旧blog ぼくと「かえる」日記(引越し先)
https://bokutokaerunikki.blog.so-net.ne.jp/
「かえる」の「こじろう」の見たこと,聞いたこと,感じたこと。
ようこそぼくと「かえる」日記2へ!
今までも読んでくれてたみんなも,偶然発見したみんなも,遊びに来てくれてありがとう
なんだかんだで「かえる」日記も2冊目に突入したんだなっ♪
突然の2度のアメリカ赴任,そして帰国後の生活はドラマのように大どんでん返し
やっと状況が落ち着いたかと思いきや,急な転勤辞令で落ち着かない事この上ない
人生いつ何が起きるか分からない
そんなジェットストリームな日々に振り回されっぱなしな「かえる」が,だらだら綴る日記だ。
お暇な時にでも,覗いてみて欲しいんだなっ♪
流転の三重塔。 ~三室戸寺のお話。その3。~ [ぷらぷらっと京都]
今日も三室戸寺をぷらぷらっと散歩しよう。
という訳で,前回の続き。
宝勝牛
「牛の口の中にある玉をさわると勝運がつくと伝えられています」
つまりは,口の中へ手を入れろという事だな。
真実の口みたいで,ちょっとドキドキするな。
しかし,腹についている,覗いてくださいと言わんばかりの穴が気になるな。
・・・うしっぽい?
牛の中にちっさい牛がいる。
牛と言えば天神さんを思い浮かべることが多いけど,この三室戸寺にも牛に関わるお話があるんだって。
その昔,とある百姓の夫婦が牛を飼っていたんだそうだ。
その牛はお世辞にも立派とは言えず,農作業に連れ出すこともできなかったんだって。
だけど夫婦はそんな牛を世話して,毎月の観音詣に行く際には牛も寺へ連れて行き,境内の草を食べさせたそうだ。
するとある日,牛が謎の丸い物体を吐き出した。
それ以降,その牛は元気になり,夫婦は観音様がお助け下さったのだと喜んだ。
2人はこれを「牛玉(ごおう)」と呼び,大切に取っておいたんだって。
これでめでたしめでたし,と思ったら話には続きがあった。
ある日の事,強欲な事で有名な男がやって来て,自分の牛と闘わせようと提案してきた。
百姓は断ったものの,何故か夢に牛が出てきて,戦わせてほしいと願ったそうだ。
何しろ観音様に救われた牛だ,只者じゃない。
そして牛は見事に優勝,彼は賞金百貫を手に入れ,それを元手に牛の仲買を始めたんだって。
後に仏門に入った彼は仏師に牛の木像を作ってもらい,その体内に「牛玉」を収めた。
そしてその牛像は三室戸寺へ奉納されたんだとさ。
で,さっき覗き穴から見えたのは,この牛の木像らしい。
残念ながら写真は上手く撮れなかったので,興味のあるみんなは是非とも覗いてみて欲しいんだなっ♪
あやうく忘れるところだったけど,牛くんの口の中を覗き込む。
ひょっとして,「牛玉」が吐き出されるイメージなのか・・・(;´Д`)
何となく罪悪感を感じるのは,牛タンを思い浮かべたから?
牛くんの下顎のつるんとした様子からして,結構チャレンジャーが多いんじゃないかな。
という訳で,何のためらいもなく口へ手を突っ込む。
まずは片手を。
そして,もう片方の手も突っ込む。
両手でしっかりと玉を掴み,気合を入れる。
これくらい触っておけば,少しくらいおこぼれが貰えるだろう・・・(´ω`*)
因みにすぐそばには,勝運祈願の若乃花と貴乃花の手形もある。
本堂前の沢山の蓮の花は,実は鉢に植えられている。
お陰で蓮池の中に建物が浮かんでいるように見えるな。
本堂横の阿弥陀堂と鐘楼。
阿弥陀堂
この阿弥陀堂は,親鸞聖人の父,日野有範(ひのありのり)のお墓の上に建てられたと伝えられている。
そう言えば親鸞聖人って,実在の人物かどうか怪しまれていたんだってな。
でも,大正10年に西本願寺で見つかったご内室*の手紙が決め手となって,実在した人物とされたそうだ。
*ご内室・・・身分のある人の妻や他の人の妻の敬称(ここでは坊守と同じ)。
しかし,チャレンジャーだよなぁ~。
仏教界初の妻帯者だったんじゃないかな?
だって,今では僧侶の妻帯は普通になってるけど,当時は僧侶=出家=独り身だろ?
