旧blog ぼくと「かえる」日記(引越し先)
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「かえる」の「こじろう」の見たこと,聞いたこと,感じたこと。
ようこそぼくと「かえる」日記2へ!
今までも読んでくれてたみんなも,偶然発見したみんなも,遊びに来てくれてありがとう
なんだかんだで「かえる」日記も2冊目に突入したんだなっ♪
突然の2度のアメリカ赴任,そして帰国後の生活はドラマのように大どんでん返し
やっと状況が落ち着いたかと思いきや,急な転勤辞令で落ち着かない事この上ない
人生いつ何が起きるか分からない
そんなジェットストリームな日々に振り回されっぱなしな「かえる」が,だらだら綴る日記だ。
お暇な時にでも,覗いてみて欲しいんだなっ♪
寅の月寅の日寅の刻。~京都で紅葉狩り2018 鞍馬へ その3。 [ぷらぷらっと京都]
さて,鞍馬のお話だな。
前回,毘沙門天のお話をしたと思うけど,その流れで虫の話をするんだけど,みんなは平気かな?
カブトムシとかじゃなくて,虫と書いたけど正確には節〇動物。
途中で出てくるから,そのちょっと前に*虫注意*って置いておくので,苦手な人はスクロール推奨。
この紐はなんだ?
そうそう,この本殿金堂前には狛犬ならぬ狛虎がいるんだな。
狛犬でなく狛虎。
鞍馬蓋寺縁起にはこんなお話が書かれているそうだ。
みんなも奈良の唐招提寺の鑑真和上は知ってるだろ?
あの鑑真さんと一緒に中国からやって来た僧侶の中に鑑禎(がんちょう)さんという人が居たそうだ。
この鑑禎さんが,ある時夢でお告げを受けたんだって。
そこでやって来たのがこの鞍馬山。
その夜、鬼に襲われ命からがら身を隠していた鑑禎さんを救ったのは,なんと毘沙門天だったんだ!
突然,大きな木が倒れて鬼を下敷きにしたんだけど,その大木のあった場所には毘沙門天の姿があったそうだ。
命を救われた鑑禎さんは,その地に毘沙門天を祀ることにしたんだって。
巻いた尻尾が虎っぽくなくて、かわいいな。
で,これが寅の月寅の日寅の刻であったと。
その為,毘沙門天の神使(しんし=神の使いや眷属の事)を虎として,狛虎が置かれるようになったんだって。
では,この先・・・
***虫注意*** だ。
***ここから先はあの虫(虫じゃないけど)のお話だ***
でもな…毘沙門天の神使って,本当はムカデなんだな。
だから毘沙門天を祀っているお寺などでは,ムカデが出てもむやみに殺しちゃいけない,って言われているそうだ。
ただ,何故,神使がムカデなのかがよく分からないんだ。
鉱脈のある地域では,ムカデの姿が鉱道に似てるからムカデを縁起物としていることもある。
赤城山の神様なんかは,大百足に変身して戦ったって言われてるな。
また,ムカデは前進あるのみで,決して後ろへ引く(後退できない)ことが無い。
攻撃性も高く,見た目も甲冑を着こんでいるように見えるからか,戦国武将にも好まれた。
一番有名なのは,武田信玄の百足衆かな?
伝令とかする部隊なんだけど,大河ドラマでムカデの旗を見たことがある人もいるだろ?
ただ,武田信玄が信仰していたのはお不動さんだけどな。
毘沙門天を信仰したのは上杉謙信という,因縁と言うかなんと言うか・・・。
そして毘沙門天を祀る信貴山では,足が多いことを「おあし=お金」に結びつけている。
毘沙門天って言うのは元々はインドの財宝の神様だったからだろうな。
日本で毘沙門天と呼ばれるようになっても,そういう御利益は残ってるぞっ♪
そう言えば,愛知県にある毘沙門天が祀られているお寺に,なかなか面白い民話が伝えられている。
お話はこうだ。
ある日,男が落ち葉の中に毘沙門天さんのお御籤を見つけた。
和尚さんにお御籤が大吉だと教えられた男は,それを何故か「ちょんまげ」に結び付けたんだ。
そして寺の周囲の葦原で葦を刈り始めた。
ところがこの葦原には,人食いの大きな蛇(うわばみ)がいたんだ。
葦刈り中の男は,背後から襲い掛かる大蛇に気付かない!
とその瞬間,蛇は何かに頭を叩かれたようにへばってしまい,そのまま巣へと逃げて行ったんだとさ。
実は,ここのお御籤には毘沙門天の神使であるムカデが描かれているそうなんだ。
だから,毘沙門天の鉄槌が下ったんだろう・・・というお話だ。
赤城山と二荒山の伝説とか,俵藤太の百足退治とかあるように,蛇とムカデは相性が悪いのは確かだろうけどな。
なんにせよ,ムカデも信仰の対象になっているって事なんだな。
何故か顔に向かって飛んでくるGの方が苦手だけど。
ただ,ムカデは噛まれたら痛いし,いきなり上から落ちてくるのが怖い (;´・ω・)
ごはんを食べていたら,灘ベアーに出番を取られた・・・
*** ここまで ***
こちらは紹介忘れの山門前の阿の狛虎。
仏教に取り込まれ,仏様を守護することになって闘いの神さまという意味合いが強くなった毘沙門天だけど,多聞天と同じ神様なんだな。
そう,単独で祀られる時は毘沙門天で,四天王の時は多聞天と呼び名が変わるので、注意が必要だ。