旧blog ぼくと「かえる」日記(引越し先)
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「かえる」の「こじろう」の見たこと,聞いたこと,感じたこと。
ようこそぼくと「かえる」日記2へ!
今までも読んでくれてたみんなも,偶然発見したみんなも,遊びに来てくれてありがとう
なんだかんだで「かえる」日記も2冊目に突入したんだなっ♪
突然の2度のアメリカ赴任,そして帰国後の生活はドラマのように大どんでん返し
やっと状況が落ち着いたかと思いきや,急な転勤辞令で落ち着かない事この上ない
人生いつ何が起きるか分からない
そんなジェットストリームな日々に振り回されっぱなしな「かえる」が,だらだら綴る日記だ。
お暇な時にでも,覗いてみて欲しいんだなっ♪
アメリカだけどアメリカじゃない国。 ~蔵出しアリゾナ日記3~ [蔵出しAZ]
さぁ,今日もアメリカの原風景の地モニュメント・バレーのお話の続きだぞっ♪
合成写真っぽくなるのはいつもの事。
一番左と中央は手袋のような形をしているので,東西のミトン・ビュート(The West and East Mitten Buttes)。
右手の帽子型のはメリック・ビュート(Merrick Butte)と呼ばれているそうだ。
この聞きなれないbutteという言葉は,フランス語で「小さな丘」の事を指すそうだけど,英語の辞書でも似たような事が書いてある。
ただ,地元のガイドさんの話では「周囲から孤立した急勾配な丘」の事を指すらしい。
きっとみんなは,モニュメント・バレーにある奇岩はどうやってできたんだろう?って考えてるだろうな。
そして勘が冴えている人は,既に答えを見つけているだろう。
そう,これは以前紹介したセドナ*と同じく,水や風による浸食が創り出したものなんだって。
今では考えられないけど,太古の昔,この辺りは水の下にあったそうだ。
長い年付をかけ堆積した地層はやがて隆起し,徐々に浸食されていったそうだ。
そして,この世にも不思議な景色ができあがったと。
ただ,残念な事に浸食っていうのは現在進行形でも起こっている。
だから,この景色も4年前とは,ほんの僅かだけど変化しているって事だ。
そんな訳で,もしもコロナが落ち着いた後にモニュメント・バレーに行く予定がある人は,写真を撮っておいた方がいいと思うんだ。
だって,いつかの未来には,ミトンの指が無くなっているかもしれないんだぞ・・・。
因みにグランドキャニオン**も浸食によって造られたものだけど,あそこも近い将来,地形が変わるであろうポイントがいくつかあるみたいだな。
そう考えると,目に入るすべての物は一期一会なんだって思えてくる。
セドナ*及びグランドキャニオン**については,このページの上の方に書いてある旧blog ぼくと「かえる」日記(引っ越し先)へどうぞなんだな。
そこのマイカテゴリーの下の方にある Arizona 観光 人気スポットから読むことができるぞっ♪
ネイティブ・アメリカンのナバホ族伝統柄のカバーが目を惹く。
今回利用したのはThe View Hotel(ザ・ビュー・ホテル)。
このモニュメント・バレーにあるホテルだ。
書き忘れてたけど,実はモニュメント・バレーはアメリカの国立公園ではないんだな。
正式名称はMonument Valley Navajo Tribal Park(モニュメント・バレー・ナバホ・トライバル・パーク)と言う。
ここは独自の法律,国旗,警察,教育システムがあり,独自の大統領がいる一種の独立国家Navajo Nation(ナバホ族の国)なんだって。
なんでも,アメリカ側は再三に渡って国立公園化を願い出たそうだけど,この辺りはナバホにとって聖域だという事もあって首を縦に振ることはなかったそうだ。
実際,今でも居留地内には,古くから続く生活様式を守って過ごす人たちがいるそうだ。
これは染料のサンプラーかな?