日野一族と言えば,一応,藤原北家後に連なる家だ。
足利義満の御台所業子(なりこ)や同じく義政の御台であった富子が有名かな。
とは言っても,有範の生きた時代はもう少し前の平家の全盛時代で,貴族政治は終焉。
更に付け加えると,本家ではなく傍流の出身だったそうだ。
しかも有範は親鸞が幼い頃に出家し,その後亡くなっている。
そんなバックグラウンドを持つ為か,親鸞も幼い頃に出家し,弟たちも出家しているそうだ。
・・・・・・違う。
今日は真宗の話をする日じゃない。
軌道修正しないと。
誤魔化すために蓮の写真をUp。
誰でも撞いていいらしいけど,誰も触っていないと躊躇してしまう。
三重塔
三室戸寺のシンボルのように思えるかもしれないけど,実は他のお寺から移築されたものなんだな。
元々は,三日月藩主である森一族が菩提寺とした古刹である兵庫県の高蔵寺にあったんだって。
高蔵寺の歴史は古く開創は725年。
奈良時代なので誰が開基か想像つくだろうけど,例によって行基によるものだ。
で,この三日月藩の初代藩主って人が高蔵寺に三重塔を建てたそうだ。
ただ,明治維新後の版籍奉還により,森一族も地元を離れることになってしまったから大変だ。
何しろお寺って言うのは,檀家数が少なければ保って行けない。
ましてや,弱小とは言えど大名家が抜けた穴を塞ぐのは至難の業だ。
そうするうちに資金繰りが悪くなり,とうとう寺の持ち物を売りに出すようになってしまったと。
NHKの日曜美術館で取り上げられた原三溪の三溪園でも同じような話があったと思うけど,廃仏毀釈の流れもあってこの三重塔も売りに出されてしまったんだな。
そして,明治43年に三室戸寺へ移され,昭和50年代に現在の位置へと収まったそうだ。
上の写真で相輪が写らなかったので頑張ったけど,やっぱり無理だった。
さて,道草をしていたので,今日も終わらなかったぞ。
では,おやつ。
以前にも紹介した亀屋清永さんからお菓子をチョイス。
ご存知なみんなも多いと思う清浄歓喜団(せいじょうかんきだん)。
昔はすごく立派な箱入りしか取り扱っていなかった気がするんだけどな。
最近では,ばら売りもあるんだなっ♪
不思議な形のお菓子。
これは唐菓子(からくだもの)と呼ばれるもので,遣唐使によって仏教とともに日本へ伝えられたものだそうだ。
伝えられた当時は非常に高級な品だった為,貴族しか口にできず,または供饌菓子とされたそうだ。
1個500円するけど,頑張れば庶民派な「かえる」でも買えるお値段だ。
しかし・・・
独特なフォルムに目を奪われる。
袋から出すと漂ってくるのは,ゴマ油のにおい。
かなり匂う。
まぁ,見たまんまって言うか,どう見ても揚げ菓子だよなぁ~。
しかし,さっきから気になってるのは別の匂いだ。
子供の頃はこの匂いが苦手で,イヤイヤしてたような気がする (;´∀`)
今はさすがに問題なく食べれるけど,苦手な人はどうだろうか・・・。
正しい作法があるそうだけど,真っ二つに割ってみた。
中にはたっぷりのこしあん。
粒あん派だけど,このお菓子の製法を考えると,こし餡でも納得するしかない。
外身だけ食べてもあまり味気がないので,できれば餡子と一緒に食べた方が良いと思う。
簡単に言えば揚げ餃子の皮,但しぶ厚いけど。
(結構,硬いので,お口の中が荒れてる人は気を付けて欲しい)
では,試食!
やっぱり硬い・・・・・・(´・ω・)
分かっていても硬いと思う。
こし餡の中には,「清め」を意味する7種類のお香が練り込んであるんだ。
だから,人によっては食べるお線香と呼んでいる(知り合い2名)
白檀,桂皮,丁子などが入ってるので好き嫌いが分かれるかもしれないけど。
そう,7種類のお香を練り込む為に,こし餡なんだと思う。
揚げた為かもしれないけど,あんこは水分が少な目。
好きな人は,はまるに違いない味と香りなんだけどな。
という訳で,ハラの中にお寺が入ってるような不思議な気分になる清浄歓喜団に興味のあるみんなは,是非ともお試ししてくれよなっ♪
亀屋清永さんは,祇園交差点から安井さん方向へ3~4分くらいにあるので,見つけやすいと思うんだな。
お線香の匂い苦手・・・というみんなには「京びすけ 和蘭(わらん)」をどうぞ。
梅ノ間には泊まれないそうだ。 ~寺田屋訪問その2。~で紹介してるぞっ♪
三室戸寺動物園??~三室戸寺のお話。その2。~ [ぷらぷらっと京都]
さて,今日もぷらぷらっと宇治の三室戸寺を歩いてみよう。
まずは,前回の最後の写真の答えから。
宇賀神(「うがじん」「うがしん」又は「うかのかみ」)という名前を聞いたことがあるだろうか?
