旧blog ぼくと「かえる」日記(引越し先)
https://bokutokaerunikki.blog.so-net.ne.jp/
「かえる」の「こじろう」の見たこと,聞いたこと,感じたこと。
ようこそぼくと「かえる」日記2へ!
今までも読んでくれてたみんなも,偶然発見したみんなも,遊びに来てくれてありがとう
なんだかんだで「かえる」日記も2冊目に突入したんだなっ♪
突然の2度のアメリカ赴任,そして帰国後の生活はドラマのように大どんでん返し
やっと状況が落ち着いたかと思いきや,急な転勤辞令で落ち着かない事この上ない
人生いつ何が起きるか分からない
そんなジェットストリームな日々に振り回されっぱなしな「かえる」が,だらだら綴る日記だ。
お暇な時にでも,覗いてみて欲しいんだなっ♪
落ちた火は再び走る。~粟田焼発祥の地~ [ぷらぷらっと京都]
では,今日は前回の流れでお向かいさんに向かう事にしよう。
と言う訳で,粟田神社さんへやって来たぞっ♪
前回の合槌稲荷さんとは,三条通を挟んで向かい側(ちょっと斜め)にある。
一の鳥居は,すっきりとした石鳥居。(季節感無視で申し訳ない)
粟田焼発祥の地の石碑。
粟田焼・・・。
そう聞いてピン!と来る人は少ないだろうな。
いや・・・「あぁ,醤油団子の?」という反応はあるかもしれない。
あれ,結構癖になる味だよなぁ~って,お菓子の話はさておきだ。
紅葉は終わりかけだったけど,ピーク時には紅葉のトンネル坂になる。
粟田焼って言うのは京焼(京都で作られたやきもの)の一つで,江戸時代初期に始まったとされる。
やきものって言われても・・・って思った人も多いと思う。
ひょっとしたら,テレビの鑑定番組などで「仁清」の贋作の話を聞いたことがある人はいるんじゃないかな?
1644年,瀬戸で修行をした野々村仁清という人物が,仁和寺の傍に窯を開いた。
当時の京焼と言うのは,釉薬を欠けただけのシンプルな物が多かった。
でも,彼は鮮やかな上絵を付けたやきものを次々と作りだしたんだ。
もう一つ,彼は自分の作った作品に「仁清」の窯印をつけた人物として知られている。
勿論,それまででも名前を入れることはあったんだけどな。
例えば,観光地などの窯で作陶や絵付けの体験ができることがあるだろ?
その時に,名前を書いたり刻んだりすると思う。
それと同じく,共同窯を使う時には目印として名前を入れていた訳だ。
でも,彼は「これは仁清の作品です」と自分の陶工としてのプライドを示したようなんだな。
こういう点も今までの陶工とはちょっと違うんだ。
御神馬
その後,仁清の弟子の尾形乾山(尾形光琳の弟)なども現れ,粟田口・清水・音羽(五条坂)で京焼は発展していったんだな。
粟田焼は,特に将軍家,宮中,公家や豪商などの御用を受けた。
清水焼(清水と音羽)は煎茶道具を得意とし,そこから庶民向けのものも作るようになっていったそうだ。
馬の正面顔って,よく見ると興味深いよな。
明治時代になり多くの公家が京都から去った後には,粟田焼は海外へ輸出されるようになる。
当時は「京薩摩」と呼ばれ,ウィーン万国博覧会にも出品されたそうだ。
そんな華やかなイメージの粟田焼だけど,世界大戦と不況のあおりを受け衰退。
ついに昭和59年には,その火を落としてしまったんだそうだ。
粟田神社本殿。
でも,安心して欲しい。
今でも様々な博物館で粟田焼を見ることはできるし,26年前には新たな粟田焼の陶工が現れ再興されたんだな。
この方,安田さんと仰るんだけど,作品展も開催されている。
確か淡交にも作品が紹介されたことがある気がする。
さて・・・粟田神社さんの入口付近で足踏み状態のまま,辿り着けなかったな。
ごめんなんだな。
と言う訳で,取り敢えずおやつ。
マールブランシュさんのやわらかないすアップルパイだ。
マールブランシュと言えば,ラングドシャ茶の菓が有名だけど,他にも美味しいお菓子があるんだ。
変わった名前だけど,本当にそう書いてあるんだから仕方ない。
いっただきま~す♪
パイ生地はしっとり柔らかで,飲み物が無くても食べやすそうだ。
バターの豊かな風味も感じられる。
どうやら国産の発酵バターを使ってるみたいだな。
フィリングは,ジャム状のりんごの中に小さなサイコロ状のりんごが混ざっていて,ショリショリとした食感がいい♪
更にはレーズンも入っていて,りんごとは違った甘さで飽きを感じさせないな。
サイズも手の平に乗る大きさで,小腹が空いた時に丁度良さそうだ。
う~ん,でも,もう一個いけるかも?