中央には機織り機が置かれ,製作途中のラグのようなものが見られる。
こういったラグは,かつてはナバホ族の儀式の際に使われていたこともあるそうだ。
一面,土と岩しかなさそうに見える広大な居留地には,予想に反して様々な植物が生えているってことだな。
で,そういった植物から染料を作り,撚った毛糸を染め上げ,機織り機で織りあげていくそうだ。
居留地内のホテルだけど,クリスマスツリーが飾られている。
さっきちらっと書いたけど,伝統的な生活様式を送る人がいる一方,多くのナバホ族は近代文明化された生活様式を選んでいる。
つまり電気やガスを使い車に乗り,ごく普通のアメリカ人と変わらない日々を送っている。
そして,居留地の外へ出ていく若者もいるそうだ。
まぁ,ホリデー・シーズンの観光客向けに飾ってるだけだろうけどな。
夕食はホテル内のレストランで,と言うか選択肢は,ほぼ無い。
車で走って来て思ったけど,本当に何もないんだ。
宿泊施設も
ナバホの料理って初めて食べるんだけど,どんなのだろう?
ナバホタコ。
名前のまんまナバホのタコスだ。
トウモロコシで作ったナバホ・ブレッドと呼ばれる生地を揚げてある。
その為,少々脂っこく,生地も厚めでヘヴィーだ。
上には,レタス,トマト,玉葱,ひき肉にチーズが散りばめられた上に,何故かハラペーニョのような物体が載っている。
メキシコのタコスとは似て非なるものって感じだな。
兎に角,量が多いので,周囲のテーブル上の様子を見てからオーダーしてもいい気がする。
グリーンチリシチュー(確かそんな名前だった)
沢山のジャガイモがごろごろっと入ったシチューだ。
見た目は美味しそうなんだけどな。
日本人的には,微妙かもしれない。
普段から減塩醤油を使い,調味料無しの蒸し野菜を好む薄味派の「かえる」が思うに,出汁の効きが足りない薄味って感じだ。
なのに,口の中はピリピリと辛い。
グリーン・チリってついてる時点で用心すべきだったんだけど,レストランのおすすめだったので注文してしまった。
塩コショウをかけたらいけるかもしれないけど,辛いのは変わる訳がなく・・・。
アメリカの量のごはんでも常日頃は完食していた「かえる」が唯一半分以上食べ残した料理と言っても過言ではない。
という訳で,みんなもごはんを注文する時は,量と味(特に量)には気を付けて欲しいんだな (´・ω・)
因みに,このナバホ族の居留地は禁酒国なので,レストランでもアルコール類は提供されないし,個人で飲酒しても逮捕されるようなので気を付けて欲しい。
廊下にあったベンチの背もたれにはナバホのデザイン。
壁一面に大きなラグが飾られている。
こちらには少し小振りなラグがある。
ランプシェードにもナバホの伝統的なデザインを取り入れている。
窓の外を見ると,雪がちらちらと舞っているのが見えた。
結構な台数の車が停まっているな。
到着した頃は,まだまだ駐車場にも空きがあったのに。
明日は雪が降るんだろうか?
冬服は日本から持ってきてるけど,アリゾナで雪を見ることになるとは思っていなかったので,少し不安になってくる。
ホッカイロも出しておこう・・・(;´・ω・)
ロビー(廊下だったかも)に飾られていた写真。
どうやら,このThe View Hotelの写真のようだけど。
何もなかった土地に小さな建物が建ち,段々と今のホテルに変わっていく様子を写した記録写真なんだろうか?
特に説明書きは無いので,想像でしかないけど。
明日は早起きして日の出を見るぞっ!
という訳で,次回に続くっ♪
アメリカの原風景を求めて。 ~蔵出しアリゾナ日記2~ [蔵出しAZ]
GWに入り夏のように暑くなったな。
お陰で大量の毛布と冬服が,部屋の隅でエベレスト状態になっている。
花粉も落ちついてきたので,冬の寝具を片付けないとと思ってた矢先なのでな。
という訳で,ちょっとだけ涼し気な季節のお話をしようと思う。
では,4年前に時間を巻き戻して・・・・・・
その頃「かえる」は,ひょんなことからアリゾナのフェニックス市に住んでいた。
フェニックスって言うのは,前回紹介した鷺鳳園のある砂漠の中に造られた街だ。
当然,砂漠気候であり,冬でも暑い日の日中は30度以上になる。
そんな砂漠の街に飽きたという訳ではないんだけど,クリスマス休暇を利用して旅に出ることにした。
山にはサボテン(サワロ)が生えている。
こっちに住みはじめて3カ月経ったこの頃には,サボテンに驚く事が無くなっていた。
初めて下見に来た時には違和感を感じた景色だったのになぁ・・・。
慣れって怖いな。
どんどん北へと進むと,途中でグランドキャニオン方面への案内が出てくるようになる。
でも,今回はもうちょっと北へ進む。
・・・雪だ!