あ-アナウンサーじゃないぞ。
とぐろを巻いた蛇の体にニッコリと微笑む老人の頭,これが宇賀神と呼ばれる神様の姿だ。
正直言って,シュール過ぎる。
いや,この三室戸寺さんの宇賀神さんはまだましだと思う。
なんて言うか・・・その,ボディーの巻き方のせいで別の物体に思えるのを見た事があってだなぁ・・・(;´Д`)
まぁ,そんな小学生が喜びそうな話で始まってしまったんだけど,お食事中のみんな,ごめん。
そんな不思議な宇賀神さんは,龍神や蛇神様の化身とも言われる福の神様なんだな。
しかし,その出自は謎だ。
よく言われるのが,宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)=お稲荷さんの別の姿という説。
「うか」の部分の読みが一致するからだけど,宇迦様(長いので省略)は女神で,スサノオの子供なので,それはちょっとなぁ?
「うか」(または「うが」)って言うのは,食べ物とか穀物の事を指すんだな。
稲作には水が必要だから,水に関わる神様とも言われる宇賀神が穀物神と同一視されるのはおかしくは無いんだけど。
でも,スサノオに殺されてしまったオオゲツヒメっていう豊穣の神も女神なんだな。
そう考えると,食べ物関連の神様って女神の方が自然な気がする。
世界的にも豊穣の神は女神が多いし。
まぁ,ギリシャは男神だし,あとはハピとか。
ハピ・・・この人男・・・だったと思うけど,あれ?(;´・ω・)
個人的には,出自は土着か民間信仰的な神様説を支持してる。
だって・・・お稲荷さんのイメージと合わないって言うか,なんとなくしっくりこないんだ。
ただ,それだけ。
「耳を触れば福が来る,髭をなでると健康長寿,しっぽをさすれば金運がつく」
・・・・・・ (´・ω・)
それじゃあ,遠慮なく (/・ω・)/
両耳はもみ込むように,髭は梳くように上から下へ,しっぽは鱗を逆立てないよう流れるようにさする (*ノωノ)
よしっ!これで完璧だなっ♪ 。*:゜☆(*´ω`)☆゜:。*。
ところで,この神様は単独での顕現よりも,弁財天との習合された姿での方が有名かもしれない。
ひょっとすると,そっちの姿をみんなも見た事があるんじゃないかな?
弁財天って言うのは,元々はヒンドゥのサラスヴァティー神だ。
本場インドでは,サラスヴァティー川の神であり,琵琶のような弦楽器を奏でる芸能の神であり,サンスクリット文字を創り出した学問の神様でもある。
これでもかって盛り沢山だけど,もういっちょ追加!
彼女の夫である創造神ブラフマーは,彼女の美しさの為に顔が増えてしまった(!?)と言われている。
創造神にガン見された川の神は,恥ずかしいやら怖いやらで顔を隠した。
で,そこでへこたれないのがインド。
「顔が1つだから見れないんだ。なら,顔を増やせばいいじゃないか!!」
さすが安定のインドクオリティ・・・・・・訳が分からないよ ((; ゚Д゚))))
とにかく彼女がすごく聡明で美しい神様だって事は分かって貰えただろうからOK。
そんなサラスヴァティーは仏教と共に日本へ伝わったそうだ。
最初は,八臂弁才天*(はっぴべんざいてん)として,後にみんなもよく知る琵琶を持った美しい女性の姿になった。
*八臂弁才天・・・その名の通り,腕が8本ある。財運や芸事のご利益があるとされるが,元々は国家鎮守の神様として祀られていたらしい。
八臂の姿で有名なのは,日本三大弁才天の一つである竹生島の宝厳寺と江島神社か,テレビで取り上げられた淡路島の智禅寺あたりだろうか?
(淡路島の方はマツコ・デラックス似なので,画像検索にひっかかる筈。)
竹生島の宝厳寺は聖武天皇の命で行基が開山したものだそうだ。
ひょっとすると,その当時には謎のフュージョン習合をされていたのかもしれないけど,どうなんだろう?
