

　　　

それはさておき。

十八神社。

じ，じゅう･･･(;´・ω・) いや，違うだろさすがに。

とすれば，いそは神社かな。

しかし，なんで十八なんだろう，安直だけど十八柱の神様が祀られてるとか？ (*ﾟ∀ﾟ)=3

･･････笑ってごめん。

本当に合祀でできた神社だった　Σ(ﾟДﾟ;ﾉ)ﾉ

この十八神社はこの辺りの産土神だって書いただろ？

史料などによれば，この神社は三室戸寺本堂の上座にあり，大物主命他二柱が祀られていたようだ。（つまり三柱）

そして，三井寺の開祖である智証大師がやらかした。

８４０年に本山の鎮守神として，三輪山の三神など十五柱を合祀。

十八柱となった為に十八神社（いそは）と名が改められたそうだ。

しかも，元々は三室戸寺のあった場所にこの神社があり，寺を創建するにあたって移動させたっぽい。

更に，明治には神仏分離政策のあおりを受けて廃社になっているそうだ。

その後，三輪山の三神，伊勢神宮（内宮，外宮），日吉，八幡，住吉については廃祀されたみたいだな。

合祀した神様を分けて廃するってすごい発想だけど，そんなことできるんだなぁ･･････。

なんだか踏んだり蹴ったりで，気の毒になる。

因みに十八神社の本殿は，１４８７年に三室戸寺が再建された際に建てられたもののようだな。

随分と中途半端だけど，十八神社についてはお寺の方に詳しく聞く時間がなかったので，よく分からないままだ。

実際のところ，所有者はお寺でなく，十八神社さんのようなんだけどな。

　　　

 

･･･ところで，随分と涼しくなってきたな。

朝晩だけの話だけど。

で，例年のように天高く「かえる」肥ゆる秋になっていて，ダイエットでもしようかと悩み中だ。

では，おやつ。　　

前回のおやつに続いて，亀屋清長さんからの紹介だ。

　　

 　　　　　　　　　ごめん，パッケージから出さないとよく見えないな。

　　

　　　　　　　　　　　　　　こ，これはっ！

清浄歓喜団と同じく奈良時代に中国から伝わった餢飳（ぶと）と言うお菓子なんだな。

伏菟（ふと）とも呼ばれたそうだけど，これは形が兎が伏せた姿に似ているからとか，兜の「ぶと」から来たとも言われてるそうだ。

（普通の兎でもいいのかもしれないけど，草冠の方が菟道（うじ）と関連付けるのに都合がよかっただけ）

兜ねぇ･･･兎の方が夢があるんだけどな。

だって，中国で饅頭（マントウ）と言ったら，アレだろ，三国志演義の話が有名なアレだ。

（適正年齢で読まない「かえる」が悪いんだけど，幼心に「！？」って思って，ちょぴりトラウマだった）

で，兜に模したのなら，その中身は･･･(ノД`)・゜・。

因みに，春日大社では，神職さんたちが作った餢飳を撒下神饌として頂ける事があるそうだ。

では，いっただきま～す♪

　　

　　いざ食べようと思ったら，清浄歓喜団に手こずった事を思い出した。

あれは上の部分が麻花兒（まふぁーる）並みに硬いからな。

底から割って頂くのが正しい作法だそうで，それに倣って食べたけど，上の部分は暫くおしゃぶり昆布だった。

思い切って齧りついてみた！

　　