サボテン王国の住人である「かえる」は久しぶりに雪を見て感動した。
子供のように喜んでいたのも束の間,突然,車の天井にバラバラと打ち付ける音がして,あっという間にフロント部分に雹が溜まっていく。
・・・これは,ちょっと停めた方がいいな。
近くのレストランでコーヒーブレイクがてら,雹がやむのを待つことに。
ず----っと向こうまで続く道。
アメリカでの生活がブツ切れなりに長くなってきても,こういう景色を見ると「やっぱりアメリカだなぁ・・・」って嘆息する。
日本ではなかなか見られない気がする。
北海道にも先までず~っと続く道があったけど,何か違うんだよなぁ。
走っている車の台数が少なすぎるのと,実際の距離が桁違いだからだろうか。
何故か知らないけど,時々怖くなってくる (;´・ω・)
だって,1時間近く走っても1台も見ない事もあるんだぞ。
それでも最初の渡米直後は物珍しさもあって,面白がってたけど。
暫く走ると小さな街へ辿り着いた。
恐竜のモニュメント?
trading post(交易所)って書いてあるけど,お土産屋さんかな?
地元で採れる鉱石とハーブの店だろうけど,恐竜に石・・・ひょっとして化石でも出るんだろうか?
もし可能なら,アンモナイトの化石が欲しいなぁ~(*´ω`)
現在地がよく分かってないけど,ホテルに着いたら調べてみよう。
(大抵こういうのは忘れる)
街を通り抜けると,再び,周辺に何もない真っ直ぐな道になる。
あ~平和だなぁ・・・と思った次の瞬間だった。
う,牛!?
近くの牧場?からやって来た様子の牛たちが道路を塞いでいて通れない。
・・・・・・(;´∀`)
クラクション鳴らしたら,こっちへ向かってくる気がして身動きが取れない。
下手をうったら賠償金と車両の修理費がトンデモな事になりそうなので,動かない方が正解だろう。
結局,写真を撮りながら暫く待っているうちに牛たちは自然と道路の脇へと戻って行った。
ほっとしたのも束の間,今度は鳥の群れが道路を横切っていく。
何かに驚いたのか,追われているんだろうか。
群れは大きく旋回を続けながら勢いよく飛び回る。
でも,相手が鳥なだけに邪魔されたと言う気持ちよりも,すぐにカメラが取り出せない事に苛立ちを感じてしまったのだった。
・・・あ,土の色が変わってきた。
もうすぐ到着するのかな?
おぉ~すごい!
思わず車を停めてしまった。
掌みたいな形をしてる。
随分と北上した為か,うっすらと雪が積もっている。
犬小屋の上で寝るスヌーピーに見えてきた。
日本ならさしずめ巨大観音像って感じだな。
夕日が当たった帽子は,より鮮やかなオレンジ色に染まる。
次々に現れる巨大モニュメントを前に,興奮を抑えきれない。
そろそろホテル見えてこないかなぁ?とGPS(ナビ)を見てみると,まだ1時間半かかると分かり少々意気消沈する。
できれば暗くなる前に到着したいんだけど。
途中で雹が降って来たり,牛や鳥に道路を塞がれたりしたからか,予定よりも30分以上遅れてるので仕方ないか・・・。
ついに州境だ!