江島神社のは,頼朝が奥州征伐の為に造らせたもので,当然のことだけど財運を願ってではなく武運長久や国家鎮護だな。
それを表すかのように,ここの弁財天(宇賀神習合)は,初期の姿のように腕に武器を持っている。
はぁ・・・このままじゃ宇賀神さんの話から進まないので,ここらでストップ。
もしや,ここは極楽浄土ですか?
本堂前には,美しい蓮の花が咲いている。
蓮は,仏教では信心の話をする時の例えとして用いられるんだな。
泥の中から生えるのにそれに染まらず清浄であり,真っ直ぐに伸びた茎には必ず一つの花を咲かせ,花と実を同時につける。
蓮華の五徳と呼ばれるんだけど,これが正しい心の在り方なんだそうだ。
うん,正直,煩悩「かえる」の頭ではよく分からない。
おや,あんな所にうさぎ・・・いや,狛兎か。
っとその前に,本堂で参拝しよう。
ごんぶとな護摩線香って,何故か火をつける時にわくわくする。
では,先ほどのうさぎへ戻ろう。
本堂前の巨大な福徳兎。
「球中の玉子が立てば運気があがり,足腰健全になると伝えられています」だって。
巷では,運気が上がる=願い事が叶う,とか言われてるみたいだな。
では早速,球の中に手を入れて・・・っと。
・・・・・・。
あ~ちょっぴりひんやりしてて気持ちいいなぁ~♪
あ~ちょっぴりひんやりしてて気持ちいいなぁ~♪
立った!クララが立った!
意外と簡単に立てることができたなっ♪
ちょっとコツがあるけど,落ち着いて触れば立てれるんじゃないだろうか。
宇治は,以前お話したように兎と関わりの深い土地だ。
神使である見返り兎*は,正しい道へ導き,良縁を授けてくれるとされているんだな。
そしてこの三室戸寺の裏山が,菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)**のお墓(古墳)だと伝えられているんだって。
*見返り兎と**菟道稚郎子命については,こちらをどうぞっ♪
「見返り兎が導く菟道(うじ)の杜。」2017-08-06
お次は,兎の向かい側に鎮座する狛牛だ。
宝勝牛。
「牛の口の中にある玉をさわると勝運がつくと伝えられています」
・・・ここはお寺じゃなくて,ふれあい動物園だったのか?
兎に牛に蛇,でも蛇は触りたい人は少ないかなぁ?
急用ができたので,中途半端な終わり方だけどごめん。
おやつも次回。
Upだけして訪問が遅れるかもしれないけど,24時までには伺えると思うので,ごめんなんだな。
紫陽花って日本原産らしいぞ。~三室戸寺のお話。その1。~ [ぷらぷらっと京都]
さて,前回導入編という事で紫陽花の花をUpしたんだけど,覚えてるかな?
という訳で,三室戸寺のお話でもしようか。
西国十番 三室戸寺とは?
しかし暑いなぁ・・・。
しかし暑いなぁ・・・。
この暑さの中,家に放置してあるパソコンの事が不安で仕方ない。
夜,クーラーがかかっていた部屋の日陰に置いてあるけど,出掛けてる間の室温が想像するだけで恐ろしいな。
JR宇治駅から坂道をひたすら登ると見えてくるのが,宇治茶の伊藤久右衛門さんのお店。
ここまで来たら,後もう少しの辛抱だ。
「かえる」はJRで動ける範囲は動いちゃうけど,京阪を利用すればもっと楽に行けるんだ。
三室戸寺と彫られた石柱?を通りの向かい側に発見!
側面には 花の寺 みむろとじ と書かれている。
この角を曲がって暫く歩く。
途中の分岐には案内看板があるので,それに沿ってひたすら住宅街の中を歩いていく感じだ。
で,京阪電車の三室戸(みむろど)駅を利用すると,JRと違ってだらだら坂を登ることなくこの交差点へ出ることができる。
京都駅からの所要時間は変わらないと思う。
だから,坂道を歩くのが平気で乗り換えが面倒な人はJRでもいいと思う。
ただ,JR宇治駅からは徒歩約30分かかるので,夏場は水分補給しながら日陰を移動して欲しいんだな。
静かな参道。
今回やって来たのは,西国三十三所の一つ,三室戸寺だ。
この西国三十三所って言うのは,近畿と岐阜の33カ所の観音霊場を指すんだな。
有名なのは,八番の長谷寺とか十六番の清水寺あたりかな?