　　・・・やっぱり硬いけど，ちゃんとアルミホイルをかけて温めたからいい感じだ。

うぅ～ん♪

やっぱり餡子は粒あんに限るなっ

清浄歓喜団と同じく，小麦粉の生地で餡を包みこみ，ごま油で揚げてある。

でも，前回と違って餡子が付いてくるし，温めるのに成功したからか，意外とサクサクいけそうだ。

という訳で，亀屋清長さんの餢飳に興味のあるみんなは，是非ともお試しして欲しいんだなっ♪

清浄歓喜団も餢飳もバラ売りがあるんだな。

タグ：菟道（宇治）の神社 十八神社 亀屋清長さん 十八柱の大所帯 三室戸 歯が丈夫でないと･･･ 古代のお菓子 果餅 餢飳（ぶと）

コメント 10

こんにちは。
十八神社、産土神みたいですが、話を聞くと複雑ですね。
合祀・移動は、産土神の本来の意味を否定する感じ？時の政治権力と関係がありそう？
関係ないですが、先週、徳川将軍家の「産土神」と仰がれた日枝神社にお参りしました。
亀屋清永さんの餢飳！！温め方も考えてますね（笑）美味しそうです！？(=^･ｪ･^=)
by Boss365 (2019-09-09 00:33) 

産土神って
生まれた土地を離れて暮らしてる人たちも
遠くで見守ってくれてるでしょうか＾＾
奈良時代に中国から伝わったお菓子！ふるっ
そんな昔からこんなお菓子があったなんて
中国ってやっぱりすごいですネ
by はなだ雲 (2019-09-09 00:58) 

靖国神社からのA級戦犯の分祀問題にも通じるのかしら(＠_＠;)
by middrinn (2019-09-09 07:43) 

Boss365さん，こんばんは♪
産土神も氏神もごちゃ混ぜになってるようだけど，それで実生活上で大きな問題が無く，違和感を感じなくなってるって事は，それもアリなんじゃないかな。
まぁ，祀られてる方にしてみたら，連れてこられたり追い出されたりで
気が休まらないと思うけど。

最初，ひえー神社･･･？って思ったから，よく覚えてる　(*´ω｀)

うん，以前，トースターでおせんべいを焼いてて真っ黒こげにしちゃったからな。
それ以来，アルミホイルは大事！ってな。
by こじろう (2019-09-10 19:45) 

はなだ雲さん，こんばんは♪
基本的にはその土地に生まれた人を護ってるようだけど，全員って訳じゃないらしいんだな（大抵，生まれた土地の近くにいるらしい）
神社庁にでも問い合わせたら正確な回答が貰えるんだろうけどな。
うろ覚えだけど，元の土地の神様が引っ越し先の辺りの神様にお願い？してくれるらしいぞ･･･(/・ω・)/

by こじろう (2019-09-10 19:51) 

middrinnさん･･･その話になる予感がして何となく筆が進まず，間に鳥さんを挟んでみたんだけど，無駄な抵抗だったか(´・ω・)
十八神社の場合は例えるなら，二柱以上の神様が同じ屋根の下（又は敷地）にいる状態（同居）であって，神様たちの感情を抜きにすれば分祀（別居）しても問題はないと思うんだ。
でも，あそこは，大きなボウルに色んなジュースを入れた状態だから分けられないよ！ってな。

因みに「かえる」は，トニックウォーターにクランベリージュースを入れたものが好みだ。

by こじろう (2019-09-10 20:17) 

珍しい名前のお菓子でやすね。
読めないし書けないでやすなあ。
by ぼんぼちぼちぼち (2019-09-11 18:06) 

こじろうさんこんばんは。
餢飳、温めて食べるのがコツのようですね。
ばら売りもしているのも良いですね。
by ネオ・アッキー (2019-09-11 21:34) 

ぼんぼちぼちぼちさん，こんばんは♪
珍しいし，読めないし，書けないの難読お菓子だな。
注文する時もドキドキしちゃったぞ･･･(;´Д｀)
by こじろう (2019-09-15 18:33) 

ネオ・アッキーさん，こんばんは♪
清浄歓喜団も温めた方がよかったのかもしれないけどな。
今回は思い切って温めたら皮の部分も美味しく完食！って感じだったので，焦がさないようにじっくり温めるのがいいんじゃないかな？
by こじろう (2019-09-15 18:44)