ユタ州との州境。
でも,実はすぐにアリゾナへ戻るんだ。
と言うのも,今回の目的地はアリゾナ州とユタ州にまたがるMonumet Valley(モニュメント・バレー)なんだな。
フェニックスを出発してから約7時間。
フェニックスの土も同じように赤っぽいけど,ここはうっすらと積もった白い雪とのコントラストが目を惹く。
当然,サボテンなんてどこにも見当たらない。
・・・アリゾナ州へ戻ってるのに,なんだかすごく遠くへ来てしまった気がする。
ただ,サボテンがないだけなのにな。
という訳で,今日はここまでだ。
次回も蔵出しアリゾナ日記のお話を予定しているぞっ♪
************ stay home ************
GWだけど,当然みんなはstay homeしてるだろ?
でも,家にいてもやる事ないし~という人も多いだろうな。
そんなみんなにお勧めするのは「ぬりえ」だ。
元々は,北海道博物館が始めた「おうちミュージアム」という取り組みの中のコンテンツだったそうだ。
だけど,今回のコロナ自粛もあって,多くの施設がこの企画に参加を表明しているんだな。
名古屋市博の着物柄のぬりえ(松坂屋コレクション?)
という訳で,小さなお子さんは勿論なんだけど,「大人のぬりえ」も挙がっているようなので少しだけ紹介しようと思う。
まずは,地元の名古屋市博物館や名古屋市美術館だ。
どちらも「ぬりえ」をHPなどにUpしてるんだけど,なかなか塗り応えのある。
市博では,なんと「北斎漫画」や「月僊の仙人図」というマニアックな「ぬりえ」がDLできるんだぞっ♪
左が月僊の仙人図で右が葛飾北斎の北斎漫画
市美には,モディリアーニの「お下げ髪の少女」や三岸好太郎の「海と射光」という美術の教科書に出てくる有名作品の「ぬりえ」が載っている。
え,三岸好太郎を知らないって?
奥さん(節子)と息子(黄太郎)も画家という芸術家一家で,札幌には美術館もある。
実は,奥さんの実家は愛知県で,好太郎は名古屋で客死している。
今回DLできる「海と射光」は「蝶と貝殻シリーズ」の一つなんだ。
どこかで見た事がある人もいると思うんだけどな。
美しい海辺の貝殻が描かれていているんだけど,幻想的でシュルレアリスムな雰囲気に心を奪われる作品なんだ。
左は犬山文化史料館の犬山焼ぬりえ,右は名古屋市美の海と射光ぬりえ。
犬山焼って言うのは,字の通り犬山の焼き物なんだけど,呉州赤絵に似たダイナミックな絵付けの磁器なんだな。
特に,雲錦手(うんきんで)と呼ばれる桜と紅葉を1つの器にいた物が有名だ。
これは「吉野山の桜は雲かとぞ見え,竜田川の紅葉は錦の如し」という言葉遊びから来ているそうだ。
確かに桜は遠くから見ると雲のように見えるし(桜雲),紅葉は美しい織物のように見える(錦秋)からな。
今回はDLしてないけど,同じく犬山文化史料館の「犬山城を真上から見たぬりえ」も,変わった視点でのアプローチで面白そうだ。
他にも全国の様々な施設が特色ある「ぬりえ」を載せているんだな。
おすすめはINAXライブミュージアムの「マジョルカタイルぬりえ」。
まだDLしてないけど,鮮やかな色で塗ったら素敵な作品になりそうだ。
他には,東京の切手の博物館の「カブトガニの切手のぬりえ」もマニアックでいいかもしれない。
という訳で,興味のあるみんなは童心にかえって無心で「ぬりえ」をしてみてはどうだろうか?
勿論,ぬりえ以外のコンテンツも盛りだくさんなので,家に居ながら資料や芸術を鑑賞するのもいいかもしれない。
そう言えば,大英博物館も同じような#MuseumFromHomeを展開していて,ロゼッタストーンもじっくりオンライン鑑賞できるぞっ♪
勿論「かえる」のイチオシはlamassu(ラマッス=人面有翼獣)だけどな。
紅茶とたっぷりのクロテッドクリームを添えたスコーンを用意すれば,お家に居ながらイギリス旅行気分も味わえちゃうかもしれないな。
という訳で,ちょっとマニアックな大人のぬりえに興味のあるみんなは#おうちミュージアムで検索してみてくれよっ♪