京都市内で日帰りで行きやすいのは,上に挙げた清水寺と頂法寺(六角堂)*とか六波羅蜜寺だろうか。
清水寺はみんなもよくご存じだろうからいいとして。
紫雲山頂法寺(六角堂)については,こちらをどうぞなんだな。
*「京都の「へそ」は自分で動く!?」 2017-04-06
*「京都の「へそ」は自分で動く!?」 2017-04-06
六波羅蜜寺の開山は,空也上人。
空也上人と言えば,口から「ぴゃぁぁ~」って,6体の阿弥陀様が飛び出してる立像でも有名だな。
何しろフィギュアにもなったくらいだし。
で,お寺の写真を探したんだけど見つからなかった,ごめん。
因みに,空也上人像は宝物館に収められているので,撮影はできないけどな。
お寺自体はそんなに広くないんだけど,できることなら,この宝物殿に行って欲しい。
正直,お寺を回っていて,拝観料と見合わないよなぁ・・・って事があると思う。
でも,この六波羅蜜寺は規模から考えると信じられないくらいに素晴らしい仏像が収められていると思う。
美術と歴史の教科書で見た,あの「ぴゃぁぁ~」って飛び出してるアレを是非とも見てきて欲しいんだなっ♪
位置的には建仁寺さんと陶器さん(若宮八幡宮)**の間にあるので,立地も抜群だ。
六道珍皇寺も近いし,幽霊飴のみなとやさん***もすぐだし,うろうろするにはうってつけの場所なんだ。
**陶器さん(陶器神社=正しくは若宮八幡宮)はこちら。
「身も心も美しく」。~陶器神社 in 京都~2016-12-11
**
*六道珍皇寺と幽霊飴のみなとやさんはこちらをどうぞっ♪
*六道珍皇寺と幽霊飴のみなとやさんはこちらをどうぞっ♪
「あの世とこの世を繋ぐ辻 in 京都。」2017-06-25
さて,今日も今日はで脇道へ逸れていく。
* * * * * * * * * * * *
・・・もう少し頑張らないといけないな。
何故って,また坂道だからだよぉ!
考えたら,宇治駅からの道のりの半分は坂道な気がする。
まぁ,山に向かってるんだから仕方ないんだけど。
や,やっと山門に到着。
急な坂道ではないんだけどな。
だらだら登るのって,急勾配の道より疲れないか?
何しろ,日本の紫陽花の名所全国第3位だったりするんだぞっ♪
看板にあるように,、ツツジや紫陽花が有名だけど,実はそれだけじゃない。
紫陽花って日本原産の植物なんだって。
英語だとhaidorannzia(ハイドランジア)って呼ぶんだ。
余談だけど,アメリカ人とかと話しててhaidorannziaって言えると驚かれる事がある。
以前言われたのは,普段の会話力からこの長い綴りをするっと発音できるのが予想外だったと。
当て字としか思えない紫陽花という呼び名から,外国産っぽいイメージが強いアジサイ
実は,よく目にするアジサイは江戸時代に海外へ持ち出され,品種改良されたものが逆輸入されたものなんだな。
実は,よく目にするアジサイは江戸時代に海外へ持ち出され,品種改良されたものが逆輸入されたものなんだな。
その為,セイヨウアジサイって呼ばれることもある。
変わった漢字を使うから,大陸から伝わったように思う人も多いと思う。
でも,この紫陽花という名前が初めて登場するのは,白居易の白氏文集の中だ。
ある時,山寺を訪ねた白居易は美しい紫色の花を見せられた。
とてもいい香りのする花だったが,寺の誰も名前を知らない。
そこで,この花に紫陽花と名前をつけたのだそうだ。
ただ,紫陽花っていい香りがするって訳じゃないので,この謎の花はリラだったんじゃないか?と言われてるんだな。
因みにアジサイは中国語では綉球花。
日本でも見かける事がある八仙花でも通じるらしい。
額紫陽花ってこんな感じ。
で,日本の紫陽花は?って言うと,原種は額紫陽花(ガクアジサイ)と呼ばれるものだ。
特徴としては,中央の小さな両性花の周囲を華やかな装飾花が取り囲む。
この装飾花の花びらに見える部分は実は萼(ガク)で,中心のポチっとしたのが花なんだって。
右側の装飾花の中央をよく見ると,小さな花が開いてるのが分かるかな?