と言う訳で,マールブランシュのやわらかないすアップルパイに興味のあるみんなは是非ともお試ししてくれよなっ♪
【お知らせ】
最近PCの調子が少々悪いので,暫くの間,更新,コメント返しや訪問のタイミングがずれるかもしれない。
狐は躍る。~合槌稲荷大明神~ [ぷらぷらっと京都]
今日はどこへいこうかな?
桜の写真もまだあるんだけど,ちょっと気分転換しよう。
と言う訳で,今日はぷらぷらっと京都を歩こうと思うんだ。
と言う訳で,今日はぷらぷらっと京都を歩こうと思うんだ。
まず最初に【お願い】
今回紹介するお稲荷さんは,住宅地の真っただ中にあるんだ。
参拝する時は,周囲のお家の方々のご迷惑にならないように細心の注意を払って欲しい。
そうだな・・・「一般の人がお庭を特別に公開してくれている」くらいのイメージでお願いするんだな。
やって来たのは,小さなお稲荷さん。
民家の間に小さな鳥居が並んでいる。
正一位 合槌稲荷大明神参道と彫られている。
ここは合槌稲荷明神,つまりはお稲荷さんだな。
みんなは,この合槌稲荷さんの事を知ってるかな?
お能や歌舞伎などの伝統芸能が好きな人は,よくご存知だと思う。
まぁ,上の写真に載ってる通りなんだけどな。
* * * * * * * * * * * *
三条宗近と小狐丸については,2017年の稲荷山踏破時にも少しだけ触れているぞっ♪
(最近はボートを漕がなくなってきた気がする (;´∀`) )
お山巡り公認のパワースポット? ~稲荷山探索。その3。~
* * * * * * * * * * * *
時は平安時代。
一条天皇の御代,三条辺りに住む宗近という刀工がいたそうだ。
・・・って言われても「誰?」って思うだろうな。
参道は民家の間(軒先)にあるので,静かに進む。
(いつもの事ながら道草が酷くなりそうなので,200文字以内を目指そう)
みんなの知ってる日本刀って,反りがあるだろ?
実は,そういう形になったのって平安時代なんだな。
それまでは,真刀(剣のような形)だったんだ。
で,宗近さんは,反りがある日本刀らしい日本刀を打った人として知られている。
特に有名なのが,三日月宗近と呼ばれる太刀。
かの剣豪将軍足利義輝の手元にあったそうで,徳川吉宗の時代の刀のランキングでは「名物」とされている。
今は国宝となってトーハクの所蔵になっているぞっ♪
とまぁ,超が付くすごい刀工だという事が分かって貰えたかな?
ただ,この人の銘の入った刀は真偽が不確かなものもあるので気を付けて欲しい。
僅かな距離の参道を歩くと,突き当りには小さな稲荷社がある。
さて,話を戻す前に,みんなは鍛刀場の様子を見た事はあるかな?
実際には無くても時代劇とかでもいいんだけど。
そう,刀って一人じゃ作れないんだ。
主鍛冶と相槌を打つ人(要は助手)が必要なんだな。
そんなすごい宗近さんの身に,少々困った事が起きた。
天皇が「宗近に刀を打たせよ」との神のお告げを受け為に,作刀の勅命が下ってしまったんだ。
献上する刀ともなれば,ペアを組む相手にもかなりの腕前が必要となる。
案の定,なかなか思うようにいかない。
本当に民家の合間にあるので,写真を撮る時も気を付けて欲しい。
進まぬ作刀に悩んだ宗近さんは,氏神のお稲荷さんに向かう(場所はここではないんだけど)。
すると,どこからともなく童子が現れ「相槌を打ちましょう」と言い姿を消してしまったのだそうだ。
そんな事があって宗近さんが刀を打つ準備をしていると稲荷大明神が現れ,約束通り刀作りを手伝ってくれたんだって。
無事に完成した太刀には「小鍛冶宗近」と「小狐」の銘が入れられた。
こうして献上されたこの宝刀は「小狐丸」と呼ばれ,後に九条家へ下賜された。
・・・が,この太刀は,いつの間にか所在が不明となってしまったそうだ。
そんな訳で,興味はあるけどお能はボートを漕いでしまうから~と言う人は,歌舞伎か文楽をおすすめするぞっ♪
ちょうどいいことに歌舞伎座の四月大歌舞伎では中車さんの舞台,大阪では4月文楽公演で見れるようだ。
名古屋は・・・残念ながら無い(ノД`)・゜・。
では,この辺りでおやつにしよう。
今日のおやつは老松さん。
老松さんと言えば落雁も捨てがたいけど,今日はちょっと趣向を変えて。
暖かくなってきたので,本わらびもちをチョイス♪
