旧blog ぼくと「かえる」日記(引越し先)
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「かえる」の「こじろう」の見たこと,聞いたこと,感じたこと。
ようこそぼくと「かえる」日記2へ!
今までも読んでくれてたみんなも,偶然発見したみんなも,遊びに来てくれてありがとう
なんだかんだで「かえる」日記も2冊目に突入したんだなっ♪
突然の2度のアメリカ赴任,そして帰国後の生活はドラマのように大どんでん返し
やっと状況が落ち着いたかと思いきや,急な転勤辞令で落ち着かない事この上ない
人生いつ何が起きるか分からない
そんなジェットストリームな日々に振り回されっぱなしな「かえる」が,だらだら綴る日記だ。
お暇な時にでも,覗いてみて欲しいんだなっ♪
白漆喰に魅了される。~橿原でハイキング。その10。~ [思い立った奈良]
前回は今井町の歴史とかをさらっと流したんだけど,覚えてるかな?
という訳で,座学(?)が終わったので,今回は実地という訳だ。
ただ,残された時間は約30分。
別に遅れてもいいんだけどな。
単に八木駅から名駅まで2時間かかる事から逆算して,名駅からの帰宅ラッシュを避ける時間の電車に乗りたいだけなんだけど。
因みに華甍は今井町の南側に位置するので,ここから北上して行って八木駅へ向かう道すがら見学って感じだな。
まずは,今井町の町屋のおさらい。
こんな感じの町屋があるみたいだ。
どうやら今井町の町屋は,一般公開していなかったり事前予約が必要な場所もあるようなんだな。
なので,事前に調べてから出かけた方がよかったかもしれない。
それと,京都でも同じことが言えるけど,町屋と言っても文化財ではない普通のお宅も多いそうだ。
写真撮影は・・・さすがに屋根は大丈夫だろうけど,こちらも注意が必要そうだな。
出格子。
字のそのまんまで,外壁よりも外へ張り出した格子窓だな。
透かしの入った集水器。
今井町を散策していて,集水器とか呼び樋の装飾が凝っている家が多いと思った。
持ち送りには鏝(こて)絵が見られる。
今井町の町屋は白漆喰の塗籠が特徴のようだ。
まるで蔵のようにも見える二階部分にも,様々な意匠が見て取れる。
懸魚(げぎょ)も装飾的なものだ。
見慣れた鰭(ひれ)付き蕪懸魚でも,寺社仏閣のような木の地肌が見えないだけでもとても新鮮に感じる。
後で気が付いたけど,浪鰭ではなく植物のように見えるな。
これは柄振(えぶり)と呼んでいいんだろうか?
出し桁を止めてるから柄振板と呼んでいいんじゃなかろうかと思いつつも自信がない。
日本の建築用語とか部位って,本当に難しいな。
正直,現在進行中に勉強してる最中なので,合ってるのか自信が無い。
(合っている前提でだけど)わざと外に突出させた梁(出し桁造り的な)を隠す部分を柄振板と呼ぶんだ。
それはそうとして,これは塗籠ではなく一種の鏝絵なんだろうか。
撮った角度が悪くて,植物なのか水流なのかよくわからないのが残念過ぎる (;´Д`)
見事な鏝絵の技法で装飾された懸魚。
懸魚の話は以前にもしてるから覚えてる人も多いと思うけど,屋根の破風( /\ の形の部分)の下に取り付けるものだ。 
棟木や桁の木口を隠す為のもので,殆どの場合は写真のように破風の合掌の合わせ目部分の下についてる。
ただ,破風板の下の方の桁を隠すように複数の懸魚がついてる事もあるんだな。
中国では,火伏せのまじないの意味合いを込めて魚の形っぽい板が下げられる事もあるそうだ。
でも,これは日本ではレアで,現在では東寺の通称「魚尾形懸魚」と呼ばれるものくらいしか見られないみたいだな。
因みにこの魚尾形,「かえる」的には見れば見る程「エビフライ」に見えてくる代物だ・・・(*´Д`)
で,火伏せの意味合いから,水に関連した装飾を行う事も多い。
まぁ,亀なので縁起も担いでるのかもしれないけど。
お次は,窓。
厨子二階(つしにかい=中二階)には虫籠窓(むしこまど)が見られる。
京都の町屋でもよく見られるんだけど,虫籠格子(むしここうし)と呼ばれる虫籠のような格子が並んだ窓なんだな。
虫籠窓の原型は,屋根裏を物置として使う為にすのこを張ったものと言われてる。
次第にそういった物置を部屋として整えるようになり,採光や通風の為に今のような窓に進化したんだって。
江戸時代には,庶民が天井の高い二階を持つ許可が下りない事もあったらしいんだ。
勿論,時代によっても違うし,例外もあって,例えば水害の恐れがある地域や旅籠などは許可が下りたそうだ。
2階建ての許可制は防火の為っていう理由もあったようだけど,単に庶民には贅沢だから・・・って理由もあったとか。
でも,それがこの虫籠窓を創り出すきっかけになったというのは,面白いな。
虫籠窓と丸窓。
丸窓の格子のデザインが目を惹くな。
白漆喰で塗籠められた窓枠が浮かび上がって見えるのが面白い。
ちょっとした違いがアクセントとなって,壁面にリズミカルな軽やかさを醸し出している感じがする。
この特徴的な窓のある河合家住宅は18世紀後半に建てられたものなので,比較的しっかりとした天井高の2階が作られている。
言い換えると,より古い町屋の方が小さい虫籠窓を備え付けてる可能性が高いってことだな。
さて,この辺りで一旦終了して,おやつだな。
Vent vertのオーク リーフパイ。
前回に引き続き,今日も橿原神宮御用菓子だぞっ♪
大きなリーフパイの表面は,たっぷりのお砂糖で飾られている。
このVent vert(ヴァンヴェール=みどりの風)シリーズは,橿原神宮の樫の葉をモチーフにしたお菓子なんだって。
橿原神宮は周囲に山や丘があって,豊かな緑に囲まれている。
そこを吹き抜ける風=緑の風ってことなのかな?
個包装の封を切った途端に甘い匂いとバターの香りが広がる。
では,試食!
さっくさく (*´Д`)
パイだけあって軽い食感でさくっとしている。
だけど,生地があまり飛び散らない程度にはしっとりしている。
たっぷり使われたバターのお陰なのかな?
バターの風味しっかりしていて,ほどよく甘い。
コーヒーのお供にと思いつつも寒かったので,すぐに淹れられるティーパックのお番茶で頂いてしまった。
でもこれが意外といける。
バターも表面を覆う砂糖もしつこくないからだろうか,濃い目に淹れた温かいお番茶がしっくりきたんだなっ♪
「かえる」がお番茶(ほうじ茶)を普段から飲んでるからかもしれないけどな。
という訳で,Vent vertのオークリーフパイに興味のあるみんなは,橿原神宮前駅構内のお店を探してみて欲しいんだなっ♪
確か,前回紹介した蘇やねん橿原も売ってたと思うんだな。
ふと思ったんだけど,みんなの地域ではお番茶って何色なんだろう?