だから,セイヨウアジサイは装飾花だけなので結実しないそうだけど,額紫陽花は中央の花に実ができるんだ。
お寺の紹介から思うに額紫陽花で合ってると思うけど,万が一,山紫陽花だったらごめんなさいなんだな。(´・ω・)
紫陽花の有名な場所ってお寺が多いけど,理由は幾つかある。
一つ目は,お寺の立地だ。
山って言うのはご神体だったり,神聖な場所な事が多いだろ?
そして,元々お寺って言うのは修行をする場だった為,外界と隔てた場所である山の上って言うのは格好の立地条件だったんだな。
そういった宗教的な面から山の上にお寺を建てることも多かった訳だ。
で,紫陽花って,根っこが横に長く広がるんだな。
その根はまるで牛蒡のようにしっかりしている。
植え替えしたことがある人は知ってると思うけど,掘っても掘っても根が繋がってて「いっそ切断するかっ!」って思うくらい。
そんな訳で,山の斜面にしっかりと広がる紫陽花の根は,土砂崩れを防ぐとも言われている。
二つ目は,季節的なものだ。
紫陽花の花が咲く梅雨頃って言うのは気候の変わり目だろ?
長雨は体調不良を引き起こす。
それは現代でもだけど,医療の発達していない時代であれば,流行り病や水害で亡くなる人も多かった筈だ。
そう言った理由で,亡くなった人を弔う時に供えられたのが,紫陽花だったって話だ。
もう一つは,宗教的なもの。
「花祭り」の時に甘茶(あまちゃ)を誕生仏にかけるって言うだろ?
余り詳しくないので興味のあるみんなは調べて欲しいんだけど,お釈迦様が産まれた時に天から甘露が降ってきたらしいんだな。
で,それを真似て行うんだけど,この甘茶の元になる甘茶(アマチャアジサイ)は額紫陽花に似てるんだ。
それで,お寺の周囲にアマチャアジサイを植えたとか言わないとか・・・。
そう言えば,この三室戸寺には恋愛成就の紫陽花が咲くらしい。
ありがちだけどハート形の紫陽花を見つけると恋が叶うんだって。
ただ・・・1万株の中から探すのだから,見つけようと思って見つかるものではないかもしれない。
心の綺麗な人にはハート紫陽花に見えるかもしれない(;´Д`)
まだ登るのか・・・。
でも,もう後ちょっとな気がする。
やった~登り切ったぞっ♪
・・・・・・って,ええっとこれは!?
結構,衝撃的な気がする。
本堂をバックに「デデドン!」と待ち構えていたこの謎の石像の正体は!?
ちょっと疲れてきたので,ここらで一旦終了で,答えは次回へ持ち越しだ。
でやって来たのは,伊藤久右衛門さん。
ここでは物販だけでなく,カフェも楽しめる。
暑いけど,温かい抹茶そばをいただく。
セットもあるけど,ここはぐっと我慢の単品。
何故って2017年のリベンジなんだなぁ~。
2017年に宇治へ行った時に,冷たいお蕎麦とかやくご飯のセットを頼んだんだ。
で,食後に甘味(ミニパフェとか)を~と思ったけど,ハライッパイで撃沈されたんだな・・・(;´Д`)
という訳で,追加注文!
紫陽花パフェ(5月中旬~7中旬)。
え?
え?
ミニパフェなのにこんなに大きいのかって?
誰も「ミニ」を頼んだなんて言ってないぞ。
紫陽花の季節限定の紫陽花パフェはレギュラーサイズのみなんだな。
たっぷりの抹茶アイスとゼリーを彩るのは,紫陽花の花を模したきんとんと清涼感を与えるクラッシュゼリー。
紫陽花きんとんの中には,香り高い抹茶餡が閉じ込められている。
抹茶クッキーの葉を添えて,本物の三室戸寺の花に負けない程の華やかな仕上がり具合だ。
はぁ~,幸せだなぁ~(*´ω`)
程よい甘さなので,ついつい食べてしまうなっ♪
ハライッパイどころか,十二分目くらいな気もするけどな。
まぁ,ここまで歩いてきたから,少しくらいなら大丈夫だろう。
帰りも宇治駅まで歩くから,それまでにはハラの具合も落ち着くだろうし・・・。
という訳で,三室戸寺の紫陽花庭園と伊藤久右衛門 本店茶房さんに興味のあるみんなは,是非とも訪ねて欲しいんだなっ♪
三室戸寺のお話は次回へ続く。
毎日暑い日が続くけど,熱中症にはくれぐれも気を付けてくれよなっ♪