一般的な水羊羹サイズの缶入りなので,ちょっと重くなるけど長期保存が効く。
身軽な時に買っておいて,忘れかけた頃に慌てて食べる羽目に陥る・・・とも言う。
見た目は完全に水羊羹だけど,これは本わらび粉を使ってるからなんだな。
器に盛ると,その半透明な様子に気付く。
では,きな粉と黒蜜を投入~♪
あ,これは・・・やってしまった感がすごい。
深さのないお皿に載せたせいで,事故っている(動揺して写真も事故ってる)
スプーンを差し込む
↓
弾力があるので,本わらびもちが飛び出す
↓
同時にきな粉が辺り一面に舞う
↓
黒蜜ときな粉の混ざった「どろどろ」がこぼれ落ちる
↓
(ノД`)・゜・。
ぷるんとした本わらびもちは,勿論そのままいただいても美味しい。
希少な国産の本わらび粉が使われているそうで,弾力があるのに口の中で融けていくような不思議な食感を楽しめる。
わらび餅やれんこん餅のような,ちょっと弾力があって,つるんとしたのど越しの物好きなんだよなぁ~。
(デンプンわらび餅やタピオカの「むにむに」した感じは苦手だけどな。)
でも,きな粉と黒蜜の誘惑には敵わない。
ここからは好みの問題だから,どう食べるかはみんな次第だ。
艶やかな黒蜜だけで,つるりとした食感を楽しむもよし。
更に黄金色に輝くきな粉を添えて,濃厚な風味を味わうもよし。
個人的には(お行儀悪いけど)黒蜜ときな粉を器で混ぜて,わらびもちに絡める。
そして更にきな粉を上からかけるきな粉増し〱がおすすめだ(´艸`*)
今回は考えなしに行動に移した為,ナイフでカットしてスプーンで食べる,というおかしな事になってしまったけどな・・・。
出来れば,少しでいいから深さのある器に盛る様にした方がいいと思う。
と言う訳で,老松さんの本わらびもちの興味のあるみんなは是非ともお試しして欲しいんだなっ♪
勿論,お店でもいただけるので,嵐山方面へでかけた際にはどうぞなんだな。
(夏期は品質の問題でイートインは無いかもしれないので気を付けて欲しい)
今回紹介した缶入りのものは,デパートや京都駅新幹線コンコース内のお土産コーナーでも取り扱っている筈だぞっ♪
黄色いくちばし。~山崎川の桜並木2021・続~ [探鳥日記]
お花見は密になるので避けたと言う人もいるようなので,今日も桜のお話にしようかな?
場所は前回と変わらず近所の川沿い。
ソメイヨシノもいいけど,枝垂桜も捨てがたいと思うんだ。
小さめの花が密集している。
だけど,ソメイヨシノよりも色が濃いので艶やかだ。
手毬のような形で可愛らしいな。
視界を覆うような一面の花は見ごたえがある。
でも決して大きな木ではないんだな。
折角なので,毎年恒例になってきた(?)桜にヒヨドリをup。
毎年桜の時期になると,くちばしが黄色いヒヨドリを見かける。
黄色いくちばしって言うと幼鳥(雛)を思い浮かべると思うけど,成鳥のくちばしだって黄色い。
桜の花粉でくちばしが黄色くなってるだろ?
ヒヨドリは甘党なので,花の蜜が大好きなんだな。
で,蜜を舐めようとすると花粉まで付いちゃうって訳だ。
このヒヨちゃんは上手に蜜を舐めたようだけどな。
たま~に顔も黄色くなってる事もある。
今年も無事に,春の風物詩を見ることができてよかった(*´ω`)
では,おやつ。
桜の季節なので,季節に合わせたお菓子をup!
然花抄院さんの桜ぜりぃだ。
カステラの方が有名だと思うけど,季節感は大事にしたい。
「ぜりぃ」の中に桜の花が丸ごと入ってるのが見えるな。
「ぜりぃ」の色が分かるように白い器に出してみた。
仄かに桜色に染まった「ぜりぃ」(端が欠けてるのは取り出す時に失敗したせい)
では,いっただきま~す♪
すぐに崩れてしまう「ぜりぃ」は,つるんと口の中へと滑り込む。
程よい甘さと仄かな香りは,桜を彷彿とさせる。
そして,花弁は思った以上に柔らかい。
桜茶のイメージだったけど,もっと「くたくた」していて「ぜりぃ」の食感を邪魔しない。
う~ん,サイズも小振りで丁度いいな(´艸`*)
恐らく,今年の販売は終わってしまっていると思う。
なので,然花抄院さんの桜ぜりぃに興味のあるみんなは来年の桜のシーズンに探してみてくれよなっ♪
(今回のは,3月に京都駅の新幹線コンコース内で購入したものだ。)